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2024.10.30

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味噌作りの視察に行きました!

8月に、薩摩川内市にある【すくすく保育園】へ視察に行かせていただきました。すくすく保育園は、玄米和食を取り入れ食育に力を入れていることで有名な、福岡県にある高取保育園をモデルにされている保育園です。

この園では、毎月子ども達が給食で食べる味噌を、子ども達自身で仕込んでいます。

 

錦ヶ丘でも、数年前から味噌づくりに取り組んできました。麦を一晩水に浸けて種麹を付けるところから、大豆を煮て潰し、塩と混ぜて作ります。その年のブログ(こちらをクリックしてください)でもエピソードをご紹介しましたが、麹菌が広がらなかったり、大豆が固くて潰せなかったり、仕込んだ味噌にカビがきてしまったりと、失敗を繰り返しては学び、翌年へと活かしてきました。

今年の夏、上映会で取り上げた映画『夢見る給食』で紹介された園が、今回視察で訪問したすくすく保育園です。

 

子ども達との味噌作りはどのように行なっているのだろう?

発酵中の味噌はどう管理しているのだろう?

 

次の味噌作りに向けてぜひ参考にしたいと思い連絡を取ったところ、味噌作りの見学を快諾していただきました。

いざ、視察へ

今回の視察は、こども園の保育士と栄養士、姉妹園の認定こども園錦ヶ丘プラス⁺の保育士と栄養士の4名で行かせていただきました。

まず、園舎に入って目に飛び込んできたのが、瓶詰めされたたくさんの梅干しです。その量なんと約70㎏!今年は梅不足で、錦ヶ丘でもなかなか梅が手に入らず苦労しましたが、すくすく保育園では園長先生が和歌山の有機梅農家さんに連絡してまわり、有機の梅をたくさん譲っていただいたのだそうです。

「人(農家、取引先)とのつながりを大事にしていれば、みんながよくしてくれる。みんな子ども達のためにと言ってくれる。その縁が次の縁につながっていく。」という園長先生の言葉が印象的でした。

味噌作りのコツを伝授

鹿児島は麦みそが主流です。麦は米に比べ吸水率がよく、一晩水に浸けている間にどんどん水を吸いますが、一方で水を吸う間に余計なカビ菌も付きやすいという特徴があるそうです。

錦ヶ丘では、昨年まではカビを防ぐために、塩を敷き詰めたりラップをしたりしていました。ただ、塩をあてた所から水分が出ていることや、辛くならないかな?ということが気がかりでした。

 

そこですくすく保育園で教わったのが【酒粕】です。保存時に酒粕を敷き詰めることで、カビ防止、発酵の促進、旨味も加わるという一石三鳥の効果があるそうです。これはぜひ今年度試したいと思いました。

また、園で種麹からの発酵は行なわず、麹専門店が塩と合わせて販売している【塩どめ麹】という麹を使い、園では『大豆を煮て潰す』という工程のみを行なっていました。

調べてみると、錦ヶ丘の近隣の専門店【麹の館】でも塩どめ麹の取り扱いがあることが分かり、早速注文しました。

すくすく保育園の子ども達と

すくすく保育園の味噌作りに、私達も参加させていただきました。2歳児の時から毎月経験しているだけあって、5歳児の手慣れた手つきが印象的でした。

「大豆はこうしてつぶしてね、あとから麹とまぜるからね…」「どうして拝み洗いって言うのか知ってる?それはね…」と誇らしげに説明してくれました。

30分足らずであっという間に味噌玉まで完成。自分達でどんどん進めていく子ども達の姿から、継続することの力を感じました。

 

3~5歳児中心に味噌作りの活動をされていましたが、その傍らでは、2歳児が椅子に座ってその様子を見学しながら、大豆つぶしだけ一緒に行っていました。

2歳児の大豆は、麹を合わせる過程で3~5歳児の大豆と合体します。少しずつ活動に参加しながら工程を覚え、進級後、本格的に味噌作りを行うことを楽しみにする気持ちを育んでいるそうです。

 

錦ヶ丘でも今年の味噌作りを実践!

こども園では、年間220㎏の味噌を使用しています。そのすべてを手作りでまかなうのは、保管場所の問題も含めなかなか難しいですが、定期的に味噌作りを取り入れ、少しでも自分たちで作った味噌の味を味わってもらいたいと考えています。

また、子どもの時に味噌を作ったという記憶が大人になった時にふとよみがえり、味噌の作り方をまた次の世代へと伝えていく…。そんな願いも込めて、錦ヶ丘でも味噌作りが日常の活動になるよう、取り組んでいきたいと思います。

 

9月に行った味噌作りの様子については、また近々ブログにてご紹介します。

お楽しみに!

文責:今屋

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