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2023.10.06

Blog

フェスタの製作を通して(4歳児・年中)

「お店屋さんごっこがしたい!」という子どもたちの話題から、

「みんなでお祭りをしよう!」とテーマが決まった年中組の子どもたち。

日々、「こんなものを作りたい」「もっとこうしたら楽しいんじゃない?」と発想を展開させながら製作活動に取り組んでいます。

このブログでは、年中組の子どもたちの製作の様子についてお伝えしていきます。

 

「やってみたい」を形にしていく

子どもたちの製作の様子を見守る中で、こんなエピソードがありました。

お店屋さんの看板を作りたいと考えている子が、小さな段ボールに色を塗ろうとしていましたが、なぜか手が止まっていました。

「どうしたの?」と声をかけると、小さい段ボールに色を塗って、それを版画のようにして看板に色を乗せたいと言葉をあれこれ考えながら伝えてくれました。

「やっていいかなぁ」「できるかなぁ」という言葉が何度も出てきて、失敗することやうまくできないのできないかもしれないことを心配しているように見受けられました。

保育者が「じゃあ、やってみよう!」と笑顔で声をかけると、安心したように頷きその後集中して色塗りを始める姿がありました。

上手にできるかどうかわからない、成功するかどうかわからないけれど

この幼児期こそ「やってみたい」を実行して、時に失敗もして、様々なことを学んでいく時期だと私達は考えています。

そしてその実験の過程を心から楽しめる力を、この時期の子どもたちは持っているとも考えています。

「やってみよう」とちょっと保育者が背中を押すだけで、子どもたちは自分で決断し、考え、実行に移す強い力を持っていることを感じたエピソードとなりました。

 

友だちの意見を大切にしながら・・・

お店屋さんを作っていくにあたり、子どもたちは何度もグループの中で話し合いを進めてきました。

「看板はどうやって作る?」

「看板は何個作る?」

「こんなメニューがあったら楽しいんじゃない?」

大人が司会者となって進めていくサポートは必要ですが、1学期当初の子どもたちの姿からは想像できないほど、グループの中で自信を持って意見を発信する子どもたちの姿に驚かされる日々です。

また、意見が食い違う場面でも相手の意見を簡単に否定せず、「それいいね」とまっすぐに友だちを認めるような言葉かけが自然に出てくるようになった子も増えてきました。

 

例えば、かき氷屋さんの看板づくりでは、看板をお店の上に飾りたい子と、足元に看板を置きたい子の2つに意見が分かれたことがありました。

保育者は「どっちの意見を採用するのがいいだろう…」と頭を悩ませましたが、子どもたちのほうから「じゃあ両方作ったら?」と提案してくれる場面がありました。

「みんな同じグループで、仲間だもんね!」と顔を見合わせて笑う姿に、微笑ましい気持ちにさせてもらった一コマでした。

言葉と心の発達に伴い、友だち同士の関係ができたからこそ喧嘩や小さなトラブルも増えてきている年中組の子どもたち。

大人の目線からすると、「また喧嘩してる」「仲良く遊んでほしいな」とついつい言ってしまいそうになりますが、

1日を通して子どもたちを見ていると、友だちを大切に思う気持ちや一緒に何かを作り上げる楽しさも見出していることに気づかされます。

 

まだまだ出てくるイメージと作品!

年中組の子どもたちは日々、画用紙や折り紙、廃材、絵の具やペン、ハサミや糊など様々な素材を駆使して製作活動に取り組んでいます。

そして、様々な言葉や表情も駆使して友だちや保育者と気持ちを通わせようとしている最中でもあります。

特に、保護者の方に提供していただいた廃材は、子どもたちのイメージや言葉を膨らませるために重要な役割を持っているようです。

ご協力いただき、誠にありがとうございました!

フェスタまで残り僅かな時間となりましたが、

子どもたちのイメージが少しでも形となるように、そして

ご来場いただく保護者の方々や友だちとのコミュニケーションがもっともっと膨らんでいくように準備を進めていきたいと思います。

 

文責:津田

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