自分で選ぶということ~やってみたいの気持ちを大切に~(4歳児 年中)

子ども達は進級して、期待と不安を胸に過ごしています。環境の変化に落ち着かない時もありますが、活動中は笑顔で過ごしています。

 

数年前からこども園の保育や行事で子ども達が「選択」するという事が多くなってきました。子ども達がやりたいことをするということは、本当に子どもたちの成長につながっていくのかという保護者の方からの不安の声も聞きました。

子どもが選択するということと、やりたいことだけをするということは同じではありません。

 

 

子ども達が自分で考え、自分で選ぶということは、今後の学習面にも大きく影響していくと思います。

こども園では『非認知能力』というものを育んでいきたいとお伝えしてきました。この、『非認知能力』が育っていると、学習の仕方が分かってくると言われています。

実際に鹿児島市内の中学校の校長先生もそのように言われていました。学習の仕方が分かると学力も向上するそうです。

 

 

では、子どもたちが自分で選ぶ力をつけるために、私たち大人は何をすればいいのでしょうか。なんでも選ばせることは無理な事ですが、日常の生活の中でも選ぶ場面はたくさんあります。

 

例えば、外食した時に何を食べるかメニューから選ぶということがあります。この時に気を付けたいことが「何が食べたい?何でも食べていいよ」という言葉です。

何でも食べていいと言われた子どもは、その時に一番食べたいものを選ぶと思います。しかし、それが大人の思っている食事とは違った時に「それはダメだよ」と言ってしまいます。これを続けていると子どもは「どうせ何言ってもダメなんだ」という気持ちになってきます。いわゆる“自己肯定感が低くなる”ということです。

1回や2回ではそのような事にはならないと思いますが、日常のちょっとしたことの積み重ねが子ども達の気持ちを落ち込ませてしまうこともあります。

 

 

例えば、図鑑を借りてきた時の、「あら、図鑑を借りてきたんだね。もっと楽しいお話の本を借りてくればよかったのに」という大人の何気ない言葉です。「わぁ、面白そうな図鑑を借りて来たね。」と言葉をかけ、読み終わった後で「次は面白そうなお話の絵本を借りてみたら?」と一工夫してみてください。大人の一工夫で、子ども達の自信とやる気が育っていきます。

 

子ども達に選んでもらうときも、ある程度選択肢を絞って、「これとこれとこれの中から選んでね」という方法もあります。

例えば、こども園に着ていく服、もしくは持っていく服を選ぶ時です。大人が勘違いしやすいのは、「子どもが自分で選んだ服だから、自主性を大事にしたい」という思いから、季節や活動内容などにそぐわない服を選んでも黙っていることです。

まだまだ経験の少ない子どもたちです。選び方のポイントを教える事が大切な場面もあります。大人がヒントを出すことは大切なことです。そして、そのヒントに大人の思いを入れすぎないことも大切です。

 

 

 

「まだ小さい子どもだから言っても分からないし、できないから」と思われるかもしれません。今すぐに理解はできなくても、理解できる日は必ずやってきます。その日のために今があります。

私たち、子どもを取り巻く大人が、「子ども達の未来のために、今、どうすべきか」をしっかりと見極めることが、子ども達の未来の姿に反映されるということを心に留めながら関わっていきたいものです。

 

文責:久保田