お知らせ

2022.10.04

Blog

共に学ぶ(童具研修)

普段から保育活動に使用している童具について、素朴な疑問や遊び方をもっと深める為に、童具の使い方についての職員園内研修を行いました。

毎日の保育の中で触れる機会が多い童具の一つが『積み木』です。私たちが園で『童具遊び』という際は『積み木遊び』を指していることが多いです。

 

しかし、和久洋三さんが考案されたすべての物は、『童具』と記されています。

 

今月は児童発達支援事業所「まふぃん」からも依頼を受け、職員を対象に研修会を行いました。まふぃんでも、こども園同様に活動で和久さんの積み木やかずの木を取り入れているのですが、『童具』について詳しく学ぶ機会がなかったということで、今回共に学ぶ機会をいただきました。

 

 

積み木の特徴


和久さんの『積み木』には、”無垢材を使用している”、”塗装をしていない”、”角を丸く(面取り)していない”などの特徴があります。

普段から使用していますが、「なぜ角がとがったままなのだろう」「なんで色がついていないのだろう」という疑問は誰しも思うこと。今回はその疑問からスタートしました。

 

角が面取りしてあるものを重ねると、”ただ積み木が重なっている状態”になります。

しかし、角があるものを重ねると、きっちりと重ねることで一本の辺ができ、積み木がきれいに揃っていれば一つの積み木になる(見える)のです。その”一致性”を、童具の積み木では大切にされています。

 

子ども達は、積み木を重ねたり並べたりしながら、手で触れ、確かめながら楽しんでいきます。

そして、色が無いからこそ、例えば赤い屋根の家になったり、たまごやきになったりと、子ども達が想像する色やモノに変身するのも魅力の一つです。

 

 

実践!


初めに、大人も積み木の面白さを感じ、より童具の魅力に触れてほしいと思い、まずは無造作に積み上げていきました。

 

しっかりと計算され、ミリ単位で厳しい選定を経たこの積み木は、どんな積み方をしても高さが合うように作られています。

思い思いに無造作に積んでいくと、どこかのタイミングで高さが合います。実際にやってみることで、「ほんとだ!」と職員からも声が上がりました。

 

次に二人組でレンガの家を作りました。

収納箱も立派な童具!ひっくり返した箱の上に相談しながら思い思いの家を作るまふぃんのみなさん。周りに刺激されながら、立派なレンガの家が出来ました。

「レンガの家」と声を掛けただけなのに、こんなにも発想が広がり、夢中になって楽しんでいる姿に、私も嬉しくなります。

 

そして、研修の後半ではかずの木のあそびにも触れました。

足し算や引き算、パターン遊びなども紹介し、かずの木の面白さも体感することが出来ました。

 

「面白いね」「楽しいね」と言いながらも、やっぱり「これ、小学生の活動で使えそうだね」「○○ちゃん好きそう」「こんな風にしてみる?」など、日頃の活動にどのように落とし込めるだろうと考える姿に私も刺激を受けました。

対象年齢、人数、広さなど環境を変えると、様々な負荷がかかり、その活動の意味が変わってくるのも、童具の面白さです。

 

普段は、子ども達との活動を通して、私が学んだ遊び方などをこども園の職員と共有しています。今回、まふぃんの職員研修という形でまふぃんの皆さんに童具について伝える機会をもらい、私自身『童具』について調べ直したり、活動内容を考えたりすることで、改めて学びを深めることが出来ました。

 

私自身、大好きな『童具遊び』。園内だけではなく、法人内の職員とも共有しながら、より学びを深めていくことで、子ども達の活動に生かしていくことが出来ると改めて感じました。

これからも互いに、知識を補いながら、より良い保育活動が出来るよう努めていきたいと思います。

 

文責:田中

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください