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2023.07.20

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感動が心を動かす【年少組 3歳児】

先日行われた、のはら音楽会。リズム室で音楽会の準備をしている様子を見ていた子ども達は、いつもと違う雰囲気を感じ、目を輝かせていました。保育室で遊んでいると聞こえてくる楽器の音に、他の子ども達も「何の音だろう!?」と外の様子を気にし始め、『リズム室だよ!』と得意気に教え合っていました。『練習してるのかな?』「見に行ってみる?」と興味津々!

3歳の子ども達が見せた姿、その後の遊びに変化をもたらしたのはら音楽会。-3歳児の心を動かした活動となりました。

何が始まるの?

リズム室を通り、給食室へ行ったA君。リズム室の様子に「ラッパ持ってる!」「今から練習するのかな?」と手を振りながらつぶやいていました。演奏会があることを伝えると、「そうなんだ~」とクラスに戻っていきました。しばらくすると、楽器の音が聞こえてきました。他の子ども達も楽器の音に気付き、ざわつき始めました。すると、Aくんが『リズム室だよ!』と得意気に教えていました。

 

子ども達が気付き、行ってみたいという気持ちを引き出してから参加したいと考え、子ども達の反応を伺ってみました。

ねらい通り、リズム室から聞こえてくるユーフォニアムの音色に、「何かきれいな音がする!」「行ってみよう!」という声が上がり、移動と共にだんだんと近付く音にワクワクとドキドキが膨らむ様子が伝わってきました。もちろん大きな音やたくさんの場所が苦手でリズム室に入ることを拒む子ども達もいましたが、無理強いはしません。あくまでも子ども達の気持ちを優先します。演奏は外からでも楽しめますからね。

演奏会では、先日のブログでも上がっていた通り、年少組の子ども達も歌ったり、手拍子をしたりと思い思いに楽しむ姿がありました。

楽器ってどんな重さ?!

演奏会の中で、ユーフォニアムの重さは3キロ!スーパーで売ってるお米と同じくらい!』と紹介していたため、給食室に走り、塩を3キロ用意してもらいました。演奏会終了後、「これがあの楽器の重さだよ!」と手渡すと「軽いね!」『ぼく持てるよ!』と子ども達。実際の楽器を持つことはできませんでしたが、少しでも体感してイメージを膨らませることが出来たらと考えました。演奏を聴いた後の3キロ。写真を付けていたので演奏している真似をする子ども達の姿も。

そして…

クラスに戻り、ブロック遊びを始めた子ども達。普段は、剣や鉄砲、飛行機などを作ることが多く、その後戦いごっこに発展することの多いブロック遊び。

「これでさっきの楽器作れないかな~」とつぶやくと『そうだね!』と次々と楽器作りが始まりました。いつもはあまり遊んでいない子ども達も、自然と加わり、想像以上のクオリティーに驚きました。そして、演奏会の動画に合わせて、演奏会ごっこ。その表情は、とても生き生きとしていて、体を動かしながら演奏したり、ここは指をこうして…と楽器の特徴をとらえて作ったりする姿もありました。予想以上の盛り上がりに、今回の活動が「子ども達の心をこんなにも動かしたのだ!」と嬉しくなった瞬間でした。

日常の中でしか体験できない事。そして、日常では中々体験できないことも幼児期の今だからこそ、すべての体験とその出会い方によって、子ども達の心に様々な刺激を与えるきっかけとなることを実感しました。

ブロックの楽器を、次はどんな素材での遊びにつなげていく事が出来るか、保育者はどんなスパイスを振り掛けていくか思案しながら、更に夏休みも子どものエンジンを大きくできる様考えていきたいと思います。

文責:田中

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