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2024.10.12

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探索活動の広がり(0歳児れんげ組)

夏は熱中症の危険もあり思うように戸外遊びができなかったれんげ組の子どもたち。

日中はまだ暑さがあるものの、朝夕涼しい風を感じられるようになり、

最近は園舎前の広場に出かけ、思い思いに探索活動を楽しんでいます。

 

探索活動とは・・・?

探索活動とは、知らない物事に対して興味をもち、触れたり関わったりするなかでどのような物か知ろうとすることです。

 

子どもたちは不安に感じた時や涙が出た時、大人からぎゅっと抱きしめてもらったり、「大丈夫だよ」と声をかけられたりするなかで

「もう安全だ、大丈夫だ」

という気持ちを持つことができるようになります。この経験を特定の大人(保護者の方や保育士など身近な大人のことです)との間で何度も繰り返し経験するなかで、

「あの人のところへ行けば大丈夫!」

という安心感を蓄積していきます。

この安心感の経験を積み重ねていくことで、自分と守ってくれる大人との世界から、周囲の環境や人など外の世界へ興味を広げていくことができるのです。

そして探索活動の広がりも、まさに子どもたちが安心感の経験を積み重ね、少しずつ外の世界へ興味を広げていく過程にあります。

 

遊びから見える姿

れんげ組の子どもたちも、安心できる大人が傍にいることで安心した表情を見せ、少しずつ大人から離れて興味のある場所や見つけたものに向かって進んでいく様子が見られるようになりました。

 

実際に園舎前の広場に出かけると、

ハイハイで進むと手のひらに砂がつき、不思議そうに手のひらを見つめる子

三輪車に触れるとすっと前に動き、しゃがみ込んでタイヤをじっと見つめる子

お気に入りの砂場道具を持ち広場を歩き回ることを楽しむ子

滑り台に上ると目線が高くなることに気付いて滑り台からの景色を楽しむ子などなど。

「あれ、なんだろう」

「こっちはどうなっているんだろう」

とそれぞれ興味のあるものや見つけたものに向かっていきます。

私たち保育者も、子どもたちがふと顔を上げたときに目と目を合わせうんうんと頷いたり笑顔を見せたりと、子どもたちが安心して外の世界に関わることができるよう見守っているところです。

子どもたちは活動範囲が広がり新しい世界に飛び込んでいくなかでも、不安になるとすぐに保育者のそばに戻り安全や安心を確かめながら過ごしています。

そんな時には、

「見ているよ」

「大丈夫だよ」

の視線を送ること、ぎゅっと抱きしめて不安な気持ちに共感することを大切にしています。

 

 

園庭の工事も終わり、カートでの散歩やのはら園での活動も計画中です。

これから子どもたちと、のはら園や園庭で季節の移ろいを感じながら、どんな発見があるのか楽しみです!

 

文責:今村

参考文献:『赤ちゃんの発達とアタッチメント』遠藤利彦

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