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2020.11.28

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あなたにもおいもをどうぞ(ぱんだ組)

先日、子ども達と、いもとようこさんの絵本『おいもをどうぞ』を読みました。

この話は、くまさんがさつまいもを一人で食べてはもったいない…と隣のぶたさんにお裾分けをすることから始まり、そこから隣のお家(ぶた→たぬき→うさぎ→ねこ→ねずみ)へ次々とお裾分けをするという人との繋がりを感じ、心が穏やかになるような物語です。

 

 

絵本を読み終わった後、絵本の内容を振り返りながら子ども達に話を聞いてみました。

その後、絵本の中に出てきたさつまいもで何か作ってみたい!という意見があったので、【食への興味・関心が出てきている様子が見られてきているからこそ更に食への気持ちを引き出したい】と思い、作りたいものを子ども達と考えることになりました。

 

 

さつまいもといえば…『お芋ご飯!』と子ども達から意見が出ましたが『あんまり好きではないんだ…』と友達が小さな声でつぶやいている声を聞いて、一生懸命考える子ども達。

『ご飯について色々なことを知ってる人は誰かな?』と少しヒントを出すと子ども達は大きな声で『給食の先生!』。早速、数名給食室の先生のところへ聞きに行くことになりました。《10の姿 言葉による伝え合い 思考力の芽生え》

 

給食室へ行った子ども達が帰ってくると、嬉しそうに微笑んでいました。みんなの前で話を聞いてみると【①おいもチップス②大学芋③スイートポテト】が美味しいよと今回はおすすめしてくれました。《10の姿 社会生活と関わり》

 

そして、今回は【さつまいもチップス】に決定!

使う材料を準備したりスライスしたさつまいもを水に浸すため、ボールに水を入れたり等子ども達が自分で何事もやり遂げた達成感を感じられるよう、役割や言葉掛けを工夫しながら環境を整えて進めていきます。《10の姿  自立心 》

 

 

出来上がったさつまいもチップスは、給食の時間に食べました。

『美味しいね』『おかわりください』と、いつもよりも明るい雰囲気の中で自分達で作ったさつまいもチップスを食べ、嬉しそうに味わう子ども達。野菜が苦手な子ども達も『食べられた‼︎』『美味しかった』と自信となったような様子も見られました。

また、たくさんできたさつまいもチップスを『モグモグ〜♪』と歌を歌いにきてくださった園長先生や、アイディアをくださった給食室の先生方、そして隣のうさぎ組にお裾分けしました。

 

すると、次の日隣のうさぎ組からさつまいもスティックのお裾分けが届きました。

なんだか不思議な感覚‥と思ったKくん。『絵本と一緒だね‼︎』ともしかすると全ての出来事が繋がったのかもしれません。保育者の意図的なものではありませんでしたが、子ども達の発想や気付きに嬉しく思う出来事となりました。《10の姿 思考力の芽生え 道徳性・規範意識の芽生え 》

 

最近は、秋の季節だからでしょうか。『このお野菜なーに?』『おかずに何が入ってるの?』と子ども達は目を輝かせながらよく聞きにきます。

そして、今では給食の時間が園生活の中で楽しみの1つとなったのかなと子ども達の様子から感じるこの頃です。

 

食べる楽しさや食への興味が深まってきたぱんだ組。これから皿を持つことや椅子の座り方、スプーンや箸の握り方等の食事のマナーも日々意識しながら、みんなで過ごしていきたいと思います。

 

文責:幸泉

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