『おこだでませんように』 1歳児 つくし組

5年ほど前でしょうか。一冊の絵本と出会いました。

『おこだでませんように』くすのき しげのり・作 石井聖岳・絵 /出版社:小学館

という絵本です。興味のある方のために内容は多く語りませんが、子どもの気持ちをはっと気づかせてくれる絵本です。子育てや保育、何かしら私が壁にぶつかったときに読んでいる絵本です。

 

今回どうしてこの絵本を紹介したかといいますと、1歳児クラス、つくし組の子どもたち・保護者の方の多くがぶつかっている“イヤイヤ期”についてお話ししようと思ったからです。

さて、一般的に言います“イヤイヤ期”とは、自我の芽生えともいわれています。自我の芽生えとは、自分自身を意識し始め、自己主張をするようになった様子です。自分の意志を持つようになった子どもが自分ってどんな人なんだろう…、自分の気持ちって相手にどれくらい通るんだろう…と、イヤイヤー!!という主張を通して試している時期の事をいいます。

 

この洋服イヤ!!

ご飯食べるのイヤ!!

お風呂入るのいや!!

じゃあこれして遊ぼうか?と変わりのものを提案してもイヤ!!

 

皆さんはこんな経験ありませんか…?

つくし組の保護者の方々と話をする中で、どう関わればいいんだろう…?と、悩みを相談してくださる方も多くいらっしゃいます。実は私の娘(2歳)もイヤイヤ期真っ盛りです。

何をするにもイヤ。イヤイヤなのに、ママ、ママ…。だっこだっこ…。

ついにやっていたイヤイヤ期…と、頭を抱えています。

 

 

そんな私も実践していることがあります。それはとにかく共感する事です。

イヤイヤー!!と主張している時は「○○が嫌だったんだよね。そうかそうか。」と、子どもの気持ちに寄り添います。でもあまりにも主張が強すぎる、気持ちの切り替えに時間がかかりすぎている時は「嫌だったんだよねー」といいつつも、行動はしてほしい行動を促すというやり方です。

 

例えば、パジャマから洋服に着替える場面

「お着替えイヤー」と言っている時、「嫌だったんだんだね、次に誘ったときは着替えようね」と、一度は子どもの気持ちを受け止めます。

そしてしばらくたってからもう一度トライ。

「お着替えしようか?」

「イヤー!!」案の定同じ反応です。

そういう時は「嫌だったんだよね、着替えたくなかったんだよね、でも約束したから着替えようね」と、言葉を掛けながら抵抗していても着替えさせます。

ここでの大切なポイントは気持ちは受け止めるけれどこれ以上は譲れないよ。という線引きを大人がしてあげる事です。

イヤイヤ期の関りで大切なのはここにあるのかな?と思います。

イヤイヤはわがままとは少し違い、自分でやりたい!という気持ちがあるけれどなかなか自分でできない歯がゆさ、自分の気持ちをどうやったらコントロールできるかという方法を学んでいる真っ最中なのです。

 

こう言っている私ですが、家の中でずっとわが子が「イヤイヤー!」と言っているとげっそり疲れてしまうお母さんの気持ちもよくわかります。

時にはふっと息を抜いてママだけの時間も大切にしてくださいね。

 

自我の芽生え”イヤイヤ期”。

大人の気持ちや社会のルールを学ぶ大切な時期です。ダメなものはダメ。

大人が許容範囲をしっかりと決めて関わってあげましょう。

いつか終わるイヤイヤ期。子ども達の心の成長に寄り添いながら見つめてみませんか?

こんなかかわりでよかったのかな…。また怒ってしまった…と後悔しているその瞬間。

冒頭に紹介した『おこだでませんように』の絵本は読むと心がジーンとする絵本です。

文責:水之浦