身体を動かすってなんだろう?〜運動会に向けての活動より〜(年長組)

進級してもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。

年長組の子ども達は、毎日元気に戸外で身体を動かしながら遊んでいます。しっぽ取りをしたり、こおりおにごっこをしたり、砂場で造形遊びをしたりと思い思いに遊ぶ姿が見られると同時に、年長になった喜びや使命感を感じているようで、自分達よりも小さな友達に声をかけたり、一緒に遊んだりと微笑ましい姿も見られるようになりました。

 

そんな中、今年度の大きな行事である5月のわくわく運動会に向けて、話し合いをする事にしました。

今年度も新型コロナウィルス感染症などの感染予防や、子ども達の心と身体の発達段階を考慮し、昨年に引き続き、年長・年中組のみの運動会参加となりました。

年少以下の子ども達は、運動会の練習を見学したり、少しずつ運動遊びを体験しながら、次年度以降の活動に繋げていきたいと思いながら保育活動を展開中です。

今年度の運動会全体のねらいは「運動遊びを通して、友達や家族と一緒に身体を動かす楽しさや喜びを知る」です。

また、年長組は、「身体を動かす事を通して、子ども同士や親子でコミュニケーションを図ろうとする」を、学年の目標として設定し、これを達成できるように子ども達と一緒に協議内容を考えています。

『身体を動かすって楽しい!」という思いを体験し、「こんな事やってみたいよね、こうしたらいいんじゃない?」という会話を子ども同士、家族間で対話をし、運動会という行事を通してコミュニケーション能力を高めてほしいという思いが込められています。

 

運動ってなんだろう?」

まず、それぞれの学年で運動会にむけ、「運動ってなんだろう?」と考えてみました。

保育者:「運動ってなんだろう?」

子ども:『からだをうごかすこと!』

保育者:「身体を動かすってどういう事?」

子ども:『はしる!』

子ども:『ジャンプする!』

子ども:『なげる』

子ども:『リレー!』

など、子ども達が考えた身体の動きがどんどん出てきました。

 

実際の運動会の映像を見てみたり、年長は昨年参加した運動会を思い出したりして、さらに深めていこうとしています。(10の姿 思考力の芽生え・道徳性、規範意識の芽生え)

また先日、県青少年センターの方々をお招きし、「ニュースポーツ」と言われるレクレーション競技を、運動会競技の参考にと、年長・年中組の子ども達が体験しました!詳しくはこのブログをご覧ください。→ こちら

ただ、まだまだ経験が少ない子ども達です。なかなかこれといった活動が決まりません。まずは身体を動かしてみよう!ということで、共通種目である「かけっこ」から活動を始めました。

 

 

 

なぜ『かけっこ』はみんなするの?

走ることが得意な子、苦手な子と様々ですが、なぜ走ることが大切なのか、子ども達と考えてみました。

「いつはしる?」と子ども達に聞いた時、『地震とか火事の時とか!』との声が聞こえてきました。

いつ起こるかわからない災害、最近増えている不審者事件など、必ず走って逃げなければいけない場面に出くわすかもしれません。その時、自分はどうすべきか。助けてもらえるかもしれない。でも危険が迫った時、まずできることは、自分の身は自分で守る事です。日頃から避難訓練を経験している子ども達は、このような意見交換をし、「なるほど」と納得した様子で、走ることの大切さを感じてくれたようでした。

 

 

どうやったらうまく走れるのかな?

昨年(年中組)は直線でかけっこを挑戦したので、まずは直線で挑戦してみました。

並んだり、出発動作をしたりする姿はさすが年長。よーいどんの掛け声にフライングをすることもなく、しっかりとスタートを切ることができました。

子ども達からは、「真っ直ぐの方が走りやすいね」との声。

 

では次にコーナーを作り、長い距離を走ってみようということに。

コーナリングがわかる子はうまくインコースに入ることができますが、なかなか難しい子もいました。

しかし、私たちが驚いたことは、何度も走っても、転ぶ子どもが誰もいなかったことです!自分のスピードに合わせてコーナーを曲がったり、友達とぶつからないように走ったり、ボディイメージがつき、ボディコントロールができていることが実感できました!

 

 

このように、無意識にでも、「どうやって走ったらいいのだろうか?」と身体が動くということは、日頃から園庭でたくさん身体を動かしてきたこと、痛くて泣いたこともあるけれど、ぶつかって転んでしまったり、逆に友だちとぶつかって相手が転んでしまったりと、様々な経験や体験を得て身についたことだなと感じています。

 

また、このかけっこを通して、

『1位になりたい!』
『ころばないではしりたい!』
『なかないではしりたい!』
などなど、子ども達はいろんな想いを教えてくれました。

 

大人はチャレンジしても失敗することや、悔しい思いをする事を知っています。

時には、報われない時もあることも。

でも、それ以上に頑張ってやり遂げたことの感激も知っています。

 

子ども達の思いは様々ですが、子ども達が小さな胸に秘めている目標を後押しし、一緒に喜んだり、悔しさを受容しながら、「走る」という身体を動かす楽しさや喜びを感じながら、運動会に向けて取り組んでいきたいと思います!

他の競技も今からどんな事にチャレンジするのかなど、ぜひ、ご家庭でも運動会の話を聞き、親子の対話を楽しんでくださいね!

 

 

文責:桑元