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2023.04.28

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自分達でやってみたい!(年長 5歳児)

今年度、年長組では子ども達と共に生活を営んでいきたいと考えています。「園生活は、自分たちのもの、自分たち次第で、ステキなものに変わるんだ!」という経験から、どんどん園生活を豊かにしていくことが目的です。

この1ヶ月でも、ご飯を自分でついだり、花を生けたり、掃除を一緒にしたりする姿があります。

そして4月から取り組んでいることの一つが『給食で食べる米を自分達で炊く』という取り組みです。

昨年度年長組の友達から刺激を受けて!


昨年度末、卒園する子ども達が自分達で炊いたご飯を、今年度年長組の子ども達に食べさせてあげる日を作りました。

その時に、炊き立てのご飯を食べた今年度年長組の子ども達が、「美味しい!」だけでなく、「炊飯器から湯気がでてる!」「どうやって炊いているのだろう?」「自分達も炊いてみたい!」と、すごく興味を持っていました。

昨年度年長組だった子ども達も、たくさん聞いてくれたことや喜んでくれたことが嬉しかったようで、「一緒に炊いてみる?」「炊き方教えるよ!」と声を掛けてくれたことから、この取り組みがスタートしました。

大人が伝えることは簡単ですが、子ども達が憧れている年長組に教えてもらったことで、さらに興味を持てたり、「自分達もやってみたい!」という気持ちがでてきたりしたのではないかと思います。

 

自分達で炊いてみよう!


4月に入り、いよいよたけ組・ふじ組の子ども達が自分達で炊いてみる日がやってきました。

子ども達は、とっても積極的で、「今日は私が炊きたい!」「今日は炊かないの?」と聞いてくれる子がたくさんいます。

ほとんど毎日、子ども達と一緒に炊いています。みんなでは炊けないため、毎回何人かずつの少人数で取り組んでいます。

『明日誰が炊くか』も帰りのサークルタイムで子ども達と一緒に決めています。

米の研ぎ方なども手際が良い子ども達。話を聞くと、「家でもやったことがあるよ」と教えてくれる子もいました。初めて取り組む子も、友達の真似をしたり聞いたりしながら一生懸命取り組んでいました。

米を測る、水の分量を見ながら水を入れるところまでが子どもたちの役割。

米の量や水の量を測ることから、数に触れたり、興味を持ったりすることができます。このように子ども達は、日常の遊びや生活の中で自然と数に触れ、興味関心を持つことから学びに繋がっていきます。【10の姿:数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚】

この一年間で


4月から取り組んでいる炊飯器での米炊き。

これから自分達で炊く中で、水が多くて柔らかくなりすぎたり、固くなってしまったり、スイッチを入れ忘れてしまうこともあると思います。

でも、すべて経験!上手くいく経験だけでなく、失敗することで知る学びの方が沢山あると思います

たけ組・ふじ組の子ども達には、この一年でそんな経験を沢山して、沢山の選択肢を増やし就学して欲しいと思っています。

米を炊く経験の中で、炊き方を知ることはもちろん、「自分達で炊くご飯って美味しい」「自分達で作るって楽しい」「自分で作るって大変」「周りの友達に美味しいって思ってもらえることが嬉しい」など、いろんなことを感じて欲しいです。

ですが、どれもやってみないと感じることができなかったり、知ったり学んだりすることはできません。

そのため、「やってみたい」「やってみよう」という思いを引き出し、様々な活動に繋げていきたいと思います。

そして、昨年度、年長組の友達に教えてもらった時のように、今度はたけ組・ふじ組の子ども達が「年中組の子ども達に伝えたい!教えてあげたい!」という気持ちがでてきたら嬉しいなと思っています。

この一年のたけ組・ふじ組の子ども達の成長が楽しみです。

文責:武石

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