お知らせ
2024.06.11
Blog
はじめてのわくわく運動会(年中 4歳児)
先日は運動会にご参加いただきありがとうございました。
今回のブログでは、年中組にとって初めての、『わくわく運動会』を振り返りたいと思います。
当日までの様子
年中の運動会のねらいは、
- さまざまな動きを通して体を動かす
- 友達や保護者と体を動かす心地よさを感じる
でした。
年中組にとって、こども園で初めての運動会。運動会についてのイメージが膨らむように、サークルタイムでは、
「運動ってどんなこと?」「運動会ってなに?」「運動会ではどういうことをやってみたい?」ということを問いかけ、
子ども達から言葉を引き出しながら、運動会でやりたいことや挑戦してみたいことが形になるように、話し合いを重ねてきました。
次に、子ども達から出てきた意見をもとに、フープを使ってくぐる、凹凸のあるところを渡る、ひもの上をジャンプする、ボールを運ぶ・・等、さまざまな体を動かす遊びに挑戦!
これまでの活動や、さまざまな運動遊びを経験してきたことで、『「走る」「くぐる」「わたる」「運ぶ」動きを、やってみたい!』『ぜひ保護者の方にも見てもらいたい!』と種目が決定しました。
決定した後は・・「くぐる」「渡る」「運ぶ」をみんなが自信を持って挑戦するには、「どんな用具が必要?」「どう用具を置いたらできそうかな?」と、みんなでさらに意見を出し合いながら活動しました。
子ども達と考えながら進めたことで、最後まで諦めることなく、楽しく取り組んで当日を迎えることができました。
小学校の体育館を見学!
運動会は、小学校の体育館で行われることを伝えると、「体育館?」と場所のイメージが湧かない様子の子どもたち。
下見へ行くことを子ども達に伝えると、「どんなところだろう?」「行ったことないから分からないけど、楽しみだな」と下見を楽しみにする姿が見られました。
下見の前には、保育者が運動会や実際の体育館の写真を掲示して、子どもたちのイメージが膨らむようにしました。
事前に話をしたことで、下見では、「ここで走るんだ・・!」「広いね!」「天井が高い!」と、実際の体育館を見たことでイメージが膨らみ、運動会に参加することへの期待感や意欲に繋がったように感じます。
やりたい気持ちや自信が出てきたからこそ見られる姿も・・
運動会当日は、たくさんの保護者の方を前に、緊張しながらもゴールまで走ったり、体を動かしたり、友達や保護者の方とリラックスした表情で体操をする子ども達。
一方で、感情があふれて涙する子も見られました。
4歳児のこの時期は、体だけでなく、心も大きく発達していて、さまざまな気持ちを感じつつも、まだ言葉でうまく説明するのは個人差も大きい時期です。
慣れない場で大勢の大人が見ている中、恥ずかしさや緊張、不安な気持ちでいっぱいになると、やりたい気持ちがあっても、思うように活動できなかったりすることもあります。
そして、そんな気持ちが涙で表現されることも・・。
保護者の方の心情としては、「どうして?」「普段はあんなに堂々としているのに・・」なんて思われるかもしれませんが、これも子どもたちの自然な姿の一つです。
これから、更にさまざまな心の葛藤、周囲との関わりを通して、自信と経験を重ねていきながら、子ども達は、集団の中で自分の力を発揮しようとするようになります。
このような経験も、子どもたちの成長にとって大切な経験です。ぜひご家庭では、子ども達に「がんばったね」と声を掛けていただけたら嬉しいです。
運動会後の子どもたちと、これから
運動会が終わってからも、子どもたちは運動会ごっこをしたり、取り組んできたことを振り返って、サークルタイムで話をしたりしながら、
自分たちが取り組んできたことに達成感や満足感を感じながら過ごしています。
運動会ごっこの走順待ちの場面では、運動会でたくさんの声援をもらった経験からか、当日よりも、子どもたちが目を輝かせながら友達を応援する姿へと変化が見られました。
また、かけっこの際、「手をグーにしたら早く走れるかな」「パーも早く走れるんじゃない?」と考えて試す姿も!
同じ遊びでも、これまでの経験を活かしながら、いろいろな発見をしている子どもたちです。
今後は、友達と息や力を合わせる楽しさや、面白さを感じられるよう、バルーンや玉入れといった集団での活動も少しずつ取り入れながら、来年へ繋げていきたいと思います。
運動会を経て、今回の子どもたちの経験や学び、感じた気持ちが、今後遊びの中でどのように広がり、活かされていくのか楽しみです。
この先も続く日常の中で、子どもたちが試したいこと、表現したいこと、やってみたいことを遊びの中で取り組めるように、
私たちはその時の子ども達の興味・関心を捉えながら、子ども達の姿や発達に沿った環境を整え、遊びの広がりを見守っていきたいと考えています。
文責:髙山