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2022.07.30

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へいわとせんそう(5歳児 そら組)

「平和」と聞いてみなさんはどんなことを思い浮かべますか。

お腹いっぱいになるまでご飯を食べること、好きな歌を歌うこと、1人でも自分の意見が言えること…私たちが当たり前としてとらえていることが、実は平和だったりするのではないでしょうか。

 

 

8月6日、9日には広島長崎原爆投下の日です。

そのことについて子ども達に伝えると、「それ知っている!おじいちゃんおばあちゃんがら聞いたこともある!」「知らない…」「聞いたことあったかも…」と反応は様々。

私自身も、実際に第二次世界大戦を経験したわけではありませんし、伝える事に関しては鮮明さが欠けてしまうかもしれません。

そこで、私なりに子ども達に伝えたらることはないかと考えていたときに、2冊の本に出会いました。

 

 

「へいわとせんそう」文:たにかわしゅんたろう 絵:Noritake

「へいわってどんなこと?」浜田桂子


 

いざ絵本を読むと、子ども達はじっと絵本の世界に入り込み、読み終えた後もしばらく静かな時間がありました。

ここで大人が多くの言葉を掛けずとも、子ども達の心の中で一人ひとりが何かを感じ取っている。そんな気がしました。

 

原爆の日は、亡くなった方や今でも苦しんでいる人の事を思い出したり、考えたりして欲しいなと伝えると

「ここでも、お祈りできるの?」といった呟きが。

「どこにいても、その日のことやその人たちのことを考えたり思うことができたりするよ。」と伝えました。

 

 

「戦争ってどうして起きるんだろう?」


この問いかけには

「嫌な事があったんじゃない?」

「喧嘩したのかな?」

「そうかも!」

「でも仲直りしたらいいのに…」

「確かに…」

子ども達は想像を膨らませ、会話が広がります。

 

子ども達であれば、こんなにも簡単に答えが見つかりそうなことも、大人である私たちは見ないふりをしたり、力ずくで解決しようしたりしているのではと思うと、とても心が痛くなり、私自身考えさせられる時間でした。

 

いのちは ひとりにひとつ、たったひとつの おもたい いのち

へいわってどんなこと?より抜粋

 

 

“一人ひとりに命がある”それは、誰もが分かってはいるけど、どこか当たり前だと思ったり、忙しなくすぎる毎日の中で感謝の気持ちを忘れてしまったりしてはいないでしょうか。

そんな気持ちを、子ども達と思い起こしながら、一つ一つに感謝したり大切に過ごせる日々にしたいです。

今こうやって、会話をしながら楽しく1日を過ごすことができること。保護者の方と子ども達について一緒に悩んだり喜んだりできること。当たり前に流れる時間は当たり前でなく、奇跡です。

 

今回の活動をきっかけに、ご家庭でも命のこと、原爆のことを一緒に考える機会になればいいなと思います。

 

参考文献:へいわとせんそう  へいわってどんなこと 

文責:武田

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