５月から年長、年中組で始まった絵本貸出。年少組では6月から貸出を開始します。クラスでも保育士が絵本を読み聞かせをしたり、自由遊びの中で友達や保育士と一緒に絵本を楽しんだりしている子ども達。

ご家庭でも、子どもが選ぶ絵本を親子で楽しんでみてくださいね。

絵本貸し出しの目的

そもそも、絵本貸し出しは何のために行っているのか。絵本に触れたいと思えば、好きな絵本を購入したり、図書館で本を借りる事もできますね。ご家庭によっては、公民館などに足を運んでいらっしゃる方もおられることでしょう。しかし、様々な理由でそれができないご家庭もありますね。また、購入となると、好みに偏りが出ることも感じる場面があるのでは無いでしょうか。

私自身、自宅の本棚を見返しても偏りがあることを感じます。この職につき様々な絵本と出会い、多くの絵本を購入し読み聞かせや家庭で楽しんできましたが、好きなシリーズや新作絵本は購入しても、昔話などを手に取ることは少なかったように感じます。

好きな絵本は家庭にたくさんある。だからこそ、さまざまな種類の絵本の中から、子どもが自分の読みたい絵本を持ち帰り、それを、家族と一緒に楽しむことが出来たら喜びや楽しみも増えるのではないでしょうか。絵本を通じて、親子の会話が広がり子どもの感性や語彙力も豊かになります。

絵本のお約束

楽しみにしている絵本貸出ですが、ただ好きな本を楽しむだけではありません。園のものを借りるということは、そこにルールが必要になってきます。そこで、全学年共通で約束事をしています。

【こども達との絵本貸し出し２つの約束】

　〇　本を大切に扱う。

　〇　金曜日に返す。　

【保護者の方へ　絵本取り扱いの注意点】

　〇　ご家庭でも本を大切に扱えるような声掛け等をお願いします。

　〇　ページが破けてしまったなど本が破損した場合には、遠慮なく園にお知らせください。

ご家庭でも、お子様が絵本を大切に扱う気持ちや、ルールを守ろうとする意識が持てるようお声掛けして頂けたら幸いです。

絵本を選ぶ楽しさ

絵本貸し出しは、子ども達にとっても楽しみな活動。自分のお気に入りの絵本を見つけて、借りることが楽しみになっていくと思います。

お子さんによっては、気に入った同じ絵本を持ち帰る子もいますが、その気持ちを大切にしながらもいろいろな絵本に触れることができるよう声をかけていきたいと考えています。「またこの絵本？！」「お家にもあるのに…」という気持ちになってしまうこともあるかもしれませんが、「この絵本が好きなんだね！」と気持ちを受け止めていただき、親子での絵本タイムを楽しんでいただけたらと思います。

保護者の皆様から頂いている特定保育料を利用して、毎年さまざまな種類の絵本を約２００冊ほど購入しています。各学年の職員が購入したい絵本を選んでいるので、種類も様々でそれぞれに職員の思いやエピソードも込められています。

ここで一冊紹介…

最近書店で紹介されていた絵本。小学生の娘と読み、感動した一冊。「頑張り過ぎなくてもいい、あなたはあなたのままでいい。」と優しい気持ちになれました。子ども達には少し難しいかもしれませんが、ぜひ読んでみてください。

また、つばき組保育室のかばん棚に、おすすめ絵本も並べてありますので、いつでもお手に取ってみてくださいね。

文責：田中