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2025.12.24
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みつけた!から広がる感性 つくし組(1歳児クラス)
園庭には枯れ葉やどんぐりがたくさん見られるようになってきました。子どもたちは、自分で拾った宝物たちを手に、嬉しそうに遊ぶ姿が見られています。
つくし組(1歳児クラス)では、戸外へ行く前に自分で帽子をかぶり、靴を履く練習に取り組んでいます。少しずつ「自分で!」の気持ちが育ってきており、自分で履けた達成感から、子どもたちは自信満々に園庭を歩き始めます。
落ち葉やどんぐり、さざんかの花びら、石ころなどの様々な環境に触れながら、築山やボコボコした石の道を登ったり降りたりと探索を広げています。
今月は、季節ならではの自然に触れ、それらの形や感触、色、においを十分に感じてほしいという思いから、『様々な素材に興味を持ち、五感を使って豊かな感性を育む。』をねらいにしました。のはら園での子どもたちの様子や私たちの関わりをお伝えします。
友だちや大人と一緒に
のはら園には、“ムベ”(鹿児島弁で”うんべ”)というつる性植物の果物が実っています。先日、ムベを子どもが発見し、「とれたよ!」と嬉しそうに知らせてくれました。そこで、子どもたちと観察してみることにしました。
ムベを机に置くと、「触ってみたい!」と次々に手を伸ばします。保育者と一緒に「匂いはどうかな?」「どんな色?」と問いかけながら触れてみることにしました。すると、匂いには思わず「?」の表情を浮かべ、色については「あか!」「みどり!」と知っている色の名前を伝える姿がありました。
さらに、実が少し割れていることに気づき、割ってみることに。中には黒い種がびっしりと詰まり、透明なゼリーのような実が出てきました。初めて見る中身に、思わず「わあ!」と驚く声が聞こえました。じっと目を向け、指でそっと触ってなめてみようとする子どもたち。想像よりも美味しかったのか、再び舐めてみようとする子、「気になるけどこわいな、おいしいのかな」と友だちに指を差し出し、「なめてみて!」と、相手の反応を伺う姿もありました。
私たちは、子どもたちの「なんだろう?」「おもしろい!」と心が動いた瞬間を一緒に面白がったり、不思議に感じたりして丁寧に寄り添う関わりを行っています。保育者や友だちとの関わりを通して、感性豊かな気持ちが育まれる活動を計画しています。
外に出ると、私たち大人には気付かないくらい小さなものにも気付く子どもたち。これからも、目で見て、触って、においをかいで、耳で聞いて、味を確かめて…
これからも、季節ごとに移り変わっていく自然を一緒に感じ、子どもたちと共に驚きや喜びを感じられる保育を行なっていきます。
文責:谷口


