お知らせ

2021.08.16

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一人遊びからの他者への広がり(3歳児 年少組)

先日まで行われていた年少組の保護者面談では、保護者の皆様と園とで互いに情報共有が出来、とても貴重な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

 

保護者の方にとってまず気になるのは、『うちの子は、友達と仲良く遊べているのか』。

面談の中でも多く話題にあがりました。

 

今回は、友達との遊びについてお話していきたいと思います。

 

1学期、ブログの中でも3歳児の今は、一人遊びが大事であることをお伝えしてきました。参照:『一人遊びってすてき!

1学期には一人遊びを満足するまで楽しむ子どもの姿も多く見られました。

 

 

 

まずは一人遊びを存分に楽しむ


一人遊びを楽しむ子どもの様子を見ていると黙々と集中して遊んでいます。

自分がやりたいことでじっくりと遊びこむことができているのです。そこから集中力が鍛えられ、遊び以外にも生かされていきます。

また、砂場でのごっこ遊びや積み木、見立て遊び等、自分の中で遊び方を工夫し、想像することにもつながります。

自分の想像を邪魔されることもないので、どんどん頭の中の想像が広がっていきます。

一人遊びでは、自分自身の内面世界が広がる。その子にとって大切な時間。なのだと感じます。

 

 

一人遊びから友達との関わりへ


周りを見ると友だちがいて、『どんな遊びをしているのかな?』と、友だちに興味を持ちます。

年少組の子どもの中にも友達の遊びの様子を見ている姿を多く見かけました。

他者への興味・関心への始まりです。

友だちの様子を見て『同じように遊んでみたいな』という気持ちを抱き、同じ空間の中で同じ遊びを楽しみます。

その中で少しずつ会話が生まれ、物を共有して遊べるようになります。

今、年少組のほとんどの子ども達はこの時期にきています。

 

 

友達との喧嘩を経験する


友だちと遊んでいく中で物の取り合いから喧嘩になることもあります。

『玩具を貸してほしい時、なんて言葉をかけたらいいのかな。』

『黙って取ったら相手はどんな気持ちだろう?』

と、保育者は子ども達と一緒に考えます。

 

その中で『貸して』『いいよ 』のやりとりが出来るようになる姿を現在見守っているところです。

喧嘩になると手が出てしまうこともあります。

言葉で上手に話ができるようになってきていても、思うようにいかない時にはなかなか言葉が上手くでてこなかったり、相手に伝わらなかったり、言葉より先に・・。とつい手がでてしまいます。

その姿が3歳児の姿とも言えるのだと思います。

 

こういったやりとりの中で相手の気持ちに気づいたり、されたら嫌だと感じたりと学んでいくことも沢山あります。

そんな時に大人が仲介に入ることも大切です。

まずは、見守り、必要な場面ですぐに仲介に入るようにしています。

○○ちゃんはこれが嫌だったんだって』と代弁したり、

『次は、言葉で上手に言えたら良いね。』

『何か嫌なことがあったら私達に話においで』

等と、次にどうしたらいいのか考えられるような言葉をかけたりしています。

 

この繰り返しの中で、自分の気持ちを言葉で言えるようになったり、相手の気持ちに気づけるようになったりして、『友だちと遊びの共有』から『協同性』へと繋がって行きます。

この協同性は年中、年長と進級していく中で育っていく力でもあります。

これから先の育ちに向かうために、今必要な段階を確実に歩んでいっている子どもたちです。

 

 

 

 

園生活の中で一人で遊んでいるのではないか。特定の友だちがいないのではないか。と、心配になることがあるかもしれません。

ですが、子ども達は、一人遊びの段階から着実に次の段階へ進み、遊びの中で様々な事を学び、相手を思いやる気持ちも育ってきています。

 

私達大人に出来ることは『あたたかく見守ること』、子どもの姿を『認めること』、出来たことを『褒めること』。

そうすることで気持ちが充分に満たされ、安心して育っていきます。

お子様と離れて過ごす時間、心配事があって当然だと思います。何か聞きたいこと、気になることありましたらいつでもお声かけいただけたらと思います。

ご家庭との連携をしっかり図りながら、子ども一人ひとりの成長を見守り、援助していけたらと考えています。            

 

文責:若松

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