トイレトレーニング ~焦らず、無理なく、子どものペースを大切に~(2歳児 年少少くるみ組)

『オムツかぶれが気になって、この夏オムツ外しをしたいのですが、どうしたらいいですか?』

『トイレにいきたがらなくて…』

等、送迎時の会話や連絡帳の中でトイレやオムツ外しについての質問を頂いています。

今回は、「トイレトレーニングについて」をお伝えしていきたいと思います。

 

 

トイレトレーニングとは?


〇「トイレトレーニング(トイトレ)」って何??

オムツで過ごしてきた子どもたちが、トイレで排泄を行えるようにサポートすることです。

 

〇トイレトレーニングを始める目安

・一人で歩行ができる

・言葉で、意思疎通ができる。2語文程度の会話ができる。

・おしっこの間隔が、2時間程度空く。

・トイレに興味や関心を示す。

 

 

園での取り組み


数年前の保育では、一斉にパンツデビューし、一日に何度も一斉にトイレに促していました。

しかし、一斉に早くから訓練したからと言って、一斉にできるようになるわけではありません。トレーニングをしてすぐに、できるようになる子どももいれば、1年かけてできるようになる子どももいます。

 

おしっこをためておく膀胱の発達は、まだまだ未熟で個人差があります。「おしっこしたいな」「うんちしたいな」と感じるタイミングは、一人一人違います。「なんだかムズムズする?」「トイレに行きたいかも?」を自分の身体で感じてトイレに行けるようになることがオムツ外しのゴールと考えています。

ですので、錦ヶ丘では、集団でのトイレトレーニングはしていないのです。子ども一人一人の成長のペースに合わせ、身体の成長や発達、情緒面が「オムツはずれ」に十分に適した状態にあるのか、家庭と共に連携しながら排泄の自立へのサポートをしていきます。

 

家庭で始められること


・オムツ交換のタイミングで、オムツが濡れていなかったら、トイレに誘ってみる。

・トイレで排泄がなかったとしても、トイレに行けたこと、チャレンジした姿を認める。

トイレに関する絵本などを、子どもと一緒に楽しむ。

トイレでの排泄がしやすいよう補助便座や踏み台を設置する。

・子どもと一緒に、好みの布パンツを準備する。

・遊びに夢中になっている時ではなく、ひと段落したときにトイレに誘ってみる。(ご飯の前、お風呂の前、寝る前など)

・トイレにいきたい!布パンツをきたい!と、子どもがやる気になっている際は、チャレンジさせてみる。

 

布パンツで過ごし、漏れてしまう気持ち悪さを経験することで、「おしっこしたい!」の感覚がだんだんと敏感になっていきます。

おもらししたら「気持ち悪いね。着替えようね。」と声をかけ、決して怒ってしまうことがないようにしましょう。トイトレは、親の心の余裕がある時に。忙しい時に無理にパンツで過ごして失敗してイライラして怒ってしまうと、自信を無くしオムツ外しが遅くなることもあります。

必ず、オムツは外れます。ゆっくり、焦らず、本人のペースに合わせていきましょう。子どもの自発的なやる気が、オムツ外しの近道です。

 

 

 

最後に、「子どもの心の育てかた」児童精神科医 佐々木正美先生著書より、以下の文章をご紹介いたします。

 

トイレトレーニングは、叱りすぎも褒めすぎ、どちらも子どもの自立を妨げることにつながります

この時期の子どもには、自分の行為に対して叱られるなど否定的な「悪い思い」を過度に経験すると、自分の存在そのものを「恥」とする感覚、自分の存在価値に対する疑惑の感情が生まれてくるといわれます。

トイレトレーニングだけにかぎらないのですが、失敗したときに、「とても親が嫌な顔をした」「悪いことだと厳しく叱られた」「不潔でよくないことだと何度も言われた」といったことです。非常に厳しいしつけによって身につけたものというのは、見せかけの、即ち、「偽りの前進」をさせることになります。

~省略~

本来、トイレで排泄するのは「気持ちがよく快適なことだから」です。それを知る前に、親の褒め言葉が欲しくてできるようになる「いつわりの前進」はその後、指しゃぶりなどの行動が現れることがある。無理な強制や、極端な褒め言葉で誘導することは、健全な自立性そのものを妨げることにつながることがあります。

 

 

子ども達一人一人のペースを大切に、ご家庭と共にこれからもトイレトレーニングに取り組んでいきたいと思います。

 

 

文責:山﨑