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2022.10.01

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まふぃん錦ヶ丘お手伝い隊”ザリガニバスターズ”の活躍!

こども園の隣にある、『児童発達支援事業所 まふぃん錦ヶ丘』。小集団ならではの細やかな関わりで、子ども達の社会性を育てている姉妹園です。

 

こども園と保育園との交流はイメージしやすい方も多いのではないでしょうか?

まふぃん錦ヶ丘とも、子ども達の活動や職員の研修等、様々な交流を行っているんです!

 

今回は、この夏にまふぃん錦ヶ丘の小学生が取り組んだ“お手伝い隊“の中から、こども園のビオトープ“のはら園“で行った活動、『ザリガニバスターズ』をご紹介します。

 

 

 

 

ザリガニバスターズの始まり


のはら園の池に、いつからかアメリカザリガニが見られるようになりました。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ザリガニの多くは外来種。そして、繁殖力が強いのが特徴です。そのため、のはら園にいるメダカやエビが食べられてしまい、大切にしている本来の生態系が崩れつつありました。

整備して20年以上が経ったのはら園。「この環境をもっと豊かにするためにどうしたらいいか?」、考えるきっかけとして、7月あたまには青楓緑化さんとの自然観察会を行いました。

その中でも、「まずは、ザリガニを駆除することですね」とお話を頂いたくらい、のはら園にとってザリガニ駆除は待ったなしの状況!

 

そこで、まふぃん錦ヶ丘の“お手伝い隊“に、ザリガニ駆除をお願いすることになったのです。

 

 

 

活動を通して


ザリガニ駆除をお願いするにあたり、「なぜザリガニを駆除しなければならないのか」、こども園の職員から食物連鎖の話をお手伝い隊に伝えました。

また、『様々な生き物が生息しているのはら園なので、環境を汚さない方法を考えてほしいこと(油が出る餌は使わないでほしいこと)』と、一つの”お仕事”であることを踏まえ、『最後に報告書を作成してほしいこと』をお願いしました。

そのお願いを心に留めながら、お手伝い隊は試行錯誤を重ね、ザリガニ駆除に取り組んでくれました。

 

 

お手伝い隊の子ども達は、どんな餌を入れたら良いのか調べる中で、こども園の栄養士に餌になる食材をもらいに来ることもありました。

食べ物のことを知りたい!色々な食べ物がある場所は?と考えた時、こども園や保育園の給食室が子ども達の中から出てくること。日頃から交流しているからこその姿だと感じ、嬉しくなりました。

 

また、罠を仕掛けたり、進捗状況の説明をしたりするために、こども園に来る前には毎回電話をかけてくれました。回数を重ねるごとに、話し方がわかりやすくなっていくお手伝い隊!

そして、捕まえたザリガニはどうしたらいいか?話し合うにあたり、博物館にメールで質問もしたそうです。

社会と関わる力や、これからの時代を生きる中で必要なコミュニケーションスキル(電話・メール)を、遊び(活動)の中で培っていきます。

 

そして、夏休みが終わる頃に活動がひと段落。それまでの駆除の成果を、一枚の報告書にまとめて持って来てくれました。

わかりやすくまとめるって、大人でも難しいですよね。小学生なりに考えた報告書。写真を使いながら、ポイントをおさえてまとめてくれたのだと思うと、これはもはや一つの“研究“だなぁと感心しました。

 

 

お手伝い隊の子ども達は、ザリガニ駆除という一つの活動の中で、生態系や自分達を取り巻く環境の変化について考え、人にわかりやすく伝えること、みんなで話し合いながら活動を進めるために必要なこと等、様々な学びを得たようです。

 

 

 

学びに向かう力


一つの活動から様々な学びを得る。

これは、学童期の子ども達だけではなく、乳幼児期の子ども達にも同じことが言えます。

 

例えば、泥団子づくり。

ピカピカの泥団子をつくるには、どんな砂が必要なのか?そして、その砂はどんなところにあるのか?

何故、その砂でなければいけないのか?他の砂との違いは何だろう?

握る強さは? 団子の大きさは?

どこにどうやって残しておけば良い? などなど…

 

一つの遊びで試行錯誤を重ね、感覚的に学んでいったり、4.5歳児になると、図鑑等で調べ、知識と結び付けたりしていきます。

まさに、乳幼児期は、学びに向かう力の土台を育てているのです!

 

 

錦ヶ丘の『目指す園児像』の一つである、『学ぶことは楽しいと思える子』

こども園生活の中で、「新しく知ることって楽しい!」と、遊びを通して沢山経験してほしいなと思います。

 

 

お手伝い隊の新しいお手伝い


2学期が始まり、お手伝い隊は新しいお手伝いに挑戦しています。

それは、保護者の皆様からの特定保育料を活用し、この夏新しく購入した絵本のラベリング!!

1学期には、古くなり廃棄する絵本をリスト化してくれていたお手伝い隊。その時は、パソコンでリストをまとめてくれました。凄いですよね。

 

今取り組んでいる絵本のラベリングは、新品の絵本ということもあり、大事に大事に扱いながら、お手伝いを進めてくれています。

 

 

 

“とっても近いけど、別の存在“という、絶妙な距離感である姉妹園の良さを存分に活かしての活動。

お手伝い隊だけではなく、職員同士も一緒に研修したり、子どもの育ちを共有したりと、大人同士も日常的に交流している、まふぃんとこども園。もちろん、保育園もアフタースクールもです!

施設を超えた交流を通して、それぞれの専門性を活かしながら、『全職員で全ての子どもを見守る』に、これからも取り組んでいきます。

 

 

文責:迫田

 

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