お知らせ

2022.08.09

Blog

噛みつきについて(0歳児 れんげ組)

 

 

子どもたちが自分の気持ちを伝えてくれるときは、笑ってくれたり手足をバタバタさせて喜びを表現してくれたり、その方法は沢山あります。

 

愛らしい姿に癒されることもありますが、時にはやめてほしい表現もありますよね。

 

その一つに噛みつきがあります。一見他の子を傷つけるので悪いように見えますが、成長の過程ではとても大切な表現方法の一つです。

 


 

0歳児のれんげ組の子どもたち。日々すくすくと成長して一歳を迎えた子どもたちも多くなってきました。

 

噛みつきが増える目安の時期として一歳は大きな節目になります。

 

 

こども園で過ごす中で、大人ばかりではなく他の友達の存在に気付いて、関わろうとする姿も見られ始めています。

 

おもちゃを渡したり、一緒にご飯を食べている時に隣の子の顔を見てニコっと笑ってみたりする姿が見られます。

 

しかし、物や場所の取り合いになったり思い通りにならないことがあると、自分の気持ちを言葉にして伝える事ができないため噛みつきや引っ掻きなどが起こる場合があります。

 

 

 

集団生活の場では物の取り合いや、取られそうになったことへの防御としての噛みつきが多いです、

噛みつついてしまう理由とは…

〇眠い、疲れたなどの体調不良

〇運動不足や、注意をたくさんされることのストレス

〇仲良くなりたい等の愛情表現

〇環境の変化によるストレス

などがあります。

 

 

まだ言葉を、気持ちを伝える手段として用いない子ども達にとっては健全な発達の証です.

 

いずれ子どもが別の方法で表現することができるように関わるようにしています。

 

まず、噛みつかれた子どもに対しては「痛かったね」「びっくりしたね」など気持ちに共感して、傷口を洗い流したり、冷やしたり薬を塗って対処します。

 

噛みついた子どもに対しては「しない!」など真剣に伝えています。大人が噛まれた際にも同様で、しっかりと嫌な事や痛いことを伝えるようにしています。

 

そして、「これが欲しかったんだよね」「○○がしたかったんだよね、嫌だったんだよね」など気持ちを代弁するようにしています。

 

 

噛みついた行動は受け入れませんが、それに至るまでの気持ちや思いを受け止めます

言葉に出来ない自分の思いを代弁してもらって自分で自分の思いに気づき、受けとめられることを繰り返すことで、噛まずに思いを収められるよう関わっています。

 

 

噛みつきが起こっている時期で、他の子どもを噛んだことを伝えられると悩むこともあると思いますが、いずれ言葉で伝えられるようになったり、噛みつく行動を抑えられるようになったりする時期が来ます。

 

私達も止められるように努めますが、どうしても止められないものもあります。子どもの気持ちに向き合い、根気強く繰り返し伝えていけるようにします。

 

これから話せるようになって、言葉を使えるようになるのが楽しみですね。

 

文責:唐仁原

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください