文字を知る楽しさ、数を知る楽しさ(5歳児 年長組)

寒さが続くこの2月も、元気いっぱいに園庭を駆け回る子ども達。「こどもはかぜのこなんだよ!」ととにかく元気に毎日を過ごしています。

ご存じの通り、錦ヶ丘の園庭は広々とし、様々な場所で子ども達が、それぞれ好きな遊びを楽しんでいます。

このように、園庭で身体を動かしたり、リズムやサーキット遊びを毎日繰り返したりするお陰で、子ども達は体幹がしっかりとし、転ぶことも減ってきています。

私たちはこのような活動を「動」の動きと捉えています。

 

この「動」の活動が大好きな年長組ですが、就学を見据え、4月から「静」の活動の時間を取り入れながら活動しています。

「サークルタイム(話し合い活動)」や、お絵描き・まんだら塗り絵などの、机に向かう活動を行うことで、集中し座って過ごせるようになりました。また、12月からは講師をお呼びし、鉛筆の持ち方を始め、ひらがな(自分の名前など)の書きかたについて学んでいます。

 

 

 

 

読めるようになったよ!


文字に興味のある子どもは、大体3歳児の半ば位から、見よう見まねで文字を書きだし、読んでみようという姿が見られます。また、周りの様子を見ることで影響を受け、周りにいる子ども達も文字を書いてみたり、絵本の文字を指差し、「これは〇!だよね」と知らせてくれたりし始めます。

中でも一番関心が高いのは、”自分の名前のひらがな”です。自分の字を見つけると、「ぼく(わたし)の〇あった~!!」と嬉しそうに教えてくれます。

4歳児になると、段々と文字を読めたり、文字を書こうとしたりする子どもが増え、簡単なカルタにも挑戦するようになっています。

 

文字がわかる喜びがとても伝わってくる姿です。このとうな経緯を経て、5歳児になってくると、更に文字に対する意欲が増し、次は書く楽しさへと移行していきます。

これにはもちろん個人差があります!お子様がまだ文字に興味がない…と心配になる方、必ずお子様の良きタイミングで興味を持ち始めますので、焦らないで大丈夫ですよ。

 

 

 

見て!書けたよ!


年長に進級して間もなくすると、お絵描きの用紙には、段々とひらがなの羅列が増え、「じぶんのなまえかけたよ」と嬉しそうに見せに来る子が増えてきました。

書けるようになれば、読むことにも自信がつき、絵本を声を出しながら読んだり(音読の始まり)、異年齢の子ども達に読み聞かせもしてくれるようになってきます。自信がつくってすごいパワーだなと感じた場面です!!

 

しかし、全員がそのような成長ではなく,興味の進み方はそれぞれです。

段々と全員が文字を読むことや書くことに興味を持ててきたなというタイミングや、就学が近づく時期を見て、更に、

❶机に向かう時間、

❷椅子に座りながら話を聞く時間

❸文字に触れ、学ぶ時間

の3つにねらいを定め、「静の時間」として硬筆に取り組むこととなりました。(10の姿 文字などへの関心・感覚)

 

 

書けるって楽しい!


まずは、鉛筆の持ち方や、椅子の座り方、縦線、横線、波線(運筆)と字を学ぶ前の導入から、徐々にひらがなへと挑戦していきました。

硬筆に取り組む姿勢はすごく真剣です!

ひらがなは特に難しく、止める・はねる・はらう・書き順・字の形とたくさん気を付けることがある事を、保育者も再確認し、「文字」を知る事はとても難しい事なんだと感じました。しかしまずは、子ども達に「文字を知る」「文字が書ける」喜びを経験してもらいたいと、一字一字真剣に取り組むども達を認めながら、硬筆を進めていく事が出来ました。

最終的には、自分の名前をひらがなでしっかりと書けるようになり、嬉しそうな表情を見せてくれた子ども達でした。

 

 

 

数字を知る


文字同様、3歳児くらいから「数字」に興味を持つ子どもが増えていきます。おもちゃを数えたり、時計を見ながら「これは〇だね!」と教えてくれたりするようになります。「すうじのうた」を歌いながら覚えていく子もいます。

4歳児になると、保育者と一緒に声に出しながら友達の人数を数えたり、数字を書こうとしたりするようになります。

また、「かず」に興味を持つタイミングを見て、錦ヶ丘では童具の一種である「数の木」というツールを使用しながら、遊びの中で「かず」の概念に触れる活動も取り入れています。色別に分かれた1~10の穴の開いた棒状のものを使用し、サイコロを振って、どのグループが早くゴールするのかゲーム遊びをしたり、高さを揃えながらどんどん高くしていく「へんてこタワー」という遊びを行ったり、算数同様、「数える」「足す」「高さ」の要素を含んだ遊びを行っていきます。

今は習い事で算数を学ぶ子ども達も多いのですが、机の上でなく、遊びの中で学んでいく方法で「かず」に触れるところから始めるのです。

 

「どうやったら早くゴールするのか」

「どうやったら高く積めるのか」

「どうやったら崩れないのか」

などなど、会話をしながら工夫を重ね、協同遊びの一環にもなっています。(10の姿 協同性・数量、図形への関心・感覚、言葉による伝え合い)

 

 

 

 

 

このように、遊びの中で、文字に触れ、数に触れることで、子ども達は次へのステージである小学校での学習へと繋がり、「小学生になったらで国語をがんばりたい!」「算数をがんばりたい!」とサークルタイム(話し合い活動)で話しています。

遊びの中でつかんだ、文字や数に触れる「楽しい!」という気持ちを糧に、これから続いていく学習への意欲に繋げていってほしいと願っています。

 

文責:桑元