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2021.02.04

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マンダラ塗り絵の世界(年長)

こども園ではよく「塗り絵」をします。「塗り絵」は、文字を書くのに必要な手首の柔らかさ、鉛筆の持ち方が遊びながら身につきます。

今年度の年長組では、進級してから普通の塗り絵ではなく、「マンダラ塗り絵」に取り組みました。

 

 

マンダラ塗り絵とは?


マンダラ塗り絵は「大人の塗り絵」として紹介されているものもあるくらい、模様が複雑で細かいものになります。

マンダラ特有の幾何学模様で、『模様の対称性を意識して自然に法則を見つけるのが特徴』であり、一般のキャラクター塗り絵のように決まった色がないので、自分で色遣いを考えることで色彩感覚を養うことができます。また、塗りながら図形を理解することで、芸術的・数学的魅力を発見するとも言われています。

最初は女の子たちに人気でしたが、次第に男の子もマンダラ塗り絵に興味を持ち始めました。幾何学的な模様ですので、男女を問わず楽しめるのだと思います。

取り組み始めると集中して塗っています。40分ほど塗り続けていた時もありました。

 

 

 

 

一般的な塗り絵とマンダラ塗り絵の違い


【一般的な塗り絵】

・目と手の協応が養われる

・筆圧のコントロールの練習になる(運筆力)

・色彩感覚が養われる

・達成感を得て自信がつく

 

【マンダラ塗り絵】

・想像力がアップする

・色彩感覚がさらに磨かれる

・幾何学的な感覚を育てる

・瞑想効果で落ち着く

・心を落ち着けることが出来る

・ストレスや不安を軽減できる

・自分の中の潜在能力を発揮できるなど

 

 

塗り絵をする時の関わるポイント


・口出しをしすぎない

大人はつい、「はみ出さないように」や、「バナナは黄色でしょう」などと言ってしまいがちですよね。

イメージの世界に正解はありません。大人の固定観念を押し付けず、子ども達ののびのびした自由な想像力・発想力を伸ばせたら何よりですね。

まずは、伸び伸びと、子ども達の塗りたいように塗らせてみるといいのかもしれません。

 

・お手本のない絵を与える

キャラクターなどの手本となるものが身近にないものだと、自分の考えで塗ることができます。

 

・上手下手に関わらず沢山褒めてあげる

『枠からはみ出さずに塗る』ということにとらわれてしまう子ども達もいます。

はみ出してしまうと「出来なかった」と落ち込んでしまう事もあります。

「少しくらいはみ出してもいいんだよ」「綺麗な色だね」「よく考えて塗っているね」など、子ども達を認める言葉を掛けてあげます。

そうすることで、子ども達はより思いのままに、のびのびとした表現をすることができるようになります。

 

 

 

今後も、保育者がしっかりとした意図を持って子ども達と関わり、子ども達の成長を促していきます。

次回は「運筆」について紹介したいと思います。

 

 

文責:久保田

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