“ほんのひとかけら”も大きな勇気(1歳児 つくし組)

つくし組で過ごし始めて約2ヶ月が経ち、子ども達の新たな一面、表情を目にすることも多くなってきておりとても嬉しく思います。

最近、保護者の方から

「野菜をなかなか食べてくれず、苦戦しています…。」

「前まで何でも食べていたのに、最近好き嫌いをするようになってきました。」

とよく話を聞いたり、園ではどうですか?と尋ねられたりするようにになりました。

そこで今回は給食の様子や、好き嫌いについてお伝えできたらと思います。

 

 

好き嫌いって悪いこと?


結論から申しますと、好き嫌いをする姿は悪いことばかりではないと思います!

園でも、「これちょっと苦手だな」「好きじゃないかも」と思うと、大人が口の近くに運んだとしてもそっぽを向いたり、泣いたりして食べたくないことを伝えたりする姿があります。

少しずつ自我が発達し始め、段々自己主張をするようになってきています。そのため「これが好き!」「これは苦手…」を表現できるようになったことは成長の印ともいえます。

また舌には味蕾という、旨味、甘味、苦味、酸味をキャッチする味センサーが備わっています。生後3か月の乳児は、味蕾が1万個もあるそうですが、次第に大人になるにつれて段々減っていくため、幼少期苦手だったものが”大人になったら食べられるようになった!”なんてことも納得できますね。

そのため、大人から見ればなんてことない、“ほんのひとかけら”を口に運ぶことや、ゴックンと飲込むことは、幼い子ども達にとってはとても勇気がいることであるのです。大人は子ども達の頑張るその姿を、認め、一緒に喜び、成功体験を重ねることが大切だと思いながら関わっています。

 

 

食事をするうえで大切にしていること


 

①よく咀嚼をする

「よくモグモグしてね」「カミカミだよ」といった声掛けをしながら咀嚼を促しています。

しっかり咀嚼をすることによって、満腹中枢(お腹が満たされたことを知らせる機能)が育ち、消化され定期的に排便をするといった良いサイクルができるよう促しています。

 

 

②手づかみ食べをすることで一口の量感を知る

れんげ組のブログにもありましたように、手づかみで食べるということは口に運ぶ食材の硬さや大きさを感じたり、噛みちぎったりする時に大きな役割を果たします。

また、手づかみ食べをすることで、自然とどのくらいの量が口の中に入るか知るためにもとても必要なことです。

 

 

③食べる事の楽しさを感じられる雰囲気

 

園では特に③を大切にしており、安心した空間の中で食事をすることで、「食べることって楽しいな」といった気持ちや「もっと食べたいな」という、食への意欲を引き出し、促せるよう関わっています。

最近では「◯◯ちゃん、◯◯くんも美味しそうに食べてるね」と声をかけると、友達の食べている姿を見ながら苦手なものも口に運んだり、顔を見合わせてにっこりしながら食べたりと、友達と一緒に食べることは子どもたちにとっていい刺激になっているようです。

子どもたちには「いま食べられるようになって欲しい」よりも「いつかこの美味しさをわかってくれたらいいな、食べることを好きでいつづけて欲しいな」と思いながら、過ごしていきたいと思います。

 

 

文責:武田