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2022.07.08

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“泣く”ということ(0歳児 れんげ組)

 

現在、0歳児クラスの子ども達ははっきりとした言葉を話すことはできませんが、色々な方法で私達に色々な事を伝えようとしてくれます。

その中で“泣く”という表現は大切な表現の一つです。

 

 

 

 

泣くということはマイナスな印象を持っている方もいらっしゃると思いますが、成長していく上でとても重要なものになります。

子どもが泣いていると「早く泣き止ませなきゃ」と思ったり、周りに人がいたり静かな環境だったりすると「静かにさせなきゃ」と思います。

しかしそこで誤った方法で泣きをやめさせると今後の成長に影響を与える場合があります。

言葉で伝えることが出来ないとなると寂しい、辛い、悲しい、痛い、眠い、お腹がすいた等全ての不快な感情を泣く事で表現することになります。

 

 

 

 

泣いている子どもに対して「泣かないよ」と子どもが泣く事を大人が否定したり、無理にやめさせようとしたり、長い時間放っておく事は、泣き止ませるどころか、逆に長泣きをさせてしまう事になります。

気持ちを分かってもらえない。悲しくても泣いてはいけない。泣いても意味がない。と誤った学習をしてしまいます。

 

子どもが泣く事には必ず意味があります。

 

不快という膨大な感情の中から、その時の子どもの欲求を見つけ出すことはとても難しいですが不快な物を取り除けるのなら取り除いたり、

「悲しかったね」「嫌だったよね」等子どもの泣きを否定せずに受け止めたり、寄り添ったりするようにしています。

そういった感情を抑え込んでしまうと、自分の感情を表現すること自体が乏しくなってしまいます。

 

 

 

 

大人もそうですが、子どもも不快なことが積み重なるとストレスになります。

 

泣く事はストレスを解消する事の一つにもなりますが幼少期から泣く事が出来ないと、

別の方法でストレスを解消しようとして怒りっぽくなったり衝動的になったりする場合もあります。

 

成長していく中で人と関わる人数も増えますが、その中で自分の気持ちに気づけなかったり、相手の気持ちを想像することが難しくなったりします。

そういったことは、人間関係にも影響を及ぼす場合があるのです。

 

 

泣きが続くとおうちの方々も辛くなる場合もあると思います。

園では、子どもが涙を流す時間が短くなるよう、泣いていない時は一緒に遊んだり、語りかけて話をすることで子ども自身が安心できるように工夫をしています。

このように涙を流すことは自分を表現する一つの方法になります。

 

子どもの成長を見守る保育者として、ご家族の悩みを伺って一緒に解決策を見出していきたいと思っておりますので、辛いときはいつでも相談をお待ちしております。

子どもと過ごしていく上で嬉しい、悲しい等様々な感情が出る場面に出くわしていくことになります。

これからも色々な気持ちを感じる子どもたちの姿を近くで見守り、寄り添う中で成長をサポートしていきますね。

 

文責:唐仁原

 

 

 

 

 

 

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