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2023.11.10

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秋の自然遊びから見える成長 (1歳児 つくし組)

なだらかな傾斜に生まれ変わり、秋の自然に触れ合えるのはら園は、子ども達の大好きな場所になりました。

のはら園は、その日の気候によって変わる土の感触(温かい、冷たい、湿っている、乾いている、サラサラ、ゴツゴツ等)を足の裏で感じる事ができる素敵な環境です。

幼保連携型認定こども園 教育・保育要領の中で示されている5領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現)でも、環境のねらいは、「身近な環境に親しみ、自然に触れ合う中で様々な事象に興味関心をもつ」とあります。

今回は、そののはら園で秋を感じながらのびのびと遊ぶつくし組の子ども達の成長についてお伝えします。

遊びから見える姿

「のはら園に行ってみる?」

と、尋ねると

「うん!いく!」

と、ワクワクした気持ちで目を輝かせ、自ら自分の帽子を取りに行く子ども達!

どんぐり、落ち葉、枝、植物、虫、ビオトープ、凸凹の斜面など、自然を楽しめるのはら園は、

子ども達自身が直接自然に触れながら身体を使って主体的に遊べる場所だからこそ、遊びたい意欲も高まっているのだと感じます。

裸足で園庭を通りぬけのはら園に行くと、子ども達自身が積極的に遊びを見つけて遊び始めます。

一人一人興味のある物も異なり遊び方も様々なため、保育者は一人一人が何に興味を示しどのように遊んでいるのかを温かく見守り、一人ひとりの遊びに共感しながら応答的な関わりを行っています。

 

例えば、小さなどんぐりを上手に指先で掴んで、カップや皿に並べご飯に見立てたり、お弁当に見立てたりしながら、見立て遊びを楽しむ子が増えてきました。

「はいどうぞ」

「おべんとう」

言葉での表現も増えてきています。

友達と、どんぐりや小石をやり取りしながら遊ぶ姿も見られるようになってきました。

時には

○○の!」

「かして!」

「だめー!」

自分の気持ちを主張しながら遊ぶ姿も見られます。

保育者は、自分の思いを主張できるようになってきた子ども達の成長を嬉しく受けとめながら、使いたい子、貸したくない子、両者の思いを言葉で代弁し一人ひとりの気持ちに寄り添います。そうする事で、子ども達は受け止めてもらえた心地よさや安心感を得て、また遊びに向かえます。

遊びたい、やりたいという積極的な行動(主体性)は見守られている安心感、受け止められる安心感の土台があって育つ力だからこそ丁寧な受容を心がけています。

斜面を楽しむ子ども達

凸凹の斜面を素足でしっかりとととらえて、上ったり下りたりを楽しむようになってきました。

大人や友達と楽しさや達成感を共感し、何度もチャレンジする中で、体の使い方も上手になってきました。

子ども達自身が、自分のできる態勢(立つのは怖いけどこれならできそうと考えた自分なりのスタイル)で、意欲的に遊ぶ姿に心と体の成長を感じています

私たち保育者は、

できるできないではなく、その遊びの過程や思いを大切にしながら、日々成長する一人ひとりの遊びを見守っています。

自然の中で育つ探究心

どんぐりを斜面に転がしたり、水に浮かべたりして遊ぶ姿!

あれっ?水に浮く! 沈む! 

転がった、おもしろい!

このどんぐりは大きい! ちっちゃい!

遊びの中で楽しい発見がいっぱいです。

豊かな自然と人との関わりの中で、遊びに向かう意欲や自分の思いを主張する心の成長を見守り、私たち大人も豊かな感性を持ち子どもと共感しながら、子ども自身の発見、気づき、考える力、感じる力を大切に育てていきたいと思います。

参考文献: 『保育内容 5領域の展開〜保育の専門性に基づいて』著者 高山静子

文責:宮原

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