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2022.07.26

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0・1歳児だより『子どもの命を守る為~園での取り組んでいる事①~』

残念なことに保育施設や家庭において、子どもの水難事故や交通事故、置き去り、熱中症、虐待等、尊い子どもの命が奪われてしまうニュースが、あとをたちません。

子どもを、保育する・子育てする中には、命が脅かされる危険のリスクがあります。

ご家庭での子育てに、ヒヤリとする場面を経験したことはありませんか?

 

 

子どもの命の危険が脅かされる深刻な事故とは、高所からの転落や溺死、火傷、交通事故、誤嚥窒息、アレルギー食材の誤食、熱中症による意識障害です。

これらは、死にいたる危険性や後遺障害が残る危険性があります。

 

錦ヶ丘では、園内で起こりうる、命を脅かす危険のリスクを軽減できるように努めています。

 

今回のブログでは、保育施設における深刻事故の予防(①乳幼児突然死症候群(SIDS)、②水遊び)についての取り組みをお伝えしたいと思います。

 

 

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)への対応


厚生労働省によりますと、年間約100名ほどの乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳幼児時期の死亡原因の4位になっています。年齢が低いほど、睡眠中の乳幼児突然死症候群(SIDS)の確率も高くなります。

園でも起こりうる事態という前提で、以下のような項目でリスクの軽減に努めています。

 

①あおむけ寝にする。

②窒息の原因になるものは、取り除く。(口の中に食べ物が残ってないか確認する、スタイは外す、タオルケット等で口元が隠れないようにする 等)

③睡眠中の顔色や呼吸のチェック(5分おき)

 

ご家庭でも、あおむけ寝にすること、妊娠中からの喫煙や子ども前での喫煙しないようすることで、リスクが軽減されます。

寝ているときこそが、ほっとする時間でもありますが、実は、じっとしているだけに一番怖い時間でもあります。

 

 

水遊び事故への対応


水は、容易に子どもの命を奪う危険があります。数cmの深さの水でも、溺れる危険があるのです。

また、プール事故では、溺れだけが原因ではなく、例え助かったとしても残り得る心臓や脳のダメージが考えられます。

 

錦ヶ丘では、数年前から、プール遊びは行っていません。園という集団生活の中で大人数で一斉に行うプール遊びの危険性を考え、大きなプールを出しての水遊びは行わず、水路のある環境を活かして、水遊びや泥遊びに切り替えて保育を行っています。

子どもが、水遊びやビオトープで遊ぶ際は、必ず保育者がつき子どもの行動や顔色や表情、唇の色等よく観察しています。

※ご家庭では、お風呂やビニールプールなどの水遊びに気をつけましょう。1cmの水の深さでも溺れるリスクがある事、転倒することももありますので、必ず、目を離さないようにしましょう。

 

 

「子どもの命をおびやかすリスク」から子どもを守るのは、保育士・保護者の責務です。

私たちは、深刻な事態に(重体・重症・後遺障害)が起きないよう「起こりうる最悪の事態」を予測し、深刻な事態を防ぐ努力をしています。

ご家庭でも、ヒヤリとした経験から心配な事がありましたら、遠慮なく教えて頂けたらと思います。

 

 

次回は、誤嚥、窒息、熱中症のリスクへの対応をお伝えします。

※参考図書:『子どもの「命」の守り方』掛札逸美

 

文責:山﨑

 

 

 

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