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2022.09.01

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安心して対話できる場所(年長 5歳児)

話す前から相手の気持ちを良くない方ばかり考えを巡らせ、なかなか思うように言えなかったり、考えはあるけど言葉で伝えるとなると苦手意識があったりと、大人の私たちでも難しなと感じることありませんか。

錦ヶ丘では、”対話“というワードがよく飛び交います。

 

“相手の考えを深く探りすぎず、まずは自分の考えを話してみる!そして相手の考えも素直に耳を傾ける”ということです。

子ども達だけではなく、職員である私たちも身につけたいなと感じている力です。

今回は『対話について』今の子どもたちの姿と照らし合わせながらお伝えしたいと思います。

以前書いたブログには、小集団の中で伝え合う活動をしている様子をお伝えしています!

 

 

サークルタイムとは?


円形になって座り、皆で顔を見合わせて対話したり触れ合いの時間。決して保育教諭が一方的に話すのではなく、子ども達からも活発に声が聞こえ、その声に皆で耳を傾け合い、お互いの意見や思いを認めあう場イギリスの小学校など、英語圏の初等教育を中心によく使われる教育方法の一つと言われています。

ちなみに、教育分野ライター加藤紀子さんは『対話する能力』は世界の教育機関が21世紀最も必要なスキルだと語っています。

このサークルタイムでは、どの子ども達も「〜だと思う!」と自信をもって話せる場所であり、「それいいね!」「いいと思う!」という言葉が飛び交う時間になったらいいなと思っています。

 

子どもを一人の人間として見る


最近の年長では、少しずつ伝える楽しさに気づく子どもいれば、まだまだ気持ちや思いを心の内にしまっている子ども達も沢山います。

心の内にしまっているからダメというわけでなく、少しずつ…少しずつ「言えた!」「聞いてもらえた」から言葉で思いを表現する手段の一つとして知ってもらいたいなと思っています。

良し悪しや、答えがはっきりしない問いかけも大切に過ごしています。

例えば「A君と君が~で喧嘩していたんだけど、どんな気持ちだったのかな?」「みんなならどうする?」等です。

「いやな気持する」

「悲しかったと思う」

「だけど、一緒に遊びたかったかも」

などなど、自分のことのように相手の気持ちを考えたり思いを巡らせたりする姿が見られ、成長を感じています。

 

 

子どもだから…まだ幼いから…といって、子どもたちの発想や考えを侮ってはいけないなと感じています。

生まれてから、家族、友達などに刺激を受けた子どもたちの柔らかい発想は、いつも私自身はっとさせられる事ばかりの毎日です。

当たり前のことではありますが「子ども達も一人の人間として見る、尊重する」という関わりを大切に過ごしていきたいなと思います。

この活動の積み重ねが、9月以降の活動やフェスタなどではどのような姿を見せてくれるかとても楽しみです!

 

参考文献:すべての子どもに「話す力」を ~1人ひとりの未来をひらく「イイタイコト」の見つけ方 竹内明日香

 

文責:武田

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