お知らせ

2024.12.20

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幼保小連絡会 5歳児(年長組)

上の写真は、年長組の子どもが携帯にマクロレンズを装着し撮影したものです。

花の細かな形成が分かり、「ひげみたいなのがある!」「色が違う!」など、発見したことを言葉や表情など豊かに表現していました。

11月21日に、本園で第2ブロック別幼保小連絡研修会が行われました。目的は、小学校への接続をよりスムーズにすることです。当日は、吉野地域の幼稚園・保育園・こども園と近隣の小学校が情報交換をし、各施設の取り組みについて相互理解を深めたり、子どもに関する情報交換を効率よくするためにするための書類の取り扱いについて検討したりしました。

この日は年長(5歳児)が研究保育を行いました。

小学校の先生方や近隣の未就学施設の職員の方に遊びを通して学ぶとはどういうことなのか見ていただきました。

研究保育

〇たけ組:「童具で遊ぼう!」

保育のねらい:同じ目的に向かって思いを伝え合い、協力しながら遊ぶ

友達と共通の目的に向かって工夫したり協力したりする(協同性)、お互いの思いを言葉で伝え合い、話し合いながら形にしていく楽しさを感じる(言葉の伝え合い)を念頭に行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇ふじ組 「自然であそぼう」

保育のねらい:秋の自然物に親しみ、自分なりに考え、工夫して遊ぶ

自然などの身近な事象に関心を持ち、自然物を取り入れて遊ぶ(自然とのかかわり・生命尊重)、身近な環境に十分に関わる中で、感じたこと、考えたことを遊びに取り入れたり、調べたり、描いたりする(豊かな感性と表現)を念頭に行いました。

※ねらいの意図は、就学までに育ってほしい10の姿を引き出すことです。

【活動】

たけ組は、童具を使った活動でした。

一人では、うまくいかないと思うこと、どうしたらよいかわからないことも、友達と一緒なら、多くの意見が生まれ、色々試しているうちに友達とのやり取りも生まれ、目標が達成されたときにはその時感じた喜びを共有する姿が見られました。上手くいくまで何度も挑戦する粘り強い姿はとても素敵な姿でした。

このような経験を積み重ねていくことは、就学してからのグループ学習や主体的な学びにつながっていきます。

 

ふじ組は、自然を取り入れた遊び。

花や葉がどのような形をしているか、細かい様子はどのようになっているか、目で見たり、マクロレンズで撮影して確かめたりしました。葉っぱによって形や色、手触りが違うことに気づき、絵に描いたり、見つけた植物について図鑑で調べたりするなど、様々な姿が見られました。

花を見て、「黄色と茶色が混ざっている?」と疑問に思ったことをマクロレンズで写真を撮って確かめ、「やっぱりそうだ!」と喜び、撮った写真を見て、「ヒゲが生えてる」と驚く姿。身近な環境に興味を持ち、どうなっているのかな?と不思議に思ったことを自分なりに調べてみようとすることは、小学校以降の学習の基礎である、興味関心を深め、調べよう、もっと知りたい!と思う知的好奇心を育み、学びに向かう力につながっていきます。

両クラスとも就学後を見据え、今の時期に子どもたちがどのくらい大人や友達の話を聞くことができるか、サークルタイムや活動の振り返りをする姿も見ていただきました。

 

研究協議

研究協議では、本園のアプローチカリキュラムと各小学校のスタートカリキュラム、就学に向けてた各書類の活用や書き方について共通理解を図りました。

【研究保育】

本園の就学に向けての具体的な取り組みを見ていただいたことで、小学校の先生方にも小学校への接続に向けての幼児教育施設の具体的取り組みを知っていただく機会となりました。

ご覧いただいた小学校の先生の中には、「2つの対極的な活動を見せてもらった。」という発言がありました。まさにねらい通り!

対極的な活動とは、今回、私たちが意図的に取り入れた、童具:「ルールのある遊びの中で、友達と同じ目的を持って活動する」姿と、自然:「興味、関心を持ったことについて、自分で考え、主体的に活動する」この姿のことです。

未就学の子どもが、友達と話し合い、力を合わせて活動する姿や興味をもったことに主体的に取り組む姿を見て、遊びを通して学ぶとはこういうことなのかよくわかりました。と感心されていました。なかには、小学校でも、もう少し、こども園のように遊ぶ活動を取り入れてみたいとおっしゃった方もいらっしゃいました。遊びを通して学ぶことが、就学に繋がっていることを実感していただける機会となったことをうれしく思っています。

【研究協議】

書類の書き方については、より具体的な情報共有のための書き方と実際の活用法について共通理解をしました。

鹿児島市教育員会の方からは、今回この会に参加してよかった。錦ヶ丘の保育を見て、「遊びを通して学ぶ」大切さがよくわかった。これからもどんどんこのような会に参加したいという言葉をいただき、私たち保育者も、小学校の先生方の子どもたちに対するの思いを知る機会となり、卒園までにできることを改めて考える時間となりました。今回の学びを日々の保育に活かしていきたいと思います。

 

年長組の保護者の皆様には、就学に向けたアプローチカリキュラムをご紹介しています。

こちらをクリックしてください→アプローチカリキュラム 具体的な計画 

 

自然物遊び、その後

自分たちで植物の写真を撮り、調べた名前や気づいたことを書きこんだり、植物の絵を描いたり、フロッタージュ(こすり出し)したものを貼り合わせ、「のはらえん しょくぶつずかん」を作成しました。しばらく、玄関前に掲示しますので、ぜひ手に取ってご覧ください。

文責:川宿田

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