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2022.10.24

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張り子作りに挑戦

初めての張り子作りに挑戦している年中組さん。

最初は、風船に新聞を貼るの??と不思議そうな表情でしたが、やっていくうちにいろんな発見があり、楽しくなったようで、「今日も続きしたい!」と意欲的に張り子の製作を楽しんでいます。

今回は、子ども達の発想力や想像力の豊かさ、試行錯誤しながら粘り強く意欲的に取り組む姿を紹介したいと思います。

 

風船と新聞

風船を膨らませると、子ども達も目を大きくして、ふぁ〜とした笑顔になりました。

「今日は風船に新聞を貼って遊ぼうと」と話をしていると

パンッ!!と風船が割れてしまいました。

すると、

「新聞を貼ったら割れなくなるの?」

と、かわいい質問が。

とっても面白い発想です。遊びの材料である新聞と風船を結びつけて、自分なりに考えた素晴らしい質問です。

「割れない風船が作れるかなぁ?どうなるかやってみる?」

と言うと

「割れない風船作りたい!」

やってみたい!

という意欲的な反応が。

張り子を作った事がない子ども達にとっては、張り子作りと言ってもピンときませんが、実験的な遊びは大好きなので、割れない風船作りにワクワクしながら活動がスタートしました。

指先を使って、新聞を小さくちぎっていきます。新聞遊びはこれまで何度も行っているので、戸惑う事なくビリビリッと手際よく、新聞の準備はOK

 

風船に新聞を貼る

ちぎった新聞を水で薄めたボンド液に浸して貼っていきます。

新聞を濡らして貼る経験は初めての経験です。

塗れた新聞は破れやすいと感じたようで、1枚ずつ丁寧にそっと貼り付けていました。

だんだん慣れてくると、紙がピタッとくっつく感触を楽しみながら、貼り重ねる事に夢中でした。

しばらくすると

「何枚か濡らしておけば早く貼れるよ。」

自分なりのやり方を見つけて、友達に教える姿も出てきました。

それを聞いて真似しようと、ボンド液に新聞を何枚も入れてみたけど、紙と紙がくっついてしまい思い通りにはいかずそれならばと、揉みほぐした物を貼ってみる子も。

やっぱり1枚ずつがやり易かった!と、自分のペースでコツコツ貼り続ける子も。

それぞれがやり易い方法を考え、試行錯誤しながらやり遂げるって素敵ですよね。体験しながら、いろんな事を考え学んでいます。

どの子も風船が見えなくなるまで新聞を貼った達成感を味わい、この後どうなるのかな?と疑問を残したままこの日の活動は終了。

 

週明けに登園してきた子ども達が張り子を見て

「風船が萎んでる!」

「風船は割れてたよ。でも、新聞は割れてない。固まってた。」

「新聞が固くなってる」

と、いろいろ報告に来てくれました。割れない風船のイメージと違った思いや、新しい発見が子ども達の心を動かします。

「新聞を貼っても風船は割れちゃったね。でも、新聞の風船ができたね。」

と声をかけると、とっても嬉しそうでした。風船が割れた事より、新聞の風船を作りあげた達成感が大きかったように思います。

「次はあの張り子を使って何を作りたい?何に変身させたいか考えててね?」と次の遊びへ!

 

 

張り子を使って

「気球を作りたい」

「カブト虫を作りたい」

「お面を作りたい」

「車にしたい」

それぞれがイメージしたものに張り子がどんどん変身していきます。初めは何を作ったらいいのか迷っていた子ども達も、友達が作っている物を見て、あれを作ってみたい!と作り始めます。

「ここに、穴を開けて目にしたい」

「回るタイヤをつけたいから、ペットボトルのキャップを使いたい」

「虹色にしたいから色紙が欲しい」

子ども達からの相談や要望がどんどんやってきます。

作りたい物をイメージし、材料を考え、困ったら相談しながら、製作遊びを楽しんでいます。

いいなと思った友達のアイデアを取り入れたりしながら、日に日に工夫を重ねて創作意欲が高まっています。今後も楽しみです。

製作遊びを通して

製作遊びは、できた作品に注目しがちですが、「作る過程→その子がどう考えたのか、どういう気持で取り組んだ、目に見えない部分」を大事にしたいと思っています。

試行錯誤しながら頑張る気持ち、やり遂げる気持ち、やってみようとチャレンジする気持ちなど、何かを感じ、考え、行動する力を育めるよう、今後も様々な素材を取り入れてながら、遊びの幅を広げていきたいと思っています。  

文責 宮原

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