赤ちゃんの動きが未来に繋がる~楽しく経験しよう!~(0歳児 れんげ組)

皆さんは『運動神経は遺伝ではない』ということをご存知でしたか?

私はつい先日までその事実を知りませんでした。

私自身、運動はあまり得意ではないので、「きっと母の運動神経が遺伝したのだろうな〜」と思いながら、今まで過ごしていました。

 

先月、株式会社クリエクトの代表取締役であり、「姿勢」と「動き」の洗練スペシャリストと呼ばれている竹原亮紀さんをお招きして、研修を受けました。

その際、『運動神経は遺伝しない。沢山の感覚や神経を乳幼児期から多種多様に使うことで、運動神経は発達するんだ』という話を聞き、驚きと同時に、私自身の幼少期を振り返り、納得しました。

 

私は幼少期、全く外に出ない子どもでした。室内で絵本を読んだり、人形遊びをしたり、家の中で完結できる遊びばかりしていました。病弱だったこともあり、母も心配して、無理に外出しようとしたことはありませんでした。

そのため私は、絵本を読むための神経は沢山使ったけれど、鬼ごっこをして走ったり、かくれんぼのために小さい場所に収まって隠れようとしたりするなどの、全身を動かす経験を十分にしなかったことで、運動するための神経は全く発達しなかったのです。

このことが、私の今の運動能力に影響しているのです。

 

 

 

赤ちゃんの動きが今後に繋がる


研修の話の中で、赤ちゃんの動きが大切という話を聞きました。赤ちゃんの動きとは「泣く→仰向け→寝返り→うつ伏せ→四つ這い→立上り→立つ→歩く」といった動作のことです。このことを“基本機能”と呼びます。

これらの基本機能は、体幹機能を身につけるための運動と言われています。この基本機能を体に染み込ませるためには、運動刺激運動量が必要なのだそうです。

また、基本機能の順番も合わせて重要視されています。乳児期に体の動かし方を知り、その動作を沢山経験することで、将来の運動能力に貢献するようです。

 

 

遊びが経験!楽しいが一番!


さて、れんげ組の子どもたちは今まさに基本機能を獲得している最中です。

寝返りや、四つ這いを経て、立ちあがったり、歩こうとしたりしています。ここで重要になってくるのが、今までの経験です。寝返りや、四つ這いの運動刺激があっても、運動量を十分に満たさなければ、体幹機能が不十分になってしまいます。

そこで、れんげ組では、『うつ伏せ、寝返り、ハイハイ』の三つの動きを中心的に遊びの中で誘発する活動をしています。

その活動の中で、子どもたちが楽しいと思いながら自発的に遊べるように工夫しています。

 

例えば、腹這いか、ハイハイでしか通れない高さのトンネルを用意します。トンネルの反対側で保育者が名前を呼んだり、いないいないばあをしたりすることで、子どもがトンネルを通って保育者のもとに来ようとします。

また、こども園全体で取り組んでいるリズム(リトミック)では、ピアノの音に合わせて、馬になってみたり(ハイハイ)、ワニになってみたり(腹這い)、どんぐりになってみたり(寝返り)と、曲の中で模倣遊びをしながら、体を動かし、基本機能が体に染み込む遊びを習慣的に行っています。

れんげ組でも朝の時間を使い、隣のつくし組から聴こえるピアノの音に合わせて一緒にリズムを行なっています。

4月の当初は全く興味を示さなかった子どもたちも、今では保育者の真似をして、寝転がったり、ハイハイをしたりして、積極的に楽しみながら参加してくれるようになりました。

 

『学ぶことは真似ることから始まる』とよく言われていますが、れんげ組の子どもたちを見ていると、本当にその通りだなと感じます。

「見ていて面白いな!」という気持ちが「やってみたらもっと面白いだろうな!」という気持ちに変わり、「やってみようかな」と挑戦する気持ちに変化していけるように、私たちは日々保育を考えています。だからこそ子どもたちの楽しさが表情で伝わった時、とても嬉しい気持ちになり、やりがいを感じます。

 

子どもたちの無限の可能性のために、今の時期から、様々な環境の中で経験を積んでいくお手伝いをこれからもさせていただけたらと思っています!

ぜひご家庭でも、子どもたちと一緒にハイハイや腹ばいで遊んでみてくださいね!

 

 

文責:中村