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2023.11.20

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リズムに合わせて♪ (0歳児 れんげ組)

今年度、錦ヶ丘の保育の3本柱である「リズム」の担当になり、リズムについて学んだり、子育て講座や園内研修でお話させていただいたりする機会がありました。

今回のブログでは、錦ヶ丘で行っている「リズム」について、れんげ組の子どもたちの様子もふまえながらお伝えしたいと思います!

 

リズムとは・・・?

錦ヶ丘で行っているリズムは、斎藤公子さんの「さくらさくらんぼリズム」をもとにしています。斎藤公子さんは、生物の進化の過程をリズム遊びに取り入れ、生まれてからの育ちで十分ではなかった部分を補おうとしました。

錦ヶ丘で行っているリズムも、どんぐり(寝返り)→わに(腹ばい)→おうま(ハイハイ)→きりん(高這い)というように、赤ちゃんの発達の流れに沿った順番で行っています。

 

子どもたちは、音楽に合わせて動物の動きを真似たり、音の強弱や速さ、高さに合わせて体を動かしたりすることを楽しんで取り組んでいます。

 

れんげ組の子どもたちの様子

入園当初からほとんど毎日取り入れているリズム。

始めは、「なんだろう・・・?」というように保育者の動く様子をじっと見ていました。

次第に、音楽に合わせて体を揺らしてみたり、保育者の動きを見様見真似でやってみるようになり、今では、音楽が始まると笑顔でずりばいやハイハイなどの動きを楽しむ子どもたちです。

れんげ組の子どもたちは、月齢差も大きく、ずりばいやハイハイをする子どもからすでに歩行が始まっている子どもまでいます。

歩行ができるようになると、これまで行っていたハイハイやずりばいをする機会もぐんと少なくなります。嬉しい成長の過程ではありますが、実はずりばいやハイハイなどの赤ちゃんの動きは子どもたちの成長に重要な働きをしています。

 

赤ちゃんの動きが将来につながる

赤ちゃんの動きとは前述通り、寝返りやずり這い、そしてハイハイや高這いがあります。これらの動きは下記のような体の成長につながります。

 

寝返り:背中や腰を使い転がる動き。体のバランスをとることにつながります。

ずり這い:お腹をつけたまま腕や足の力で前後左右に動く動き。足の指で床を蹴ることで足裏が鍛えられ、踏ん張る力や土踏まずの形成を促します。

ハイハイ:歩行に必要な要素が全て入っている動き。手足だけでなく、腰、お腹、背中の筋肉を使っているので体全体の機能を高めることにつながります。

 

これらの赤ちゃんの動き(寝返り、ずりばい、ハイハイ)のことを錦ヶ丘では根っこの動きと呼んでいます。

根っこの動きは子どもたちの身体機能の基礎を育てることになります。根っこの動きを繰り返し行うことで、体の土台がしっかりし転びにくくなり、足の指でしっかりと地面を捉えることで、歩行の安定や体全体のバランスをとることにもつながります。

 

このように、身体機能の基礎を育て体の使い方を知ることで、大きくなった時に怪我をしにくくなり、子どもたち自身を守る事にもなります。

体も心も大きく成長する時期だからこそ、リズムを通して楽しみながら体を動かすことで、子ども達の成長につながっていってほしいと思います!

文責:今村

 

参考文献:斎藤公子『さくら・さくらんぼのリズムとうた ヒトの子を人間に育てる保育の実践』

前田綾子・富岡美織『イラスト版 斎藤公子 さくら・さくらんぼリズム遊び』

 

 

 

 

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