お知らせ
2024.11.05
未分類
味噌作りに挑戦!(4歳児・年中)
みなさんは大豆が様々な食材に変化する事を知ったのはいつ頃ですか?
大豆が味噌や醤油、枝豆にきな粉など、さまざまな食材に変化することを知ったのは何歳ごろでしたか?
私は小学生の頃、授業の一環として行われた豆腐作りで大豆とにがりを見て「豆腐って大豆でできていたの⁉」と気づいた事がきっかけでした。
年中では、4月ごろから野菜や梅、麹など、様々な食材について知ったり、触れたりする機会を作ってきました。
錦ヶ丘の食には大切にしている理念があります。それは”髪の毛一本食事から”という言葉です。
体を作るものはすべて食べるものからできています。錦ヶ丘ではできるだけ無添加・無農薬の食材を使っていますが、食材だけでなく、子ども自ら、食べ物に興味を持ったり、知ったりする事が大切だと考えています。
味噌作りまでの話
年中組では、給食でほぼ毎日使用される「味噌」を作る活動を行いました。
そもそもなぜ味噌作りに発展していったのか、話は4月頃にさかのぼります。
ある日子どもが2冊の絵本を持ってきました。
その絵本がこちらです。
引用:絵本ナビ
・ニコモ出版社「おまめがっこうだいずぐみ」 よこみち けいこ作・絵
・講談社「ヘルシーせんたいダイズレンジャー」 やぎ たみこ作
最初は大豆がさまざまな食材になることが分からなかった様子。
しかし、給食後に「今日の給食に出てきた豆腐や味噌は大豆から出来ているんだよ。」と話した時に、「えー!!」ととても驚いていました。
その後も、定期的に大豆についての絵本を読んだり、「これは大豆からできているんだよ」と話しをしたりする日々が続き、子ども達が大豆についてすごく興味を持っていたため、味噌作りについて話を深め、味噌作りに繋げていきました。
味噌を作ってみよう!
園で味噌づくりを取り入れるため栄養士と話し合い、実際に年中で味噌づくりをしてみることに。
味噌作りは、すくすく保育園に視察に行かせていただいた際の作り方も参考にさせていただきました。視察の内容についてはをこちらをご覧ください。★ブログ『味噌作りの視察にいきました』
味噌づくりをするにあたっては、味噌の作り方の絵本を読んだり、ダイズレンジャー・だいずぐみ・みそこちゃんなどさまざまな絵本を見て味噌作りのイメージを深めていきました。
引用:絵本ナビ
・岩崎書店「みそができるまで」宮崎 祥子 構成・文
・あかね書房「みそこちゃん」 かとう まふみ 作
作り方紹介!
①煮た大豆をジップロックに入れて潰す
ジップロックで潰すことで、手にくっつくことがなく、大豆の感触の変化に気付くことができます。
煮た大豆の温かさや香りに気付き、「納豆みたい!」等、それぞれの気付きを保育者や友達と共有しました。
②塩どめ麹を拝み洗い
塩と麹をまぜて”塩どめ麹”を作ります。
麹を入れることで、豆や米の栄養を分解し、味噌の甘味・旨味を増やしてくれます。
両手ですり合わせる拝み洗いと呼ばれる方法で麹に傷をつけることで、より美味しくなるという事を子ども達に伝えながら取り組みました。
子ども達も『塩がざらざらして痛い!』『ポロポロしてきた』と、塩や麹に触れることで感触の違いや、感触の変化を知ることができました。
③大豆と麹をまんべんなく混ぜる
まんべんなく混ぜることで、味が均等になるため、手でこねるようにして混ぜました。
中には『美味しくなあれ』とつぶやく姿も。
全てを混ぜるまでには、5分程度かかりましたが、『まだそこに残ってるよ!』と友達同士声を掛け合いながら集中して取り組んでいました。
④混ざったら味噌玉を作り、保存袋に詰める
簡単な過程で味噌を作ることができ、楽しみながらあっという間に仕込みは完成しました。
最後にちょっと試食……
子ども達も、これから味噌が出来上がるまでをとても楽しみにしています。
味噌づくりの仕込みを終えて、子ども達からは、「味噌をおにぎりに塗って焼きおにぎりにしたい」「味噌マヨネーズにしたい」「味噌汁を作ってみたい」など…様々な意見がでてきています。
今回の味噌は、完成するまでに1か月半ほどかかるため、11月末頃完成予定です。完成まで子ども達と途中経過を観察したり、味噌の使い方をみんなで考えたりしていきたいと思います。
文責:池田