お知らせ

2024.05.02

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4月避難訓練(総合訓練)

今年度が始まり、初めての避難訓練が行われました。

本園では、消防法令に基づいた消防計画の作成、避難器具、消火設備の実施、

また、自然災害や不審者の侵入を想定して、毎月避難・消火訓練や不審者対応訓練を行なっています。

 

まずは、非常時について知ること

4月の避難訓練の目的は、まず非常時と、避難訓練について知ること。

入園したばかりの子どもはもちろん、進級したばかりの子どもたちにとっても、新しいクラスになって初めての避難訓練です。

まず、実際の非常ベルの音を聞いた後に、

  • 何か大変なことが起きた時はこのベルの音が鳴ること
  • そのあとは大人が大事な話をするから、よく耳を傾けてほしいこと
  • ドキドキするかも知れないけど、大丈夫、園の大人がみんなのことを守るよ

ということを放送で伝えました。

非常ベルの音に少し表情が曇っていたものの「大丈夫」の言葉にホッとした表情の子どもたち。

次に、実際に非常ベルが鳴り、大人の誘導のもと、落ち着いて、無事に全員避難することができました。

 

守ってもらえることを知る

初めて避難訓練を経験する子が多いため、非常ベルの大きな音が鳴ることで、

子どもたちが驚いたり、恐怖心を感じたりして涙を流す子が多いのではないかと想定していましたが、

未満児、以上児全員が避難して集まった時に、泣き声があまりしないことに驚きました。

 

あちこちから大きな泣き声が聞こえていてもおかしくない状況で、子どもたのは、

事前の放送により、子どもたちが今から起こることへの見通しを持てるようにしたことと、

「いつもと違うなにか」があっても、園の大人が守ってくれる、受け止めてくれる安心感や信頼感が、保育者との日々の関わりにより培われてきているからこその姿だと感じます。

自分の命を守ることを知る

全体で集まってから、「おかしもち」の約束事について話があり、職員による消火訓練を実施して訓練は終了しました。

毎回訓練で子どもたちと確認する「おかしもち」。

さない けない ゃべらない どらない かづかない」の頭文字をとったものです。

子どもたちが自分の命を守るために、覚えていてほしい約束事です。

〜SDGsと防災について〜

私たちが住む日本のみならず、世界では、過去40年にわたり、人びとが避難や移住をしなければならなくなるような自然災害の発生件数が、大きく増えているとされています。

(引用:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/11-cities/)

2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、「誰一人取り残さない」をスローガンに掲げています。(SDGsについてはこちらをご覧ください。)

中でも、SDGs11番目の目標、「住み続けられるまちづくりを」では、「誰もがずっと安全に暮らせて、災害にも強いまちをつくろう」と呼びかけられています。

 

わたしたちができること

0歳から81歳までいる錦ヶ丘で、全員が取り組んでいる、SDGs達成に向けての取り組みの一つが、この避難訓練です。

  • 非常時、災害について知る
  • 防災について知る
  • 自分の命を守る方法を知る

避難訓練では、上記のことをより具体的に行っています。

 

何が起こるか分からないこの時代で、大きなことでなくても、私たち一人ひとりが、自分のこととして、今できることをまず知ること。

そして、ここ錦ヶ丘で、知ること、学ぶことを積み重ねてきた子どもたちが、自分の経験を活かして、

いつか身近な誰かや何かを守り、助けようと踏み出すきっかけに繋がっていくことを信じています。

 

今年度も、避難訓練の様子は、こちらのブログでお伝えします。

毎月、さまざまな状況を想定して訓練をしています。

「こういう時、うちではどうしようか?」と、家庭でも話をする際に、ぜひ園のブログも活用していただけたら嬉しいです。

文責:髙山

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