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2024.05.17

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やってきた「イヤイヤ期」 (2歳児 年少少組)

ゴールデンウイークも終わり、慌ただしい日々が戻りつつある今日この頃。あんず組・くるみ組の子ども達も園生活に慣れ、少しずつ自我が芽生えてきているように思います。

今回のブログでは、2歳児ならではの姿「イヤイヤ期」についてお話していきます。

 

イヤイヤ期は突然に・・・

最近、保護者の方からの連絡帳でよく目にする「イヤイヤ期」の文字。

イヤイヤ期とは、文字通り、『何をするのもイヤ!思い通りにいかないとイヤ!とりあえずイヤ!』・・・と言ったように、自己主張が強くなり自分の気持ちを押し通そうと、「イヤ」を繰り返すことが多くなる1歳後半から3歳ごろまでの時期を指します。 この時期の子どもは親の言うことに対しても「イヤ」と返事をするため、第一次反抗期や俗に言う「魔の2歳児」と呼ばれることもあります。(Google参照)

 

「明日からイヤイヤ期に突入しますよ!」など、お知らせや案内はありません。突然やってくるものなので、「どうしたの?」「何がそんなに嫌なの?」と戸惑うことは当たり前のことです。

何を言っても「イヤ!」としか返事が返ってこない為、大人もイライラしてしまいますよね…。私も、我が子とバッチバチに争った経験がありますが、今では懐かしくいい思い出です。

大変な「イヤイヤ期」ですが、実は、子どもの心が成長している証なんです!

 

「イヤイヤ期」だからこそ楽しんで♡

「イヤイヤ期」は、心が成長している証。気持ちを言葉で伝えられる大人とは違い、心の揺らぎを「イヤ!」と「涙」で気持ちを伝えようとするのです。

ここで、少し子どもと大人の気持ちを見てみましょう♪お子さんとのやり取りで、こんなこと、ありませんか?

 

子ども:(自分の思いを伝えようという思いが強ければ強いほど) 泣く声は大声! ⇔ 大人:(何に対しても回答は「イヤ」…徐々にイライラしてきて) うるさいなぁ!

子ども:叩いたり暴れたり、全身を使って嫌なことは拒否する! ⇔ 大人:大人だって叩かれたら痛いんだよ!

子ども:大人の話なんか聞いていられない! ⇔ 大人:どうにかして聞かせたい!

 

今年度2歳児の担当になり、子ども達と関わる中で、「この子達は常に全力で生きているんだな…」と常日頃から思っています。

全力だからこそ、自分の持っている力を最大限発揮して「イヤイヤ」と言うのです。

そして、全力だからこそ、

「なんで話を聞いてくれないの?(怒)」

「もう!知らない(怒)」

「はぁ。また怒ってる(涙)」などなど・・・

大人はこんな感情を持って当たり前です。

 

しかし、時にはふっと肩の力を抜いて、(怒)を(笑)に変えてみませんか?

「なんで話を聞いてくれないの?(笑)」

「もう!知らない(笑)」

「また怒ってる(笑)」などなど・・・

 

私も、対イヤイヤ期の経験はありますが、子どもの(怒)を(怒)で返すとだんだん疲れてきます。

しかし、(怒)を(笑)に変えることで、

こんなに一生懸命怒っちゃって・・・可愛い♡

こんな言っていても、ママ&パパがいいって言うんでしょ?・・・可愛い♡

また怒ってるの?・・・可愛い♡

と、見え方が変わっていくのです。なんとも不思議です。

 

「イヤイヤ期」だからこそ向き合って!だけど、「ダメなものはダメ」

園でも、子ども達の「イヤイヤ」が飛び交うことが多くなりました。私たちは、子ども達の「イヤ」をしっかり受容することに努めています。

「イヤ!」を受け止めることは、先に書いたように大人も気持ちが揺さぶられることです。大人が疲れてしまって「嫌だったのね。じゃあもうやりたいようにしたらいいよ。」と、子どものイヤを通し、思うようにいく経験をさせるだけでは子どもの心は育ちません。

子どもと関わる中で、「イヤ」な気持ちはしっかりと受け止める。だけど、して欲しくない事はして欲しくないとしっかりと伝えること、また、子どもの「イヤ」に大人が振り回されないよう、大人の意見もしっかりと伝えることが大事だと考えています。

「嫌だよね、でも叩くことはしてほしくないな。」「嫌なんだよね、でも、今は○○をしてね。」と、気持ちはしっかり受け止めつつ、「ダメなものはダメ」と伝え、大人が子どもにしっかりと向き合うことを心掛けていけたらと思います。

 

 

「三つ子の魂百まで」と言いますが、本当にそうなんだと思う程、2歳~3歳になるこの歳は、心も体も大きく成長する時期だと思います。

このことをしっかりと念頭におき、子どもが安心できる環境作りをし、どんどん自我を引き出しながら、今後も「イヤイヤ期」の子ども達と楽しく元気に過ごしていこうと思います♡

文責:播田

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