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2024.12.24
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文字に触れる活動 年長組(5歳児)
就学に向けて、各小学校では就学予定の子どもたちを対象に「就学児健康診断」が行われました。本園からも年長組の子ども達が参加し、小学校への期待を高めています。
園では、就学に向け「文字に親しむ活動(運筆活動)」がスタートしました。今回は、どのように活動をしているのか紹介します。
自分の道具
文字に親しむ活動とは、鉛筆の書き味を楽しみながら、のびのびと鉛筆を動かせるようになるための活動のことです。
筆箱と下敷き、鉛筆、鉛筆補助具を「自分の道具」として、一人ひとりずつ記名したものを自分で保管しています。
この活動では、小学校の雰囲気を体験してほしいというねらいから、クラスごとに一斉に机を出し、椅子に座って活動を進めることがあります。
最初の活動では、椅子の座り方や机との距離感、話を聞く時の姿勢、道具を大切にする事などの約束事を確認しました。
子ども達は、この活動が「小学校みたい!」と楽しみにしています。保育者は、「小学校楽しみ」、「早く勉強をしてみたい!」という気持ちを育んでいけるよう活動を工夫しています。
最初から文字を書くの?
文字に親しむ活動ですが、しばらく文字は書きません。
5歳児の子どもたちの姿として、手首の動きが硬い子ども達もいます。まずは、滑らかに線をかけるよう、手首をほぐし、文字を書く時の動きから習得していきます。
この活動を「運筆活動」と言います。繰り返し、縦の線(上下)、横の線(右左)、丸(グルグル)を書くことで、文字を書く際に必要な手首の動きを経験し、少しずつ筆圧がしっかりしていきます。
次に、文字を書く上で必要な動きができるよう、プリントを使います。縦の線、横の線、ギザギザ、波、グルグル(「の」の動き)などの文字に繋がる線を書いています。
活動後は、使ったプリントを持ち帰っていますので、どんな筆圧か見たり、お子さんとどんなことをしたのか、ぜひ、お話してみてください。
他にはどんなことをしている?
文字に親しむ活動として、コーナー保育でカルタをしたり、異年齢の子ども達に絵本を読んであげたり等もしています。簡単な絵本を読んであげることは、自信に繋がる活動の一つでもあります。友達の様子を見ながら、「ぼくもよんであげたい!」という気持ちが芽生え始めている子どもたちの姿もあり、嬉しく思っています。
年長組の子ども達にとって、楽しみである小学校入学。しかし、全員がそうだとは限らない事から、決してプレッシャーを与えるのではなく、あくまでも、「小学校っておもしろそう!」「小学校に行ってみたいな!」「勉強もしてみたいな!」と思えるよう、取り組んでいきたいと思います。
文責:田中