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2023.04.22

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サークルタイムってどんなこと?(年長・5歳児)

新緑まぶしい、のはら園。日差しもだんだん強くなり、初夏の訪れが間近であることを感じる季節になりました。

毎年たわわに実るサクランボ、つやっとしたまあるい葉がキレイなつわぶき、もうじき甘い香りを漂わせてくれるセンダンの花のつぼみも膨らんで、草花が自分らしさをアピールしています。

 

年長組の子どもたちも、同じです。4月も終わりに近づき、新しい環境に慣れ、落ち着いて生活する姿が見られるようになりました。また、これまで、「自分って素敵!」という感覚を十分に味わってきたからこそ、それぞれの個性が光る場面を多く見かけます。表現の幅も広がり、工夫して遊ぶ姿が見られます。(日々の遊びの姿は、ポートフォリオ等でご紹介していますので、是非ご覧ください)

 

園の中で子どもたちの個性を感じる時間として、サークルタイムもその一つだと思っています。

 

サークルタイム

サークルタイムは、一日2回程度行っています。

朝のサークルタイムでは、日付の確認や、今日の休みの友達や今日の活動について意見を出し合います。午後のサークルタイムでは、今日楽しかったことの共有や、明日以降の活動を検討します。

子ども達なりに自分の中にある言葉を駆使して、一生懸命伝えようしてくれる姿がかわいい!!また、SNSのように、友達に「いいね!!」と言ったり、友達のつながりも見えるのがこの時間の面白さでもあります。

ここ最近は、もっぱら運動会に関することが多いですね。「運動会ってどんな日?」「頑張れーって応援するけど、頑張るってどういうこと?」等々… ご家庭でも運動会について話題に挙げて頂いているおかげで、おうちの方の意見も私たちに届けてくれます。家族の希望を受けとめつつも、でも「自分はどうしたい?」と自分の心に問いかけ、意見する姿が印象的です。

 

少しの工夫で…

「今年は、サークルタイムも少し工夫をしていこう!」と、先日年長職員と話し合いました。

「楽しい事、したい事はもちろんだけど、もっと子どもたちの心の中を覗いてみたい、様々な思いがきっとあるはず…」

「大勢の中で、発言するのは緊張する子どももいるはず、少人数でやってみようか?」等と、子どもたちの実態から工夫を凝らしています。

 

サークルタイムの中では、時に「今日困った事、もっとこうしたいと思ったこと」について聞いています。楽しいことはたくさん話してくれますが、実は、困った事って聞かないと意外と出てこないものなのです。子どもの思いを聞いてみると、「こんなこと言っていいのかな…」と子ども達なりに躊躇するものなのかーと感じます。でも、大人の世界もそうですが、困りごとから新たな課題が見つかり、よりよい園生活に繋がっていくものだと思うのです。

 

さて、そんな子どもたちに「今日困ったことなかった?」と聞いてみました。予想通り、「え?そんなこと言っていいの?」と目を丸くして子どもたちは驚いていましたが、子ども達なりに一生懸命考えて、戸惑いながらも、色々話してくれました。

出てきた「困った」は、友達が叩いてきた 嫌な事を言われた おうちで怒られた などなど

特に気持ちのこすれ合いの場面では、お互いに興奮していることもあり、「いやだ!」と伝えても気持ちが届かないこともあります。しかし、サークルタイムだと冷静に気持ちを伝えることもできています。時に、「そういうことばかりしていると、誰も遊んでくれなくなるかもよ!」と友達から愛情ともとれるシビアな言葉も。子どもは子どもの中で育つとは、このことですね。

 

自分の心に問いかける

このように、サークルタイムでは、このように何かを取り決めることの他にも、「自分の心に問いかける」という大事な役割もあると思っています。自分が感じたことを感じたままの素直な形で表現する、例え、言葉足らずでも一生懸命に自分の心に「どう感じた?自分??」と問いを持つことが大切なのだと思います。それが、のちに自分の気持ちを大事にすることに繋がっていくのではないでしょうか?

年長組に進級した今だからこそ、少し複雑なことも話せるまでに成長しました。今後は、子ども達にもテーマの提案をしてもらえたらいいな!と思っています。

サークルタイムを積み重ね、子どもたちと共に、園生活をより良いものにしていきたいです。

文責:後藤

 

 

 

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