楽しく食べるために(2歳児 年少少 くるみ組)

毎日の食事、家庭によってその様子は様々ですよね。食台ひとつとっても、座卓、ダイニングテーブルなどなど…

では、子ども達はどのように座っているでしょうか。床や座布団に正座、幼児用の椅子…保育の中で目にする子ども達の様子から、食事中に大切な事について考えていきたいと思います。

 

 

園での食事は、机に椅子が基本です。年齢や発達によって机や椅子の高さを調整しています。

ではなぜ、机や椅子の高さの調整が必要なのでしょうか。

 

食事をする際、どのようなことを意識して食べていますか?例えば、匂い、姿勢、バランス…。子ども達の様子で気になるところはどんなところですか?偏食、箸の持ち方、食事にかかる時間…。

私たち大人は、日々の生活の中で自分自身の身体の動きに意識を向けて食事をする機会は、あまりないかもしれません。それは自分たちが成長する過程で身につけてきたことだからこそ、大人になった今は意識せずに楽しく食事をとる事が出来ているのだと思います。しかし、子ども達を目の前にすると、「お皿を持ちなさい!」「箸の持ち方がちがう!」「姿勢が悪いよ」など…ついつい注意してしまう気持ちもわかります。では、どのようにしたら、そのような注意をしなくても楽しく食事をとることが出来るようになるのでしょうか。食事の基本は楽しく食べる事!環境を少し変えるだけで、注意をすることが減るのであれば、大人がそのような環境を作ることも一つだと思います。

 

 

園で食事の際に意識している事

①椅子に座った時 足の裏がしっかり床についているか。


床に足がついていないと、なぜいけないのでしょうか。

床に足がつくことによって、しっかりと姿勢を安定させて座ることができます。また、噛む力も床にしっかりと足裏がついている事で力が入りやすくなります。

しかし、体格が様々な子ども達です。園の机や椅子でも、足裏がつかない子ども達も多くいるので、その都度声をかけたり、椅子の高さを調整したりしながら過ごしています。

 

 

②噛む力を育てる。


離乳食が進むと自分食べる喜びを感じ、手掴み食べが始まりますね。一口の大きさが分からなかったり、嚙み切ることが難しかったりという事から、一口大に切って食べやすくしている方が多いのではないかと思います。

では、いつまで一口大に切って食事を出しますか?給食では、一人ひとりの咀嚼の状態を見ながら、必要に応じてキッチンバサミでカットするようにしています。

すべてを小さく切り刻んでしまうと、子ども達は噛みちぎるという経験をする事が出来ません。大きなものを自分で噛みちぎる経験を通して、自分の一口を知ることができるようになります。

 

 

 

顎の発達?


私が顎の発達を考えるきっかけになったのが、娘の歯科受診。歯に対して顎の大きさが小さいため矯正を勧められたことがきっかけでした。

その際、家庭で出来る工夫はないのか担当方に相談すると噛むことの大切さについて教えて頂きました。特別柔らかいものばかりというわけでもなく、小さく切り刻んで食事を与えていたわけでもないのですが、食材の質が良くなっている事も影響しているのかもしれません。

そこで私は、カレーライスに入れる肉は小間切れやミンチだったのを角切り肉に、唐揚げやとんかつも一口では食べられない大きさにするなど、食材の大きさ等を工夫をするようになりました。

 

 

園の給食は?


園の給食を振り返ると、唐揚げは大きいものを1つ、豆などを使ったサラダや煮干しを使った手作りのふりかけなど、よく噛まないといけないメニューも多くあることに気付きます。

 

食事を楽しくしたい。それも大事な事ですが、子ども達の成長においては、食材の選び方や調理法、大きさなども変えていく事も大切なのかもしれません。

 

 

是非、ご家庭でのお子さんの食事の様子、床に足がついているか、自分で噛み切る事ができているか、姿勢は安定しているかなどにも着目してみてください。

その際は、「こうしなさい」ではなく、発達を促すことができるような工夫を、子ども達と関わる私たち大人が考えていく事が出来たらいいなと思います。

まずは楽しく自分で食べる事が出来るようになること。箸を使って食べる事も大切ですが、まずは姿勢が安定し、自分で最後まで食べる事が出来るようになってからでも遅くないと思います。

 

 

 

文責:田中