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2025.03.01

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自分で考えて表現する(4歳児 年中組)

みなさんは、「好きなものを作ってください」、「変なものを作ってください」と言われた時に、すぐに作り始められますか?
私は、きっと作り始める前に悩んだり、典型的なものしか作れなかったりすると思います。

 

でも子ども達は、自由な発想で想像力豊かなものを作っていて、「素敵だな」、「面白い発想!」と大人を驚かせてくれることがたくさんあります。素材感を活かした作品、前に見たことや経験したことを形にした作品、好きな色や形にこだわった作品など、思いがけない素敵なものが日々生まれています。最初は発想の幅が広がらない時期もありますが、何度も繰り返すうちに豊かな発想は、無限に広がっていくものです。

子ども達が、自分なりに表現できるようになるには、それまでの経験がとても大切だと思っています。保育のねらいは同じでも、さまざまなことを経験でき、子どもたちの豊かな感性が持てるようにと、保育者も意識して保育を考えています。

今回は、このような力を引き出すために、保育の中でどのような工夫や取り組みをしているか、お伝えします。使う素材は、童具(積み木)です。

 

童具を使って自分で考えて遊ぶ姿を引き出そう!

先日は、童具(積木)を使って、子ども達が自分で考えて遊ぶことをねらいに活動しました。

自由な発想を引き出すことが目的だったため、「好きなように作ってみて」「面白いものを作ってみて」「変なものを作ってみて」など抽象的なお題を出しました。

最初は、何を作るか悩んだり同じ積み方をしたりする子ども達でした。しかし、課題が変わる度に、「倒れないようにするにはどんな積み方がいいのか」「この大きさしかないけど、どうやったらイメージしたものに近付けられるか」上手くいくまで試行錯誤する子どもの姿がありました。

遊びの中で、考えることを楽しみ、上手くいかなくても諦めずに取り組める子ども達を見て、錦ヶ丘の目指す園児像である「学ぶことは楽しいと思える子」に育ってきているのだと嬉しく思いました。

 

自分でイメージを膨らませながら考えて遊ぶ

その他、自分でイメージを膨らませながら考えて遊ぶことができるように玩具や保育の内容を工夫しています。

  • 廃材
  • 粘土
  • 童具(積木)
  • 砂場
  • 自然物を使った遊び

等、形を自由に変えたり、使い方次第でさまざまな表現をすること、また、イメージを広げることができる道具です

特に、空き箱などを使った廃材遊びや粘土遊びは、イメージしたものに近付けるために素材をよく見て製作にどう活かそうかと考え、より具体的なものや細かいところまで再現されたものを作ることができるようになってきました。

 

表現する楽しさが学びの土台に!

自分で考えて、自分なりに表現することの楽しさを感じることができるようになってきたことで、「次はこれをやってみたい」「もっと違うものを作ってみようかな」と表現遊びの幅も広がってきました。幼児期は、「学ぶことって楽しい」「自分で考えたことを伝えたら伝わった」ということを遊びの中で経験していくことが大切だと思っています。

子どもの育ってきている「自分で考えて遊ぶ」「イメージしたものを形にしようとする」姿は、就学以降の「自分で考えて行動する力」や「自分の思いや考えを持ち、伝える力」に繋がっていきます。これからさらに、子ども達が自分で考えながら表現する楽しさや自由な発想を広げていけるよう、子どもの声に耳を傾けたり環境を整えたりしていきます。

文責:武石

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