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2021.03.17

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本物に触れる(1歳児つくし組)

4月から感覚遊びを中心に行ってきたつくし組。

水・砂等はもちろん、絵本をきっかけに、”野菜”に興味を持って欲しいという思いがあり、『やさいさん』『やさいのおなか』という2冊の絵本を繰り返し読んでいます。

絵本から本物へ。

畑にある本物の野菜に出会う事で、野菜の生長を喜び、命を頂いていることに気付いて欲しいという意図があります。

 

どうして野菜?

スーパーなどでは綺麗な野菜が当たり前のように売られています。

皆さんは、人参の葉っぱや大根の葉っぱを見分けることが出来ますか?現代は買い物に行けば手軽に食べ物が手に入ります。スーパーの野菜を見ているだけの子どもは、土から育つと知らない子もいるかもしれませんね。

1歳児は野菜を通して”命”を頂いているという事を体感的に知って欲しいと思ってます。

 

 

絵本からの出会い

今回使った絵本『やさいさん』『やさいのおなか』は、野菜の断面に興味を持ったり、畑から野菜が取れることを教えてくれる絵本です。子どもたちにとって馴染みのある絵本が教えてくれる内容は、とっても興味を持っていました。

絵本と同じようなシチュエーションを作り出すことで、”見たい”、”もっと知りたい”という気持ちを意図的に引き出しました。

 

本物に触れる

園の畑やプランターで育てている野菜。水をやる、肥料を与える、間引きをする等の管理は1歳児だとなかなか難しいものですが、幼い時期の”収穫する”→”食べる”という経験が、長い園生活の中での”育ててみたい”という気持ちの芽生えに繋がると確信しています。

実際畑にでかけて保育者が野菜を収穫する様子を見た子ども達。『やさいさん』の絵本で出てくるフレーズが自然とになって出てきます。

♪やさいさん やさいさん だーれ? すっぽーん だいこんさん♪

その歌に合わせて野菜を抜くと、「わー!!」と、大きな歓声が上がりました。

 

採れたての大根を実際に子どもたちの目の前で剥き、園庭の開放的な雰囲気の中で頂きます。

みずみずしい大根の舌触り、とれたての大根の土のにおい、大根の甘い旨味。様々な事を感じたように、表情豊かに味わってくれました。

何度か同じような活動をしていくうちに、子どもたちから「まだ食べたい!」、「すっぽーんしたい!」と、自発的な姿が見られるように。保育者が意図していた、【野菜に興味を抱き、畑から採れる、命をいただいている】ということに気付いた姿と捉えました。

 

いのち

”命”と一言で言うととってもスケールの大きい話のように感じられると思います。1歳児にそんなこと伝えても…と、感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、命あっての私達。一人ひとりが大事な存在で、その資源は限られています。

大きなテーマを子ども達の実態に合わせて分かりやすいように伝えていくことは、人生の中で最も大事な幼児期に関わっている保育者の務めだと感じています。

”あなたがとっても大切”
”あなたはかけがえのない存在”

大切なお子様に愛情いっぱいに伝えていきたい言葉です。

今後も保育の中で本物に触れ、体験の中で自然・命に向き合う時間を大切にしていきます。

 

 

文責:水之浦

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