食とコミュニケーション(年少組)

日頃子ども達と共に過ごす中で、もっと子どもたちと食事の時間を大切にできたらいいな!と思い、最近この本を読みました。

 

 

『そしゃくと嚥下の発達がわかる本』山崎祥子 著


この本には、

1.じょうずに飲みこむ力をつける

2.食事面で獲得するコミュニケーションの力

3.じょうずに食べられないという問題は、なぜ起こる?

4.改善のための「目のつけどころ」

 

これらの項目が、保護者の方や保育者へ向けて書いてあります。

この本を読んでまず思ったことは、「私、給食の時間、ちょっと余裕がなかったかも…」ということでした。

 

この中でも、2.の「食の場面で獲得するコミュニケーションの力」について、興味深い情報があったので、お伝えしたいと思います。

 

 

 

食事中、しゃべってばかりで食べない子も心配ない?


「食べながらおしゃべり」が上手になるのは5歳くらいからとありました。

 

4歳児では縄跳びがまだうまくできないのと同じで、手を回しながら跳ぶー“〜ながら”という行為は4歳ごろから発達し始め、5歳になると上手にできるようになります。

 

これを読むと、年少組の子どもたちがおしゃべりに夢中になって手が止まってしまうというのは当たり前のことだということがわかります。

 

私は給食時間、子どもたちに「しゃべらないで食べてね」と口を酸っぱく言ってしまうことがあります。

しかし本には、

「しゃべってばかりというのはあまり心配いりません。むしろ食べ物しか見ていない、 ただひたすら食べていることの方が、ちょっと心配です。実はそれは食事を味わっていなかったり、「おいしいね」と共感しながら食べていなかったりするのかもしれず、「早食い」「丸飲みこみ」になりかねないのです。」とありました。

 

なるほど!たしかに友達と話をしながら食べている子ども達はよく「今日のメニューは何?」「(食材を指差して)これ何?」と聞いています。それは食に興味を持っている証拠ですね。

 

私が目や声をかけないといけなかったことは、おしゃべりに夢中になって手が止まっている子どもに「しゃべらないで」と注意することでははなくて、「おいしいね」と共感することだったのだと気付かされました。

 

特にまだまだ月齢や発達段階に応じて、1人ひとりの言語能力に差がある子ども達です。

うまく話せず、黙々と食べている子どもには「魚がやわらかくておいしいね」「にんじんが入っているね」など積極的に話しかけ、コミュニケーションをとっていきたいなと思いました。

 

 

もちろん集団生活において、食事のマナーは大切です。

しかし、そこばかりに目がいってしまうのはせっかくの美味しい給食の時間がもったいないなと感じました。

食事を楽しむこと、食材に興味をもったり、味わったりすることが、今の子どもたちの給食時間の醍醐味なのでは!と気付かされた1冊でした。

ご家庭でも食事中、コミュニケーションをとりながら、共に【食事のありがたさ】【食べることができた喜び】【美味しいね】を感じながら楽しい時間をお過ごしください。

 

 

文責:森