かけっこを通して子ども達に芽生えてきたもの(年中)

「位置について」で姿勢を正し、「よーい」で片足を後ろに引き、「ドン!」で走り出す。

 

運動会を何度も経験してきた私達がこれらのフレーズを聞くと、きっと運動会では大定番のあの競技が思い浮かぶと思います。

 

一方で年中組の子ども達は、初めての運動会。

「かけっこ」という言葉は知っているし、「走る」競技だと知っていても、どうやったら運動会でかっこよく「かけっこ」ができるのだろう。

そんな思いを抱えながら、子ども達は運動会に向けて、かけっこの練習を始めています。

少しずつ走る距離を長くしたり、ピストルの音に慣れてもらったり、「位置について、よーい」の姿勢を練習したり、徐々に運動会本番に向けて取り組んでいます。

 

 

練習中、子ども達から「覚えることがいっぱいだ~」という声もあがります。

「位置について、よーい」の姿勢に加え、走る順番、一緒に走る友達、走る前の集合場所、走った後に待つ場所、と覚えることがいくつか。

きちんと覚えている友達がいると、“自分も次は絶対覚えるぞ”という眼差しで、職員の話を真剣に聞く様子もあります。

 

これらのように、かけっこを成功させるために「練習しよう、覚えよう」と子どもたち自身が〝自分の力でやろうとする″姿が強く印象的です。練習したこと、覚えたことが形になったとき、自分は頑張った、やり遂げることが出来た、という満足感を味わっているようです。(自立心

加えて「やった、嬉しい!」「楽しい!」「悔しい…」「悲しい」などゴールした子ども達から色々な声が聞こえ、自分の感情を表出している様子があります。かけっこを経験する中で、様々な感情、そして今までとは異なる感情を抱いているのでしょう。そして、自分が抱いた感情をきちんと表出することが出来ています。

 

私達も自分の感情を言葉で表すのは簡単ではないと思います。「モヤモヤするけど何でだろう」

子ども達にとっても同じです。言葉よりまず手や足が手たり、噛みついたり。自分の感情を言葉で表出できたとき、子ども達はどんな感情を抱くのでしょう。

 

かけっこの練習を始めて2週間程度。子ども達は、自立心や感情の表出など、生活の中で様々な経験や学びが芽生えているのだなと考えさせられる日々です。

運動会までの残り日々、何を感じ、何を学ぶのだろうと私自身興味津々な毎日です。皆さんも、子どもたちから沢山の話を聞いてみてください。そして、どんな経験や学習が芽を出したのかな、とぜひのぞいてみてください。

 

文責:社会福祉士 新村