お知らせ

2024.12.11

Blog

園庭開放・自然観察会から見るさまざまな繋がり

はじめに

錦ヶ丘では、子育て支援の活動として、

  • 子育て講座・未就園児教室「めだかkids」
  • 在園児対象の園庭開放、自然観察会
  • 給食試食・相談会
  • こども食堂での読み聞かせ
  • 親子ふれあい
  • 参観週間

などを行っています。

今回は在園児対象の園庭開放、自然観察会の様子についてと、園庭開放、自然観察会を通して見えるさまざまな繋がりについてお話します。

今年度の園庭開放の様子

のはら園の葉っぱを使ってこすり出しをしています。
実り豊かな秋ののはら園。見つけたむべ、お花、木の実です。
秋の野菜を使った野菜スタンプの様子です。押すだけではなく、色の混ざった様子や色彩の変化を楽しみました。
園庭ツアーの様子です。日頃子ども達がのはら園で遊ぶ様子や、今後の園庭がどう変わっていくかをお伝えしました。

 

保護者と子どもの心の繋がり

私は、今年度の園庭担当として、園庭開放に参加するなかで、子どもたちはもちろん保護者の皆さまが子どもと一緒に、自然に向き合い、感動したり、驚いたり、じっと目を凝らして自然を見つめる姿がとても印象的でした。

大好きな人と、同じものを同じ目線に立って見てみること、感じたことを共有したり共感したりすること…そのような体験によって子どもたちはどれだけの喜びや安心感、信頼感、心のつながりを得られるでしょうか。

自然界の一つの存在としての繋がり

園庭開放では、毎回自然物を使った製作なども行なっていますが、それ以外にも、保護者の方と一緒に、のはら園のザリガニを駆除したり、ビオトープの今まで、そしてビオトープ内の生き物について知ったりする活動を行なっています。

また、保護者ボランティアの方や警察学校の生徒の皆さんにもご協力いただきながら、のはら園の草払い、ビオトープの泥上げも行ってきました。

繁殖力が強く、水草や他の生き物を食べ尽くしてしまうことがあるアメリカザリガニを駆除する理由は、生態系や、他の生き物が生息する環境(産卵場所や隠れ家など)を守るためです。

動物や植物を含めたたくさんの生き物が、直接的・間接的にそれぞれ関わり合いながら生きています。

そして、私たち人間もそのひとつ。たくさんの生き物と関わり合いながら生きています。

大人も子どもも、活動や遊びの中で生態系について知ること、感じることを通して、身近な環境や存在に目を向けたり、大切にしたりするきっかけになっていくと考えているため、このような活動を取り入れることも大切にしています。

子育て支援施設としての繋がり

錦ヶ丘の園庭、ビオトープのはら園は、こども園の職員だけではなく、保護者のみなさま、のはら園の整備に携わっている青楓緑化さん、そーやんさんをはじめとした地域の方々、近所のみなさまにご理解やご協力をいただいているからこそ自然豊かに保たれています。

社会の生活様式が変化してきたことを受け、自然や命を体験する場が少なくなっている今の時代。

錦ヶ丘がその体験の場として、園庭開放や自然観察会を開催することで、自然の中で、親子がリラックスして過ごしたり、どのような育児環境であっても、親子が孤立せずに参加ができたり、他の親子との繋がりが持ちやすくなれば、こんなに喜ばしいことはありません。

園庭開放や自然観察会での体験が、ささやかでも子育てに活かされたらいいなと願っています。

最初にお伝えしたように、錦ヶ丘ではさまざまな子育て支援の取り組みをしていますが、錦ヶ丘の園庭、のはら園ビオトープが、地域と家庭を繋ぐ場として、今後より活性化していくよう何ができるか、職員みんなで考えていきます。

おわりに

園舎建て替え後から続いている園庭整備。理事長の話では、今の園庭は、完成まで現状2割ほどの状態だそうです。

植え替え直後はなんだかソワソワと落ち着かない様子に見えた園庭スロープ周辺の木々も、今では安心した様子で根を張り、子どもたちを見守ってくれています。

棚田のあたりには、レンゲやシロツメクサが芽吹き始め、小さいながらもしっかりと存在感を出して空を見上げています。

その生命力に、力をもらうこの頃です。

これから、よりさまざまで多様な命に満ち溢れる園庭、のはら園ビオトープをぜひ楽しみにされてください。

そして機会があれば、園庭開放・自然観察会へのご参加をぜひお待ちしています。

〈参考文献〉

幼保連携型認定こども園教育・保育要領ハンドブック

生物多様性とはなにか | 生物多様性 -Biodiversity-

私たちが受けている環境の恩恵|環境を守ることの意味 |WWFジャパン

文責:髙山

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