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2020.06.27

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身近な人との関わり(れんげ組・0歳児)

子ども達と一緒に遊んでいると、たくさんのことを話してくれることが多くなりました。「あーあー」や「うーうー」の喃語でまだ、言葉自体は話しませんが、喃語が出てきた背景や状況でなんと言いたいのかを想像しながら受容的・応答的に関わると次から次に話してくれます。子ども達も大人から反応が返ってくることをとても楽しんでいて「人と関わることってステキ!」と、感じられてることを実感しています。

 

 

さて、11日・23日・25日に4人の新入園児を迎えました。これでれんげ組は7名になり毎日とても賑やかです。みんな初めての母子分離に大泣き!でも、少しすると周りの環境に目を向ける余裕が出てきた様に感じます。

 

今日は、AくんとBくんの2人の関わりをお伝えしていきます。

 

この日はとても天気が良く風も心地よかったので、デッキからひらひらと風に泳ぐシフォンを眺めていました。

 

4月から在籍してるAくんは、最近高い所に登ることが大好き!体の動かし方や重心の移動の仕方を体得し、多少高さのあるところでもを上手に登り下りします。登り終えた時の表情は、爽やかな良い笑顔。この日もベンチにサクサクっと登ったり降りたりと繰り返し遊ぶ姿を見せていました。

 

と、そこへ…。登園2日目のBくんが登場。Aくんの遊びに興味があったのか、じっくり観察する様子を私は後方から見守ることにしました。

 

 

 

観察を続けること15分程。「よし!僕にもできそう!」というタイミングでチャレンジを開始したBくん。ところが何度も何度も繰り返しチャレンジするも、なかなか思う様にはいかない!さて、どうしたらこのベンチで遊べるの?と悔しさを滲ませていた時。たどり着いた答えは…

 

 

↓↓↓

 

 

「そうだ!ベンチの下を潜ろう!!!」

 

自分だけが思いついた遊びに、悔しさは一瞬で吹き飛びどこへやら。大満足のBくん。11ヶ月のお子さんですが、自分の思いを具現化したい!そんな強い気持ちを感じました。

 

一方、その様子を立場代わって観察をしていたAくん。なるほど!楽しみかたもあるんだ!!!と、早速Bくんの真似っこを始めて、自分でも出来た時の笑顔は、弾ける様でした。「楽しい遊びを見つけたね!」と言葉をかけ2人の遊びをつなぐと、AくんとBくんの気持ちが一つの方向を指し始めました。

 

ベンチを通して子ども同士の気持ちや遊びがリンクした時から、遊びが2倍にも3倍にも膨らみ、0歳児なりに人と関わることの楽しさを味わえたのではないかと思います。乳児期の育ちに関する新たな視点のうちの一つ、「身近な人と気持ちが通じ合う」は、対象者は大人だけではなく、同年代との関わり、異年齢との関わりでもあります。これから7人の関わりはお互いを刺激し合い共に成長へと繋がっていくことと思います。子どもたちの数年先の育ちをイメージしながら、温かく柔らかい関わりをこれからも大切にしていきたいと、そう思います。

文責:後藤

 

 

 

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