1/27のメニューは、『魚のけんちん焼き』『おからポテトサラダ』『ほうれん草の味噌汁』でした。
けんちん焼きには、鮭を使用しました。脂がのったとても美味しそうな鮭が届きました!
鮭に塩こしょうをして、小麦粉をまぶします。上から乗せる具材を剥がれにくくするためです。よく水気を切った豆腐と千切りの人参・椎茸、グリンピースにしっかり味付けをして、片栗粉を少し加え、小麦粉を振った鮭の上にかけてオーブンで焼きました。
おからポテトサラダは、おからだけ先に薄口とみりんで味付けして煮、冷ましておきます。マッシュしたじゃが芋にきゅうりやハム、味付けしたおからを混ぜ、最後に豆乳マヨネーズで味付けしました。
おからに事前にしっかり味をつけて煮ておくことで、おからのパサパサ感もあまり出ず、食物繊維がたっぷり摂れる美味しいポテトサラダになります!
文責:米澤
子どもも大人も怒ることってあると思います。私も人間なので、怒ってしまうことがあります。
そんな私が子どもたちの前で笑うことが出来なくなった時、子どもたちに言われた言葉があります。
「先生怖い」・・・そんなことを言われて、傷つかない人はいないですよね。私も大きく心が動いた瞬間でした。
そんな私が自分の怒りの感情とたたかう最終手段として手に取ったものが、アンガーマネジメントの本でした。
アンガーマネジメントとは、自分の怒りと上手に向き合うための心理トレーニングのことです。
私はこの本を読んで、怒りについての考えが変わりました。
保護者の方々の中にも「怒り過ぎっちゃった」ということがあるのではないでしょうか。
ぜひ、このアンガーマネジメントを通して、皆さんのお力になれたらと思っています。
怒りは第二次感情であると言われています。
第一次感情が「辛い、苦しい、悲しい、悔しい、分かってもらえない」という類のものです。この第一次感情が積もり積もって、第二次の怒りの感情に変わるのです。子どもたちの行動の中にも、怒りの前に、その第一次感情があるように感じます。
例えば・・・
使っていたおもちゃを取られたら悲しい。だから怒って友達を叩いてしまった。
しっぽ取りでしっぽを取られたら悔しい。だから怒って仲間から外れてしまう。
そのような第一次感情の気持ちが怒りに変わってしまう前に、ありのままの気持ちを受け止める事が大事であると思います。
もちろん大人は「私は悲しいから怒っているんだ」と自分の気持ちを理解し認めることは出来ますが、子どもたちはできません。
だから私たちが受け止めて代弁する必要があるのです。
子どもたちと過ごしていく中で、子どもたちの感情が第二次感情の怒りに突入しそうなとき、子どもたちに「6秒数えて深呼吸しよう」と声を掛けています。
それは怒りのピークが6秒であるからです。6秒待てば、頭の中を整理でき、何に対して怒っているのか理解しようとすることが出来ます。
また、怒りに任せて、叩いてしまったり、噛んでしまったりという、衝動的な行動を抑える働きがあります。
深呼吸は、怒っている時だけではなく、息を整えたい時や、気持ちを切り替える時に、子どもたちと実践しています。ざわついた気持ちが少しでも落ち着くようにとの願いがあります。
「6秒数えて深呼吸」を、子どもたち自身で出来るようになったら嬉しいなと感じる今日この頃です。
怒りと向き合うことは簡単ではありませんが、子どもたちも私たち大人も怒りの感情と上手に付き合っていけたらいいなと思っています。
文責:中村
前回 、前々回 のブログと、国から施行されている「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の5領域に沿ってくるみ組の保育を紹介しています。
今回はその3つ目、『環境』に沿った保育を紹介します。
環境領域の目標は「周囲の様々な環境に好奇心や探求心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う」となっています。
ねらい1.身近な環境に親しみ、触れ合うことで、様々なものに興味や関心をもつ。
まず、錦ヶ丘の環境といって真っ先に思い浮かぶのは「のはら園」なのではないでしょうか。
くるみ組の子ども達も、のはら園で走り回る事や木登り、植物や生き物を見つけることが大好きです。
ゴツゴツした築山でも身体全体を上手に使って登っていきます。子ども達も「ちょっと難しいかも・・・」と感じているのかもしれません。
でも、登ってみたい!という時にはものすごいエネルギーを出して集中しているように思います。
クイズ番組で、少し考えれば解けそうな問題で頭をギュッと集中させる感覚のようなものなのでしょうか。
子ども達の登りきった時の表情は清々しいです!この時に大人は『大丈夫の手』で子ども達がバランスを崩しても大丈夫なように見守っています。
※『大丈夫の手』・・・後ろから肋骨を支えられるようにして、子ども達の身体をしっかり支えます。
ねらい2.様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。
部屋の中で遊ぶ時も、戸外で遊ぶ時も子ども達には、『今日は○○の童具で遊ぼう!』『○○(場所)で遊ぼう!』と物を友達同士で共有できる場面を作ったり、遊ぶ場所を限定したりしています。
例えば、砂場で1人1つは道具をだしてもいいよと伝えます。すると、バケツを選んだ子どもとスコップを選んだ子どもが一緒に遊んだり、いつもスコップで砂を集めている子どもが手を使って砂の軟らかいところを見つけてバケツに入れていたりする様子が見られます。
場所を限定すると、もちろん子ども達の関わり合いも増えてきます。その中でこの時はこうしたらいいんだな!こんな遊び方もあるんだな!ということを発見し、学んでいます。
ねらい3.見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の働きを豊かにする
最近子ども達の感覚で驚かされたことは、くるみ組で飼っているヤモリを見つける観察力です。
これまで親しみをもって育ててきたヤモリ。
身近な生き物との関わりの中で子ども達が命を感じ、生命の尊さに気づく経験へとつながるようにと願い、ヤモリの飼育を始めました。
葉っぱの中に隠れていても、身体の色を変えても、子ども達にはすぐに見つかってしまいます。この間はヤモリの友達もなたおれの木の下で見つけて、くるみ組で飼っているヤモリは2匹になりました。日々五感を鍛えている子ども達ですから、できるだけ目の前で、新鮮な、本物に触れてほしいと思っています。
好奇心や探究心(いわゆる“非認知能力”)は、テストの点数のように目で見て上がっているな、下がってきているなとわかるものではありませんのでその子の正解が見つかりにくいですよね。むしろ正解はないのかもしれません。
くるみ組の子どもたちの探究心や好奇心の種まきをするイメージで、これからも子ども達と錦ヶ丘の環境を思いっきり味わっていきたいと思います。
文責:福元
1/14のメニューは、『昆布巻き』『紅白なます』『煮豆』『麩のすまし汁』で、おせち料理の給食でした。
おせち料理を構成する具材の種類は地域によっても異なりますが、全体で20~30種類ほどあり、それぞれに縁起の良い意味や願いが込められています。
昆布巻きは”こぶ”が”よろこぶ”に通ずるとして、縁起が良いとされています。紅白なますは紅白でめでたく、祝いの水引にも通じ、大根と人参は土中に根を張ることから家族の土台を築くことを願う意味が込められております。煮豆には“まめに健康・丈夫に過ごせるように願う”という意味が込められています。
昆布巻き・煮豆とも、鹿児島らしい甘めな味付けにして、じっくりと時間をかけて煮て味を染み込ませました。昆布を厚めに巻くと子どもが食べにくいので、薄く巻いて作ってあります。
昆布巻き、なます、煮豆と、子ども向けメニューではないかもしれませんが、どれも意外と子どもたちはよく食べてくれており、昆布巻きをおかわりにきたクラスもありました✨
小さい頃からこのような昔ながらの味に慣れ親しんでおくことも大切な経験だと思うので、洋風な子ども向けメニューだけではなく、日本の伝統的なメニューも味わってほしいと思います。
文責:米澤
早いもので、進級まで約3ヶ月となりました。
先月のブログで「まこと先生と遊ぼう」 の活動を紹介しましたが、うさぎ組では4月から「社会性を引き出す」事にもねらいを置き、活動しています。
では、社会性とは、何でしょうか?友達と仲良く遊べることでしょうか?
ご存知の通り、2018年に『幼稚園教育要領』、『保育所保育指針』、『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』で、幼児期に育って欲しい姿として10の姿が示されています。その中で「社会生活との関わり」という項目があります。
では、子どもたちにとっての社会とはどこなのでしょうか。
まず、子どもたちが出会う最初の社会は「家族」です。生まれた時から、お父さんやお母さん、きょうだいやおじいちゃん、おばあちゃんなど「自分」とは違う人との中で、育っていきます。その中で、自分を理解してくれる大人と出会い、安心して過ごせる社会を経験していきます。
そしていよいよ、「家族」ではない社会として、家族とは違う大人達や同年齢や異年齢の友達がいる「集団」へと入っていきます。その中で自分の思う通りにはならない現実と向き合い始めるのです。そう考えれば、2歳児や3歳児でこの集団に入ってきた子ども達にとって、園生活は大きな冒険の始まりです。不安になり泣く姿が見られるのも当たり前ですよね。そんな中、子ども達は、「自分」とは違う大人や友達と過ごす事を体験していきました。
今までは自分だけで使っていたおもちゃも、友達と使わないといけません。ご飯を食べる時も、自分だけの場所でなく、友達と同じ場所を共有しないといけません。「え?何で?」と思うのも当然。おもちゃや場所の取り合いも多々ありました。思い通りにならなければ、大きな声で泣いてしまったり、ケンカになったりした時もあります。写真でも振り返ると、その頃はほとんど1人遊びや多くても2人での遊び、個々の遊びをしながらの場の共有がほとんどです。自分のテリトリーに入ると怒る様子がよく見られました。
※1学期の様子
2学期になると、段々と人との距離が近くなっても、上手に距離感が取れるようになったり気持ちに折り合いをつけたりして、そういったトラブルが減ってきました。
「まこと先生と遊ぼう」でも紹介した通り、限られた場所での活動や少人数でのサーキット遊びなどの活動を通して、友達と一緒に遊んだり、物の貸し借りをしたり、順番を待つことができる姿がどんどん見られるようになりました。わらべうたを通して、友達と手を繋いで一緒に歌を歌ったり、触れながら遊ぶ事で、色んな友達と遊ぶ楽しさを知りました。
最近では、一つのテーブルで遊ぶ活動に、数名が集まって遊んでいました。最初は4人だったテーブルの人数が、どんどん増えていきました。以前は「どいて!」「はいれない!」と怒りながら伝えていましたが、「ここあいてるよ」という言葉掛けや「こっちにきていいよ!」と呼んでくれ、何のトラブルもなく一つのテーブルで活動を行っていました。
そんな姿に私たち担任は感動いっぱい!
大人から見れば、そんなことかと思うことかもしれませんが、この行動は集団活動を通して少しずつ学んだ事です。どんどん成長していくと、もっと色々な人との出会いがあり、自分と合う人もいれば、そうでない人もいるかもしれません。このコロナ禍でリモートやオンラインが増えて分かったことですが、実際に人と会わなくても、情報機器を駆使し、コミュニケーションが取れることも実証済みです。しかし、それでもずっと一人で過ごしていくことはできません。
これからますますそんな時代になっていくことも予想できますが、人と人との関わることができるこの大事な時期に、人と関わるスキルを身につけ、こども園よりも大きな集団に入っても、堂々と過ごしていける社会性を身につけていけるような保育の展開をしていきたいと思っています。
子ども達の成長が楽しみです!
文責:桑元
前回のくるみ組のブログ では、幼保連携型こども園教育・保育要領にある満1歳児以上3歳未満の園児の保育に関する5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)のうちの一つ「健康」について、くるみ組での保育内容をお伝えしました。
今回は、人との関りに関する領域『人間関係』についてです。
【他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う】ことを目標に「ねらい」と「内容」が具体的に書かれています。
それらに基づいた実際の保育での、保育者の意図や、対応、配慮、子どもの姿があるのかまとめてみたいと思います。
ねらい1:幼保連携型認定こども園での生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる
私達は、安心できる環境のもと、興味関心を広げながら園生活のなかで様々なことに、子どもが主体的に取り組んで欲しいと願っています。
そのために、子どもの不安や淋しさ、癇癪、駄々こねもまるごと抱きしめて受容しています。「気持を分かってくれるくれる大人がいる!」という無条件に受け入れられる関りを大切にしています。周囲の大人への信頼感を持つと共にありのままの自分でいいのだという「自己肯定感」が育まれるようにしています。
ねらい2:周囲の園児等への興味・関心が高まり、関りをもとうとする
周囲の子どもへの関心が高まってくる時期です。同時に所有意識が強くなり、思うようにならない気持ちから、噛みつきや手が出ることもあります。その中でもあえて、場所や物を共有しながら同じ空間で遊ぶ活動の中で、自己主張による友達とのトラブルを誘発させる活動を取り入れています。
「喧嘩はしたらだめだよ」と大人は止めがちなトラブルこそが社会性を高めるチャンスと捉え、神の手や喧嘩両成敗の対応をし、気持を受容しています。
そのような経験を重ねることで、自分の気持ちに折り合いをつけながら、友達との関わり方を学んでいけるようにしています。
ねらい3:幼保連携型認定こども園の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く
子どもが社会のきまりを理解するまでには長い過程が必要で、3歳未満児は、まだその入り口にいます。
しかし、集団生活の中には自分の命や身体を守るための決まりがあります。
・保育室から勝手にでない。 ・扉の開閉は、保育者が行う。
・保育室から移動する際、並んで歩く際は、保育者より先に行かない。
・非常ベルがなったら、近くの保育者の話を聞く。
・歯磨きは、椅子に座って行う。歯ブラシをくわえて移動しない。 など…
このような保育者の見守りのもと、安全に過ごせるようにしています。「ならぬものはならぬ!」見過ごしてしまうことが無いよう対応しています。
〇受容って??受け止めて、好きなようにさせること??
錦ヶ丘での「受容」とは、子どもの思いを受け止めてやりたいようにさせるということではありません。
子どもの感情や言葉をそのまま受け止め、抱きしめながら思いを代弁する対応のことです。そうすることにより自分の気持ちに折り合いをつけたり、「なんでだろう?」と考えたり、空気を読んだりと、人との関り方が育ってきます。
自分で感じて考えることで、よりよい社会性の根っこが育まれていくと捉えています。
〇相手の思いや気持ちを教えないの?仲良く遊べるための仲立ちはしないの?
相手の思いやルールを理解できるようになるのは、年中(4歳児)頃と言われています。「貸して」「いいよ」「ごめんなさい」を教え込み、呪文のように言わせることはしていません。
例えば、Aちゃんが使っていた物をBちゃんが一方的に取り上げたとしましょう。そんなとき保育者は、Bちゃんが取り上げたものをAちゃんに渡し、泣いて怒って自己主張しているBちゃんを“神の手”で抱き上げます。抱きしめながら、「使いたいよね」「欲しかったよね」と、Bちゃんの思いを代弁します。
そうすることにより、自分の感情を落ち着かせ、気持ちを切り替えて遊びに入っていけるようにします。保育者に気持ちを受容してもらうことで、少しずつ自分の気持ちがあるように、相手にも気持ちがあることに気付いていきます。
それがゆくゆくは、自分の思いから自発的に出てくる「ごめんね」に繋がります。
ある日のエピソード
自己主張が強く、自分の思い通りにならないと「いやだ!いやだ!」と、駄々をこねて泣き崩れることが多いCくん。そのたびに、保育者が神の手対応で抱っこ。「いやだったね」と受容し、自分で気持ちが切り替わるよう対応を重ねてきました。
そんなある日、友達のDちゃんが思うようにならないことがあり泣き出しました。それを近くで見ていたC君が、「いやだったね」と、Dちゃんの思いを受容し肩をなでている姿がありました。
保育者との受容的、応答的な関りの中で引き出された姿なのだと、ほっこりと嬉しい気持ちになる出来事でした。
文責:山﨑