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2023.10.03

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安心した環境の中で過ごすには (2歳児 くるみ組)

二学期が始まって、くるみ組では新しく三名の子ども達が入園しました。

最初は涙を流す姿が見られましたが、一週間もしないうちに少しずつ環境に慣れて、好きな遊びへと向かう姿が見られてきています。

久しぶりの登園の子ども達もいましたが、見慣れた保育者や友達の顔を見ると、安心して保護者から離れて、好きな遊びへと向かい、遊ぶことができていました。

このように気持ちよく二学期をスタートできるよう、私たち保育者が子ども達の発達に応じ、環境を整えた様子を今回お伝えしたいと思います。

 

環境を通して行う保育

四月の姿から少しずつ成長してきている子ども達は、自分一人でできることが増え、トイレトレーニングが進んでいる子どもの姿も見られてきました。また友達に関心を持ち、少しずつ保育者から友達への関わりがメインとなってきています。

子ども達が通る動線に沿って着替え棚を置いたり、安心、安全に見守られる棚の位置、保育室の広さを考えたりと試行錯誤しながら環境を整えました。また観葉植物を置くなどして自然も取り入れながら、自然に興味が持てる空間も作っています。

植物を置くことで、

「これなんだろう?」

とその植物に気付いて、興味を持って見つける子どもの姿も見られました。子ども達の身近な環境の中には、常に新しい発見だらけです。

整った環境で過ごすことで子ども達もより安心し、落ち着いて遊びへと入り込むことができます。環境の整え方によって子ども達の遊びへの質が上がることを環境を構成することによって知るきっかけとなり、子ども達に関連する環境はとても大切なことだと実感しました。子ども達の遊びを大切にしながら、今の子ども達の合った関わり、保育室などの環境を常に試行錯誤していく姿勢でありたいと思います。

子ども達は環境の中で人間関係や社会性など様々な学びや経験を得て成長していきます。

保育の環境には、

人的環境(保育者)

物的環境(園庭、保育室、玩具等)

自然環境(自然、天候、季節等)

社会環境(地域住民、公共施設等)

があります。

これらの環境は相互に関連し合い、子ども達の園生活を豊かにしてくれます。

保育者も子どもにとって環境の一つになるため、子ども達がのびのびと安心して過ごせる環境や子ども自らが周囲の大人や子どもと関わっていくことができる環境等を整えるように言葉掛けや関わりを行っています。

子ども達と共に作り変える環境

現在子ども達は、友達と一緒に遊ぶのを楽しんだり、好きな遊びへと向かい、そこから見立て遊びやごっこ遊びを展開したりする姿が多く見られるようになりました。

童具の積み木を並べてピアノに見立てて遊んだり、友達と会話しながらごっこ遊びを楽しんだりと子ども達の想像力が遊びの中で広がってきています。

子ども達の遊びが展開されていく中で、子ども達の成長と共に環境を作り変えていきながら、子ども達の興味・関心を大切にし、一人ひとりが

「なんだろう?」

「やってみたい!」

と自らから関わりたくなるような、魅力ある環境・安心して過ごせる空間を、これからも作っていきたいと思います。

参考文献:子どもと共に学び合う演習・保育内容総論 第2版

文責:寺口

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