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2023.12.28

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にしきっことして(年長 たけ組)

さて、いきなりですが、認定こども園錦ヶ丘の園訓や目指す園児像はご存知ですか?

私たち職員は、みんなが胸を張って園訓や目指す園児像を言うことができます。

この園訓や園児像の中身を深掘りし、園訓に沿って、また園児像を目指して保育を行っています。

 

認定こども園 錦ヶ丘の園訓は「強くたくましく、型にはまらない、野生味溢るる子どもに育てましょう」です。

強くたくましくというのは、「心身の健康だけではなく、困難があっても試行錯誤し、自分の力で道を切り拓くことや、立ち直れるしなやかな強さ」のこと。

型にはまらないとは、「既存な価値観のみに囚われず、疑問や自分の思いを持ち、変化や変革を面白がる姿勢」のこと。

野性味あふるるとは、「未知の事に知的好奇心を持って、生きる力に満ち溢れ、不確実で曖昧で変動的な時代を生き抜く力」のことです。

 

子どもたちは園訓そのもの!


錦ヶ丘で長年過ごしている年長の子どもたちを見ていると、自然と、園訓に沿った姿が身についているように思います。

なぜなら、普段の活動の中でも、よく試行錯誤する姿が見られるからです。

例えば、10月に行われたフェスタ。海を作りたいという話から、絵の具と新聞を使って波を再現するつもりでしたが実際は青色の絵の具を使い過ぎてもったいないという理由と、新聞紙は千切れやすいという理由から、海の再現が難しくなりました。

そこで、絵の具を補填するために、青色に近い植物から、色を抜いてみるのはどうかというアイデアが子ども達からあり、朝顔の花や、緑色のはっぱを水に漬け、こすることで色を出してみよう!ということになりました。

しかし、思ったような青色は出ず、白色の画用紙に色を映したところ緑や茶色になってしまい、どうしようかと考える姿がありました。

その後、色を出すことが難しいと分かり、絵の具は使うけれど、少し水と混ぜて消費する絵の具を少なくしたり、新聞紙ではなく、障子紙に絵の具を塗ってみたら破れにくくなったりするのではないかという話に落ち着き実際にやってみました。

 

その後、結局海は広大なものになりそうなビニールシートと、スズランテープで再現することになりましたが、そこに至るまでも大人と一緒に話し合いを行いながら、試行錯誤する姿が見られていました。

この姿から、試行錯誤して、上手くいかなかったとしても、違う方法を取ることで、立ち直れるしなやかな強さが備わっていることが分かります。

 

また、自分たちが疑問に思ったことや分からなかったことを図鑑などで調べ、話し合いで友達や大人の思いを聞く中で、自分の考えを見つめ直して、考えを少し変えたり、他人を思いやったりして、どうなるか分からないことに対しても、面白がって取り組もうとする姿があります。

 

この先、絶対的なこと、変化しないことの方が少ない、不確実な時代を生きていく子どもたち。私は、現在の幼児期から、困難に立ち向かい試行錯誤しながら生き抜く力を身につける必要があると考えています。

とても大きなことに聞こえますが、子ども時代の過ごし方は、大人になった時の価値観や考え方のクセなどにも影響していきます。大人が与え過ぎてしまうと、子どもが大人になっても自分で考えず人に頼りすぎてしまったり、正解ばかりの道筋に導きすぎると、大人になって困ったり失敗したりした時に心に大きな傷を覆い、立ち直りに時間がかかってしまいます。ですので、今のうちに自分で考えたり、困ったときやうまくいかなかった時に試行錯誤して、立ち直る(切り替える)強さを育んで欲しいです。

そのために、子どもたちの姿を大人が認めながら、困った時に手を差し伸べ、後押しをする工程を大事にしていきたいです。

 

これまでの成長とこれからの成長を一番近くで見守って、、、


年長の子どもたちが、錦ヶ丘で過ごすのもあと3ヶ月になりました。

子どもたちが、錦ヶ丘で過ごした日々を糧に、自信を持って小学校入学という大きな一歩を踏み出してくれたらと思っています。

ぜひ、ご家庭でも、小学校への期待を高める声掛けや、錦ヶ丘の職員が配信しているこのブログをお子様と一緒に見ながら、園での活動を振り返ったり、成長を認める声かけをしていただけたら嬉しいです!

 

子どもの自己肯定感を伸ばしたり、立ち直れる心を持てるようにする関わり方や心持ちをサポートする絵本があります。たけ組保育室にもおいていますのでぜひご参考にお読みください!

『きみのこころをつよくするえほん』著:足立啓美

文責:中村

 

 

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