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2024.09.30

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子ども達から見える世界 ~5歳児(年長)フェスタに向けて~

年長組で盛り上がっているごっこ遊び。遊んでいるうちにもっと本物に近づけたい!という気持ちが沸き上がってきました。

サークルタイムなどで、もっと楽しくするためには「どんな道具が必要?」「どんなお店があったら、楽しい?」と自分の思いを伝え合っている子ども達の姿を見て、発想の豊かさを感じつつ、「もっとこんなものを!」というイメージを形にできるよう見守っています。

今回は、ごっこ遊びがどのように広がっているのかをご紹介いたします。

1学期後半~夏休みのごっこ遊び

園にある様々な玩具や道具を使いながら、「お金があったらお買い物ができる!」「財布も必要!」と盛り上がっていたのが1学期の終わり頃の事です。

夏休み期間中も、登園した子ども達が、パン屋さんや宅急便屋さんなどのお店を増やしながら、更に遊びを広げていきました。最初の頃は、保育室にあるものを使って見立てていた子ども達でしたが、「キッチンがあったらもっと楽しいよね!」「段ボールで作りたい!」と盛り上がり、自分たちで遊びに必要な物を製作し始めました。「ないものは、自分達で作ればいい!」の発想が出てくるのは、これまでの経験があったからこその事です。

 

炊飯器が欲しい!

作ってみたいものを考えている時に最初に出たのが、炊飯器!まずはどんな炊飯器にしようか考え、紙に設計図を書きました。日常的に目にしている炊飯器をイメージして絵にすることは意外とすんなりとできました。しかし、いざ形にする事には苦戦している様子が見られました。そこで保育者は「どんな材料で作ったらいい?」「ここはどうする?」とイメージを形にするためにはどのようにしたらいいか、子ども達のアイディアを引き出していきました。使う道具や作り方を一緒に考えていく中で、子どもたち自身が考えながら作る楽しさや喜びを感じる事ができるように関わることを心掛けました。また、一人で頑張っている友だちを見て、「僕も手伝おうか?!」と仲間に加わり協力して作る姿や「私は電子レンジを作る!」と違うものに挑戦したりするなど、遊びが広がっていきました。

できあがると、家庭の様子を思い出しながら、『お家のはこんな風になってる!』と家電製品がなどを並べ、満足そうに遊んでいましたよ。

 

次々とあがる子ども達のアイディア

2学期がスタートし、夏休みを終えた子ども達が登園すると、友だちの作った道具に大興奮の様子。「もっとこんなお店もあったらいいかも!」と様々なアイディアがあがり、「車屋さんがあったらいいな…」「パン屋さんにはこんなものが必要だよね!」と見聞きしたことや絵本などを通じて知った情報など、自分たちの生活経験を活かしながら、遊びを広げています。

ごっこ遊びを通して、言葉でのやりとりやイメージの共有をしたり、色々な考えがあることに気付いたりしていることが感じられます。いつもは恥ずかしさもあり、自分の意見をなかなかいうことができない子ども達も、役になりきっていることで、普段は見せない活動中には見せない姿や家庭での様子が垣間見える姿もありました。

私達、保育者も「こんな形がいいんじゃない?」「ここはどうする?」などの思いや考えを伝え合ったり、「いらっしゃいませ。」「またお願いします。」など、日常では使わない言葉などを使ったやりとりをする中で、言葉の広がりや思いを伝え合う経験を大切にしています。

今後さらに、製作遊びが進んでいきます。私たち保育者も時に様々なスパイスを加えながら、子どもたちが作ってみたい!という気持ちを引き出せるように関わっています。

身近な社会が子ども達にはどう見えているのか、それをどのような方法で、どのような素材を使って、作り上げ、表現したのか、保護者の皆さんも子どもと同じ目線に立って楽しんでいただけたらと思います。

どうぞ、お楽しみに!

 

文責:田中

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