十五夜からの子どもの姿から

9月10日は十五夜の日でした。

今年も、リズム室前にススキや栗の木と、秋が旬の果物などをお供えして十五夜を秋の収穫をお祝いしました。

十五夜・お月見に関する絵本や紙芝居を読んだりお月見団子を作ったりと保育の中に活動を取り入れていました。

 

十五夜の由来とは…

十五夜は一年で一番月が綺麗な日。月の美しさを単純に眺めるためでなく、秋の収穫を喜ぶとともに翌年の豊穣を月に願う「豊作祈願」の意味が強かったとされています。

現代でも「月見団子」や「ススキ」等をお供えして月への感謝を表すとともに、家族や近しい人と団らんする日となっています。

 

こども園での十五夜のねらい

・十五夜の雰囲気を感じる。

・十五夜の由来を知り、十五夜にまつわる活動を楽しむ。

の2点をねらいとし取り組みました。

ここからは、各クラスでの十五夜に関する活動などについて一部ですがお伝えしようと思います!

 

今年のお供え物は…

リズム室の前にお供え物を飾りました。ススキや栗の木の他に、柿やりんご里芋・栗にさつま芋など秋の味覚が盛りだくさんです。

職員が十五夜の由来やお供え物について話をすることで、行事とその由来についての興味がでたようです。

子どもの「これはなんだろう」「どうしてお供え物をするのかな」という疑問を引き出したいという思いがありました。

たくさんの子どもから「なんかあるね」「とげとげしてる。これ栗かな」など疑問や気になったことを職員や保護者に聞いている姿を見る事ができました。

0・1歳の子どものように、まだ行事が分かりにくい子どもでも、「こんな飾りがあるな!」「これは、何だろう?」と感じる事ができます。

その不思議に思う心に職員が働きかけて「これは柿っていうんだよ。どんな匂いかな。」「触ってみようか」と声を掛けます。

その後クラスで十五夜に関する話をしたり、月がでてくる歌を歌ったりしました。

 

 

①クッキー作り

十五夜の由来についてのペープサートを見たり、「つき」の歌を歌ったり、リズム室前のお供え物を見たりすることで興味を高めていた子ども達。

給食にだすクッキー作りということで、意欲的に取り組んでくれました。

そのなかで、月やウサギについて会話が生まれたり、自分たちの作ったものが給食に出る喜びを感じることができました。

 

リズム室前に飾るお団子も、粘土で作った飾りの団子と、お供え物の団子の2種類作りました。

②お供え物の月見団子作り

お団子作りは、やりたい子どもが参加してくれました。

興味を持った子ども達だったため、作る過程についても興味をもっており、保育室に戻ってきてからも、作ったことをみんなに共有してくれました。

誤嚥窒息の危険性を考慮し、今年も豆腐をまぜた団子です。

かぼちゃを混ぜた黄色い団子を作ると、「お月さまみたい!」と嬉しそうな子どもの声。子どものイメージや表現力に感心しました。

お団子を丸める工程では、手のひらで転がしながらどうやったら丸くなるか友達と話しながら試行錯誤している姿が見られました。

お兄さんお姉さんの様子を見て真似しようとする姿も見られました。

お団子を飾った日のお迎えで、「十五夜は一年で一番月の綺麗な日なんだよ」と聞いた子どもが、お迎えの際に十五夜について話している姿を見かけました。

また、後日月を眺めた様子を話してくれた子どももおり、とご家庭での様子も知る事ができました。

保育者として、自分自身が伝統行事を知り、子どもに話をしたり活動に取り入れたりして伝統行事に触れる大切さを改めて感じることが出来ました。

十五夜から様々な行事や伝統に興味を広げることができるよう、行事の由来のお話や行事にまつわる活動などを保育に取り入れていきたいと思います。

文責:池田

「さみしい」に寄り添う(5歳児・年長)

2学期もあっという間にもう一ヶ月が経過し、夏の暑さもぐっと落ち着いてきた今日この頃です。

夏休み期間も変わらず登園していた子もいれば、おうちで過ごしていた子もいた夏休みを経てやってきた2学期が始まりました。

お友だちに会えるのが楽しみ!と心待ちにしていた子もいれば、

おうちの人と離れるのが嫌だな、と不安な気持ちで新学期を迎えた子もいる9月。

年長さんになり、できることも増えて頼りがいが出てきたにじ組、そら組の子どもたちですが、環境の変化に心が揺れたり、お父さんお母さんが恋しくなって涙がでることもしばしば・・・。

おうちで背中を押すお父さん、お母さんも「明日こども園いきたくない!」「お休みしたい」と言われると、「気持ちはわかるけど困ったなあ」と思うことも多いのではないでしょうか?

今日は心理臨床の観点から、子どもたちの分離不安(おうちの人と離れることへの不安)にどう寄り添っていけばよいかをお話できればと思います。

 

なぜ不安になるの?

朝の支度から寝るまで、あまり手がかからなくなる年長児。

言葉の面でも流暢さが出てきて、床に寝転がってジタバタ泣きじゃくるということは減ったけど、その分口ごたえすることが増えてきたかもしれません。

できることが増えた分、「行きたくない」「ママやパパと一緒がいい」と言われると、ついつい「もうすぐ小学生なんだから」「もうお兄ちゃんお姉ちゃんなんだから頑張れ!」という言葉が出てしまいそうになりますよね。

しかしまだ子どもたちは5〜6年の人生しか生きていません。

ほんの数年前まではおうちの人を安全基地にしないと何もできなかった子どもたちは、まだまだお母さんやお父さんと離れて自分の力で頑張る練習をしている最中です。

おうちの人が目の前にいなくても、心の中にちゃんといる、だから大丈夫!と思える時もあればそうではない時もある、非常に不安定な時期を彷徨っている発達段階でもあるわけです。

そのため、ちょっとしたことで不安になったり、おうちの人と離れる時に寂しくなったりするのは当然のことなのです。

もちろん「もうお兄ちゃん、お姉ちゃんだから頑張れるよね?」と言われて「頑張るぞ!」と思える子もいますが、「お母さんやお父さんに抱っこしてもらえたら頑張れる」と思う子もこの月齢であればいて当然ということになります。

 

安心できることが一番大事

園に行けなくなる背景の一つに「退行」という概念があります。退行とは、今の月齢(年齢)よりも少し幼いふるまいをするようになることをいいます。

弟や妹が生まれたとたん、上の子がおねしょをするようになったり、駄々をこねるようになったりする現象が退行の例です。

この退行は、ストレスが多くかかっているときや不安が強いときであればだれでも(もちろん大人でも)起こりうる心の機能の一つで、とても自然な現象です。

退行することで、脳のエネルギー消費を少なくしたり、脳をいやしたりする効果があると言われています。

年長になり「しっかりしてきた」と思う子どもたちでも、ストレスや不安があれば退行して昔のように「おうちの人と離れたくない!」と一見わがままにも取れるような言動をして心の安定を図っているのです。

そのため、「園にいきたくない」というお子さんにはまず、心(脳)のエネルギーを回復できるようなアプローチが重要であると考えています。

具体的には、

・小さい頃好きだったおもちゃや絵本などで遊ぶ。

・親子で遊ぶ時間を設ける。

・親子のスキンシップを増やす(おんぶやだっこ、添い寝など)。

・ゆっくり眠れるような工夫をする。

・おしゃべりの時間を増やす。

などが有効です。

「今日頑張って園にいけたらお菓子を買ってあげる」「ゲームをさせてあげる」などの物的な報酬は一時的な効果はありますが、根本的な解決にならず後々逆効果になる(子どもの要求が激しくなる、報酬がないと応じなくなるなど)ケースも多いので注意が必要です。

 

園で行っている「寄り添い」

園で過ごしていると、突然「ママがよかった」と子どもたちから言いにくることがよくあります。突然泣き出すようなこともあります。朝のお別れの時は平気だったけど、いざ離れてみるとやっぱりさみしいと感じることが多いようです。

そういうとき、保育者はなるべくその子の傍らにいて背中をさすったり、抱っこをしたり、膝の上に抱いたりして一緒に過ごすようにしています。

さみしいときの子どもたちは、言葉で元気づけるよりも体感レベルで安心できるスキンシップを十分に取ってあげるほうが効果的である場合が多いため、こういった対応をしています。

体は大きくなったし、言葉も達者になったけど、それでもその子の抱える寂しさや不安は言葉には言い表せないものがあると考えています。

不思議なことに、泣いていた子は保育者が「寂しかったよね」と少し言葉をかけながら寄り添っているだけで、数分経つと「遊んでくる」と気持ちを切り替えて活動に気持ちを戻すことが多いように感じます。

安心の充電がしっかりとできた子は、大人がとやかく言わずとも自分で回復して立ち直る力があるようです。また年長児の場合、大人ではなくお友だちが寄り添ってくれて気持ちを立て直す場面もよく見られるようになりました。

「おうちで頑張ってみているけど、うまくいかない」

「分離がなかなかできない」

とお悩みの方は、一人で抱え込む必要はありません。

園に来ると楽しいことが待っている、という体験の積み重ねや保育者のサポートの積み重ねで、「おうちの人は目の前にいないけど、一緒にいてくれる大人や友だちが園にいる」ということが分かってくると、いつの間にか安定してくるというケースもたくさんあります。

ご家庭の様子と園の様子の情報共有をしながら、その子にとって安心して園で過ごすためには何をしていくべきかを一緒に考えていきましょう。

 

登園しぶりに限らず、おうちで困っていることや疑問に思うこと、もっと聞きたい!などあれば、いつでもお声掛けくださいね。お待ちしています!

文責:津田

言葉の豊かさ(5歳児 そら組)

2学期に入り”やってみたい遊び”を子ども達とじっくり考えた活動がありました。

その中で「みんなで大きい紙にお絵描きがしたい!」といった声が上がりました。

私は~したいから次第に「そら組のみんなで…にじ組を誘って…」などなど、子ども達も活動の視野がぐんと広がってきているように感じます。

今回は、お絵描き活動のエピソードをもとに、相手を認めること、園訓、目指す園児像と合わせてお伝えしたいと思います。

 

相手を認める温かい言葉


お絵描きをやりたい人の中で目的を話し合い「お店屋さん」を書くことに…

そこで、こんな会話が聞こえてきました。

 

Aちゃん「〜ちゃんは何を描いてるの?」

Bちゃん「リンゴ飴!」

Aちゃん「夏祭りみたいだね!この絵素敵、美味しそう!」

Bちゃん「Aちゃんのラーメンもいいね!」

 

この短いやりとりからみなさんはどんなことを感じますか?

 

本当にたわいもない会話かもしれませんが、相手の表現認める、受けとめるという姿が見られた瞬間でした。

思わず私まで、心が温かくなると同時に、純粋に友達の描いてるものを認める言葉をかける姿が素敵だなと感じました。

 

 

「型にはまらないって??」


錦ヶ丘の園訓に 「強くたくましく、型にはまらない、野性味溢るゝ子どもに育てましょう」とあります。

 

年長職員の中で「型にはまらないってなんだろう…」と話した際、こんな子ども像なのでは?と出てきたものは

・人に流されないような意思や軸をしっかりもてること

・相手の提案に「いいね!」「面白そう!」といった言葉や視点がもてること

・常に「なんで?どうして?」を発信したり調べようとしたりすること

・様々な方面から物事を考えたり「~しなきゃ」と固定概念にとらわれず柔軟に表現できること

などと、沢山の姿があがりました。(「型にはまらない」からと言って、好き放題なんでもOK!というわけではないということになります。)

 

その中で今回の活動で着目したのは”相手を認めること”

それは、受けとめる側に、豊かかつ柔軟な感性があればあるほど、自分の表現も友達の表現を見る目も広く捉えられるのではないかと思います。

 

何気なくかけた言葉、勇気を振り絞って出した言葉、沢山考えて言葉を選びながら出す言葉、どれも声に出してしまえば一緒かもしれませんが

その言葉を受けとった相手は、嬉しくなったり、悲しくなったり、苦しくなってしまったり、言葉一つでいかようにも感情を揺さぶられるものだなと私は感じています。

 

今の子ども達は、感情と勢いで伝えた言葉で友達を悲しませてしまったり、やり取りがうまくいかないことも増えてきました。悪気はなくとも、相手を悲しませた事実はしっかり大人から伝えたり話したりします。

だからこそ、大人からこんな伝え方があるよ。こんな言葉もあるよ。と沢山の方法と手段を示してあげることを大切に関わっていきたいなと思っています。

 

文責:武田

 

 

自分達で炊いてみよう!(5歳児 年長にじ組)

年長組では、9月末から給食で食べるご飯を自分たちで炊いてみるという経験をしています。

子ども達も「どうやって炊くのだろう?」と興味を持ったり、「やってみたい」という気持ちを持っており、「自分がする日はいつだろう」と楽しみにする姿がみられます。

 

米を自分たちで炊く目的


今回、子ども達とこの取り組みをやってみようと考えた目的が2つあります。

①米を研ぐ、炊く経験をする

②自分が食べるものを自分で作り、食べることの楽しさを感じる

「お家でやったことをあるよ!」と言う子もいましたが、「米を量ることからするのは初めて!」という子の方が多いです。

今は、経験したことがないまま大人になり、炊き方を知らないという人もいると言う話も聞きます。

子ども達が大きくなっていく中で、「小さい時にこんなふうにしたな!」「こうやって炊くんだ」と思い出せるきっかけになればと思います。

 

ご飯はどのくらいの量炊くの?


子ども達とご飯を炊くことになってから、“どのぐらい炊くのか” “どんなふうに炊くのか”話を行いました。

「今日は、米を5合炊くよ!」と声を掛けると、「5合って何?」「どのぐらい?」という声がでてきました。

子ども達とカップを見ながら話をすると、「一つが1合だよ!」と言ってくれた子がいました。

そこから、「じゃあ、5回量ったら5合になるよ!」と米を量る動きに繋がっていきました。

米の量を量るか取り組みの中で、自然と数や量に触れる姿が見られています。【10の姿“数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚”】

自然と触れている数や量が、子ども達の学びに繋がっています。

 

ご飯を炊いてみよう!


実際に、米を量ったり、米を研いだり、水を入れたりする流れも、子ども達はすぐに覚え、楽しみながら取り組む姿がありました。

米の研ぎ方もどうやったらいいのか考えながらやってみたり、水を入れる時も、線をみながら集中し、真剣な表情で取り組んでいました。

 

炊飯器の中で、米や水はどうなっているの?


何回か炊飯器でご飯を炊くことで、「水はどこにいったの?」「米が飲んでいるんじゃない?」「水は湯気になってると思う!」などなど、様々な声がでてきました。

その時には、子ども達の頭の中にたくさんの疑問が!

そこで、子ども達と話をして「透明鍋で炊き、中を見てみよう!」という考えになりました。

透明鍋で炊くと、水の量のメモリが書いていないことに気が付き、「手で量ったらいいよ!」と、昨年釜で炊いた経験を覚えていた子ども達が教えてくれました。

「やってみたい!」という気持ちを持って取り組んだこと、経験したことは、子ども達の学びになっていると思います。

透明鍋で炊いている間、出来上がるまで鍋から離れることのない、子ども達の集中力に驚かされました。

その中で、沸騰していく様子に気付いたり、水が少なくなっていくにつれ、泡が出てきたり湯気がでてきたりすることから、「水が泡になって湯気になる」「米が水を飲んで膨らんでいる」というふうに見立てていました。教えるのではなく、子ども達が、やってみることで疑問に思ったり、気付いたり、できるように保育者も関わったり見守ったりしていきたいと思います。

 

米を自分で炊くという経験は、生きる力に繋がるのではないかと思います。子ども達も、1度やってみたことで、「また自分達で炊きたい!」「今日は誰が炊く?」と楽しみながら、日常の取り組みになっていきそうな感じがしています。

活動してみたことで、自分達で作ることの楽しさ、大変さを感じるだけでなく、人に食べてもらい「美味しかったよ」「ありがとう」と言ってもらえる嬉しさも感じることができたようです。

“やらされる”ではなく、子ども達の“やりたい”の思いを大切にしながら、今後も“米を炊く”に取り組んでいきたいと思います。

文責:武石

2学期が始まりました!(年中組)

2学期が始まり、早1ヶ月がたとうとしています。長い夏休みも明け、少しずつ園生活のリズムを取り戻しつつある子どもたち。笑顔で友達との会話や遊びを楽しむ姿が見られます。

 

2学期の年中組では…

2学期が始まり、大切にしたいことについて年中組の職員で話し合いました。それは、「自分の身の回りのことに気付くこと・自分で整えようとすること」です。1学期を通して、自分の身の回りの準備、片付けは保育者に声を掛けられなくともできるようになってきた子どもたち。さらにステップアップ!ということで、このような目標を立てました。

例えば、話を聞く時はどんな姿勢で聞くのか、給食時の姿勢はどうか(足は床についているか、お茶碗を持って食べているか)、着替え後、脱いだ服は畳んで入れているか、などなど。細かいことですが、毎日の積み重ねが大切なことばかりです。

脱いだ服をきれいに畳んでしまう子、そんな友達の様子を見てハッと気付き、きれいに畳もうとする子、脱いだ状態のまま袋にしまう子など、様々な様子が見られます。まだまだ個人差もあり、これから取り組みが必要ですが、少しずつ習慣づけていきたいと思います。

ご家庭でも、子どもたちの様子、ぜひ気に掛けて見てみてください。

サークルタイム

普段から大切にしているサークルタイム。子どもたち・保育者で大きな円を作り、自分の思いを伝えたり、友達の思いを聞いたりする時間です。

「2学期にどんなことしたい?」「お休みの日にどんなことしたの?」「○○する時、どんなことに気をつけたらいい?」「どんな方法がある?」などなど、年中組でも、このサークルタイムを4月からたくさん行っています。

これまでサークルタイムでは、手を挙げて自分の思いを積極的に伝えようとする子、緊張しながらも精一杯発表しようとする子、いざ発表しようとするとドキドキして言葉につまってしまう子など、様々な姿が見られました。こうした一人ひとりの思いを受け止め、頷いたり、なるほどね、おもしろいね、素敵だね!と反応を返したりしながら聞くようにしています。この意見は正しい、間違っているを決める場ではなく、こんな考えを持っていたんだな、こういう考え方もできるなと共感したり認め合ったりできる場がサークルタイムの良さであると感じています。

 

 

2学期になり、サークルタイムでの子どもたちの様子を見ていると、以前より発表したい!という気持ちが出てきているようです。自分の思いを受け止めてもらう経験を積み重ねてきたことが自信に繋がっているのだろうと嬉しく思います。

また、自分の思いを伝えるだけでなく、友達の発表に「僕もそう思ってた!」「わたしもそれ良いと思う」のように、友達の思いを聞いたり反応を返したりする姿も見られるようになってきています。

 

先日、サークルタイムで十五夜の話になりました。十五夜でおおきな満月を見たという子どもたちの中で、一人の男の子が「月の中にザリガニが見えたよ」と発表してくれました。

すると、「ぼくはうさぎが見えたよ」「ぞうみたいな形に見えた」「わたしはなにも見えなかった」と満月の中に何が見えたかで話が盛り上がりました。「月のうさぎ」の紙芝居を読み、月の中にうさぎがいる話は知っている子どもたちですが、「いやいや、月の中にはうさぎがいるんだよ。」と教えるのではなく、自由に自分の見たもの・感じたことを伝えられること、正解を決めない場は今後も大切にしていきたいと思います。

 

文責:今村

 

 

 

小麦粉粘土の感触は?(4歳児 こすもす組)

幼児期の子ども達は五感をフルに使って遊び、様々な刺激を受けながら豊かな感性や言葉などを獲得していきます。

その遊びの中でも感触遊びは、第2の脳と言われる『手』で様々な刺激を感じ取ることにより大脳をどんどん刺激することで、脳を活性化させる効果もあるようです。

感触遊びというと水・砂・土・粘土・寒天・氷、等々思い浮かびますが…

 

今回は小麦粉を使って粘土作りにチャレンジしました。

41組でタライを囲むと

早くやりたいなぁ~、小麦粉はまだ?とワクワクしている子、

ちょっと不安そうな表情でドキドキしている子、

様々な感情が、表情や言葉で現れます。

 

小麦粉が配られると活動スタート!

自分達でそっと袋から小麦粉をタライに入れます。すると、袋の重さを感じたり、袋から出てくる小麦粉の様子を見たりしながら、

「軽い!」「重い!」「わあー出てきた!」

見たり感じたりした事が言葉となって出てきます。

 

小麦粉ってどんな感触?

サラサラだね!」

フワフワしてる!」

気持ちいいね!」

粉をかき混ぜたり、握りしめたりしながら粉の感触を楽しみ、友達と言葉で感触を確かめ合う声があちこちから聞こえてきます。

活動前に不安そうにしていた子も、友達の楽しそうな姿に誘われ、友達と一緒に笑顔で遊び始めます。

(触ってごらんという大人の声は必要ないのです。友達の遊ぶ姿を近くで見ているうちに、楽しそう自分もやってみたい!という気持ちになれば自然に遊び始めます。)

 

粉が変化していく感触

粉にペットボトルの水を自分達で入れて粘土にしていきます。

水の入れ方や混ぜ方など、グループのカラーが現れます。一気に全部入れて混ぜるグループや、交代で少しずつ入れて捏ねて、入れて捏ねてを繰り返すグループ!

どのグループも友達と対話しながら小麦粉粘土を作るという目的に向かって協力し合います。

水を足していくうちにだんだん

手がべちょべちょ〜。」

ベタベタ。」

手にくっついて取れな〜い。」

と、不快そうな声のつぶやきが聞こえ始めます。表情まで曇っている子もいます。

一方、この感触を友達とニコニコしながら楽しんで捏ね続けている子もいます。

感じ方はみんなそれぞれで、どちらも大切な感情です。

何かを感じて感情が動く、何かを感じて言葉や表情で表現するなど、何かを感じながら遊ぶ事に意味があるのです。

 

 

 

不快そうにしている子どもの近くに粉を少し足してあげると、

「粉を付けたら手のべちょべちょが取れてきたー!」

にこやかな声と笑顔が戻ります。それを聞いた友達が、

「こっちにも粉入れてほいし」と訴えます。子ども達の声を聞きながら粉を追加してあげると

「僕も手のベタベタが取れてきた。」

「だんだん粘土になってきたよー!」

友達の声を聞いて、見て真似て、どのグループも粘土作りの意欲が再び高まります。

一緒に遊ぶ友達の存在は、とっても大切な存在です。

友達がいるからこそ遊びが広がり、教え合う事が様々な学びに繋がっていきます。

捏ねられて耳たぶくらいの硬さになると今度は

気持ちいい〜。」

「楽しい〜。」

の声があちこちから聞こえ始めます。

十五夜前という事もあり、小さくちぎって丸めてお月見団子を作ったり、伸ばして紐のように捏ねたりしながら思い思いに粘土遊びを楽しみます。

自分達で作った粘土は格別です。

心地よい感触と、粘土を作り上げた達成感で、どの子も凄くいい表情でした。

 

遊び終えた粘土は袋に入れて、足で踏んで感触を楽しんだり、寝そべって体で感触を楽しんだり、座ったしながら、手作り小麦粉粘土の感触を全身で楽しみました。

今回の活動では、粉から粘土になるまでの感触を指先で感じ取り、友達との対話を通してサラサラ・べちょべちょ・などの感触を言葉で確かめ合いながら、友達と協力して遊び込む事ができました。

今後も子ども達の感情が動く遊びをどんどん取り入れていこうと思います。

文責 宮原

9/5のメニュー☆紫蘇ジュース

夏休みにも、紫蘇ジュース作りをした年少組。今日は前回よりたくさんの量の紫蘇を使いました!

透明の鍋を使い、色の変化を楽しみます。

鍋の中のお湯が沸騰する様子から観察しました。保育士が「し~~~、しずかにお湯の音を聞いてみて・・・」と声をかけると、真剣に耳を傾ける様子がありました。

「ぶくぶくいってる!」「あわがおおきくなった」など、色々なことに気づいていました。

赤紫蘇から色が抜けて、紫蘇は緑になりました。透明だったお湯は、濃い紫色に。これに、酢(またはレモン汁)を入れると、とても鮮やかな赤紫に変化します!この色の移り変わりが、紫蘇ジュース作りの楽しいところです。

色が変わった時は、子ども達からも歓声があがり、とても盛り上がりました!クッキング中は、紫蘇の香りが部屋いっぱいに広がり、口にするまではどんな味かドキドキしていたようですが、きび糖も入れたため、飲みやすかったようです。


 

今日の給食です。

*魚のきのこあんかけ

*切干大根の煮物

*豆乳汁

今日は「にべ」という魚が届きました。淡白ながらも旨味があり、きのこあんと合っていました。

煮物の切干大根の戻し汁には、旨味がたっぷり。捨てずに煮汁に利用しています。ひじきも加えたことでカルシウムや鉄分などの栄養も豊富な一品でした!

豆乳汁に使っている豆乳は、有機大豆を使ったものです。かつお出汁をしっかり取って作りました。

 


今日の離乳食

新鮮な魚「にべ」をトマトと煮ました。トマトは欧米では出汁いらずと言われるくらい、加熱すると旨味成分の出る野菜です。大根やにんじんに旨味が染みた離乳食になりました。

文責:今屋

安心して対話できる場所(年長 5歳児)

話す前から相手の気持ちを良くない方ばかり考えを巡らせ、なかなか思うように言えなかったり、考えはあるけど言葉で伝えるとなると苦手意識があったりと、大人の私たちでも難しなと感じることありませんか。

錦ヶ丘では、”対話“というワードがよく飛び交います。

 

“相手の考えを深く探りすぎず、まずは自分の考えを話してみる!そして相手の考えも素直に耳を傾ける”ということです。

子ども達だけではなく、職員である私たちも身につけたいなと感じている力です。

今回は『対話について』今の子どもたちの姿と照らし合わせながらお伝えしたいと思います。

以前書いたブログには、小集団の中で伝え合う活動をしている様子をお伝えしています!

 

 

サークルタイムとは?


円形になって座り、皆で顔を見合わせて対話したり触れ合いの時間。決して保育教諭が一方的に話すのではなく、子ども達からも活発に声が聞こえ、その声に皆で耳を傾け合い、お互いの意見や思いを認めあう場イギリスの小学校など、英語圏の初等教育を中心によく使われる教育方法の一つと言われています。

ちなみに、教育分野ライター加藤紀子さんは『対話する能力』は世界の教育機関が21世紀最も必要なスキルだと語っています。

このサークルタイムでは、どの子ども達も「〜だと思う!」と自信をもって話せる場所であり、「それいいね!」「いいと思う!」という言葉が飛び交う時間になったらいいなと思っています。

 

子どもを一人の人間として見る


最近の年長では、少しずつ伝える楽しさに気づく子どもいれば、まだまだ気持ちや思いを心の内にしまっている子ども達も沢山います。

心の内にしまっているからダメというわけでなく、少しずつ…少しずつ「言えた!」「聞いてもらえた」から言葉で思いを表現する手段の一つとして知ってもらいたいなと思っています。

良し悪しや、答えがはっきりしない問いかけも大切に過ごしています。

例えば「A君と君が~で喧嘩していたんだけど、どんな気持ちだったのかな?」「みんなならどうする?」等です。

「いやな気持する」

「悲しかったと思う」

「だけど、一緒に遊びたかったかも」

などなど、自分のことのように相手の気持ちを考えたり思いを巡らせたりする姿が見られ、成長を感じています。

 

 

子どもだから…まだ幼いから…といって、子どもたちの発想や考えを侮ってはいけないなと感じています。

生まれてから、家族、友達などに刺激を受けた子どもたちの柔らかい発想は、いつも私自身はっとさせられる事ばかりの毎日です。

当たり前のことではありますが「子ども達も一人の人間として見る、尊重する」という関わりを大切に過ごしていきたいなと思います。

この活動の積み重ねが、9月以降の活動やフェスタなどではどのような姿を見せてくれるかとても楽しみです!

 

参考文献:すべての子どもに「話す力」を ~1人ひとりの未来をひらく「イイタイコト」の見つけ方 竹内明日香

 

文責:武田

夏休みを振り返って・・・ 【年少クラス】

7月19日より始まった夏休みも、早いもので終りを迎えようとしています。
毎日の猛暑により、心配されている熱中症や、猛威を奮っている、コロナウィルス感染症の影響で、思うように外遊びができず、室内で過ごす日々が多くなっているのではないでしょうか?

今回は、子どもたちの「したい!やってみたい!」が、沢山できた夏休みの様子を、少しお伝えしたいと思います。

夏休みにしたいことは?

夏休みは、ぱんだ組と、うさぎ組とで、毎日合同保育で過ごしました。
夏休みが始まり、まずしたことは、この夏休み、何をしたいのか?何をしてみたいか?をディスカッションし、可視化することにしました。

 

沢山の、したいこと・やりたいことを見つけましたよ!

夏の遊びで代表的な物を紹介します。

 

みんな大好きクッキング!!

のはら園の畑に育っていた、赤紫蘇を使い、「赤紫蘇ジュース」を作りました。

はじめに、畑に赤紫蘇を摘みに行くところからスタート。暑い中、汗をかきながら、沢山の紫蘇の葉を摘みました。

その後は部屋に戻り、クッキングのスタートです。

作り方の説明をしようとすると、子どもたちの方から、「まずは綺麗に洗うんだよ」「火は熱いから気を付けて!」「水で煮るんだよね」など、今までしてきたクッキングの経験を元に、子どもたちの方から、沢山の声が聞こえました。


赤紫蘇ジュースの1番の醍醐味は、何と言っても、お酢を入れた後の色のお酢!!

綺麗な赤紫蘇色!!と、まではいきませんでしたが、今回は、オレンジに似た色に変わった、色の変化も、一緒に見ることができました。

 

感触あそび!!

石鹸やボディーソープを使って、泡を作り、感触を楽しむ「泡あそび」をしました。

「いい匂い」「体を洗っていいの?」など、香りや感触を楽しむ子ども達。

最後は自分の帽子を使って、洗濯遊びです。
泡の中でゴシゴシ洗い、洗濯機で綺麗に洗った後は干すところまで子ども達が挑戦!

干している時も、「いい匂い」「綺麗になったね」と、達成感に満ち溢れている子どもたちでした。

泡に絵の具で色を付けて、色の変化を楽しむなど、様々な遊びに広がっていくことで、嗅覚・触覚・視覚など、五感を感じることのできる活動になったように思います

もっと五感を刺激できる方法はないか?と、今後も模索しながら、感触あそびをしていこうと思います。

 

子どもたちの記憶力‥‥

現在進行形で、心も体も成長している子どもたち。もちろん、脳も成長しています

絵本を見て、視覚的に感じる事。触ってみて、感触を感じる事。子どもたち自身が体験し、楽しかった。面白かった。と、感じる体験をした時のことは、

子どもたちの記憶にしっかりと残っていくのではないでしょうか。

今年の夏休みの記憶が、どのくらい、子ども達の記憶に残っていくかは、分かりませんが、これからも、新しいことにチャレンジしながら、子どもたちの経験が生かされ、記憶力の容量を増やしていけるような、活動をしていきたいと思います。

 

待ちに待った、二学期が始まります!!
みんなに会えることを、楽しみにしていますね!

文責 播田

子どもたちの命を守るために〜救命救急講習〜

今回はこの夏休みを利用して園内で実施した「救命講習」についてお伝えします。

 

全職員で参加


消防に依頼し、「応急手当講習会」を全職員を対象に実施しました。

今回は、「普通救命講習(小児・乳児・新生児)」という講習を受講し、心肺蘇生法、AEDの使用法、遺物除去方、止血法を学びました。

心肺蘇生法は、容態が急変した人の命を守り救うために必要な知識と手法のこと。自分の大切な家族、友人、隣人を命を守るためにも知っておきたい知識の一つです。

 

 

実際人形で実践。乳児は指2本、幼児は片手で心肺蘇生法を実際に行っています。訓練の時間は約2分間。この2分はとてもは長く感じました。

 

乳幼児で一番多い搬送は、異物混入での通報だそうです。

大人が予想しない物を口に入れてしまいがちな時期、園でもおもちゃ舐めている様子を見かけることもあります。年中・年長組でも時折ヘアゴムなどを口に入れていたり、未満児がシールを口に入れていたり…など、ヒヤッとする場面があります。

様々な事案が見られますが、多くの保育士の目で見守り、いち早く気付くことができるよう対応する。また、それらの出来事は、万が一に備え「ヒヤリハット」として園内、そして法人内で共有し、なぜ起こったのかなど分析を行いながら、再発防止に努めています。

 

私自信、救命講習は入職してからいろいろな場面で一番多く受けてきた講習の一つです。しかし、幸いなことに、救急に通報し、救急車の要請をしたことはあっても、心肺蘇生をするほどの状況に遭遇したことはなく、人形でしか体験したことがありません。

しかし、テレビをつければ、さまざまな事件や事故が取り上げられています。夏休みになると、水の事故が特に目立ちますね。

 

身近でも…


園の看護師が休日に庭でプールを出し水遊びをしていた際の出来事。

隣の庭からただならぬ違和感を感じ覗くと、小さな子どもが家庭用プールでおぼれていることに気付き、救助活動を行ったそうです。

水位は大人の足首位。浮き輪を付けていた子どもは、バタつくこともなくぐったりしていた為、抱き上げ呼吸確認、心肺蘇生をして救急車を要請、命を取り留め元気に戻ってくることができたそうです。

看護師であっても、焦ったよ!とその時を振り返って話す職員の姿を見て、私だったら冷静に対応することができるのだろうか…。と思いました。

 

その話を聞き、日常の中で、いつ遭遇するか分からないことだからこそ、知識を身に付け、万が一の時に誰かの命を救う手助けができたらと思います。

 

園内では、プール遊びは行っていませんが、水辺も沢山あり、また、玩具の誤飲などでも窒息の危険性があることから、異物除去、心肺蘇生は誰もができるようにしておきたい対処法です。保育士だけでなく、バス運転手、事務・給食職員も含め全員で取り組んだ今夏の研修。子ども達の命を守るために全職員で声を掛け合いながら対応できるよう努めていきたいと思います。

文責:田中