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2020.10.06

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五感を使って秋の味覚を!錦ヶ丘秋の名物『さんまの丸焼き』(主任より)

9月29日(火)、園庭でさんまの丸焼きを行いました。

さんまの丸焼きは、錦ヶ丘では毎年のように秋に行われている、秋の味覚を味わう名物イベントです。

炭の香りやジュージューと焼けていく音、色の変化に興味津々の子ども達。

焼き立てのさんまをパクっと食べるだけではなく、見て・聞いて・嗅いで…五感を存分に使って、秋の味覚を味わいました。

 

 

 

ニュースや新聞でも大きく取り上げられていますが、今年はさんまが例年以上に不漁で、なかなか市場にも出回っていない現状です。

錦ヶ丘では毎年、秋に旬を迎えるさんまを園庭で炭火を使って丸焼きにしていただいています。今年度も11月あたまに計画していたのですが、さんまの不漁に伴い、計画通りできるか不透明な状況になっていました。

「どうにか子ども達に本物に触れる機会を…」という思いから、いつもお世話になっている敬愛食品さんだけではなく、新しく山口水産さんから急遽さんまを卸していただくことになりました。

その数は50匹。今年の状況を思うと、これだけのさんまが手に入ったのも本当にありがたいことです。

 

 

当日は朝から営繕担当を中心に、ブロックと網と炭で作られたコンロに、アルミホイルを敷いて焼いていきました。
コンロを作り始めると「何してるの?」「何が始まるの?」と、子ども達が興味深そうにぞくぞくと集まってきます。

 

さんまは生の状態はもちろん、その焼けていく過程も観察しました。

普段の給食では、切り身で調理された状態の魚を見ることが多い子ども達は、一匹丸まるとした、ピカピカの生のさんまをじーっと不思議そうに見つめます。

焼いているすぐ近くには、iPadでさんまが泳いでいる動画 を準備しました。(リンクを貼っていますので、興味のある方はぜひ???? 引用:「秋刀魚(さんま)はくねくね泳ぎます。 アクアマリンふくしま」YouTubeより)

 

 

焼けていくときの香ばしい香り、炭や煙の匂い、さんまが焼けるジュージューとした音、木の枝が燃えるパチパチという音、色が変わっていくさんま…

普段はあまり自分からどんどん食べに行くことが少ない子ども達も、切り身ではないまん丸としたさんまを見て「食べてみたい!」と興味を持ったのか、出来立ての美味しさを味わっておかわりにくる姿もたくさん見られ、嬉しく思うことでした。

また今回は、焼き上げて一旦身をほぐした後の骨を、改めて網の上にのせて更にこんがり焼き、パリパリにした骨せんべいも!子ども達には行列を作るほどの人気ぶり。骨まで食べる… なんて逞しい姿なのでしょうか。

 

 

 

旬のものだからこその美味しさ、
炭火焼きだからこその美味しさ、
出来立てだからこその美味しさ。
まさに、錦ヶ丘の給食である“贅沢な粗食”です!!

 

焼ける過程を目で見て、匂いを嗅いで、焼けていく音を聞いて、出来立てを手のひらにのせて…と、五感を存分に使った活動に、また、切り身ではなく、食材の本来の形を見る貴重な経験にもなりました。

このような“本物に触れる体験活動”からの学びや感じることを、これからも大切にしていきたいと思います。

 

文責:迫田

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