0・1歳児だより   子どもの命を守るため~園で取り組んでいること②

前回のブログでは、乳幼児突然死症候群(SIDS)と水遊び事故のリスクについてお伝えしました。

今回は、誤嚥(窒息)のリスクについてお伝えします。

 

 

誤嚥窒息のリスクとは…

日本全体では、年間50人前後の小さな子どもが誤嚥窒息で亡くなっているそうです。

保育施設においても、残念ながら年に数人が亡くなっています。たとえ助かった場合でも、多くは脳障害が残ると言われています。

 

ご家庭でも、子どもが遊んでいる際に、小さな玩具や部品、石ころなどを口の中に入れたり食事の際に、よく噛み切れずむせてしまうなどヒヤリとした経験はございませんか?

私は、子どもが幼い時、肉を噛みきれないまま飲み込み詰まらせかけたり、海苔が、口蓋垂(喉ちんこ)に貼り付き、慌てて指を入れて掻き出したりなどのヒヤリとした経験があります。

 

また、以前勤めていた保育施設では、マカロニサラダに入っていた1センチ角のベーコンが口蓋垂に張り付いたことがありました。幸い背部叩打法で取り出すことができ大事には至らず、食事中に潜む危険性を身をもって感じました。

 

詰まりかけは、いつでもどこでもでも起こりうる事なのです。

詰まった物を、運良く取り出せたから大事に至りませんでしたが、運悪く取り出す事が出来なかったらと思うと… とても怖いですよね。

園で、起こりうる「子どもの命を奪う可能性があること」として予見し、深刻な事態を回避しなければなりません。

 

誤嚥窒息への園の取り組み

①食事中の子どもの様子や咀嚼の状態をよく見る。

②押し込み食べにならないよう、給食室と連携を図り「一口サイズ」が分かるような形態にしたり、食事介助を工夫したりする。

③口内に、食べ物を入れたまま動きまわらないよう見守る。(口の中が空っぽか確認)

④食べている途中、眠くなったら食事をやめる。(睡眠を優先し、あとから食べる)

⑤水分で口の中を潤してから、食事をする。

⑥玩具の大きさに気をつける。(直径4センチ未満の物は危険!トイレットペーパーの芯を通るものが危ないと言われています)

⑦室内の環境をチェックする。(小さな紙切れ、糸くずは落ちていないか)

 

保育中は、勿論ですが、職員は、園内でヒヤリハットを報告し、全職員が情報共有し課題の改善に取り組んでいます。また、救命救急の研修を職員全員が受講することで、もしもの時に備えて心肺蘇生法やAEDを使えるよう学んでいます。

子どもの命を預かる施設で働く者の1人として重大事故へのリスクを軽減できるよう、研修や課題改善を重ね、「大丈夫!」ではなく「こんなことがあるかもしれない!」の意識で保育に取り組んでいます。

 

特に、0.1歳の子どもは、何でも口に運んで、そのものを舌で感じて確かめる行動があります。0.1歳児にとってはとても大切な行動です。

子どもが大好きな食べる時間や遊びの時間は、誤嚥窒息の危険がたくさんあります。そのため、職員は他の時間以上に注意を払って、子どもの様子や口元の動きに気をつけて見守りをしています。

特に食事の時間は、食べる事が嬉しくて、噛まずに口いっぱいに頬張ってしまう子どももいるので、一口サイズにカットしよく噛んで飲み込んでから、次を食べるよう声をかけ見守っています。

 

 

お知らせメールでご存知の方も多いかとは思いますが、改めて、お弁当の日は、トマトやブドウ、うずらの卵など球体の食べ物は、小さくカットしカップやピック等の使用はご控えくださいますようお願いいたします。

ご家庭でも、咀嚼や食べ方等でヒヤリとした思いから心配なことがありましたら、遠慮なくお伝えください。0.1歳児の咀嚼力や食べ方は、個人差も大きいです。園とご家庭の連携を大切にしていきたいと思っています。

 

 

文責:山﨑