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2024.03.23

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何十年先も沢山の愛情に包まれますように(5歳児 年長組)

年長組の皆さんご卒園おめでとうございます。

保護者の皆様も、入園したころを思い浮かべ、胸が熱くなっているのではないかと思います。

私自身、初めて年長を受け持ち、送り出す立場となりました。子どもたちとの思い出をこのブログで少し振り返らせてください。

 

「今日からたけ組です!」


初めてたけ組のみんなとあいさつを交わした日。部屋の名前がそら組、にじ組から、たけ組、ふじ組に変わりました。

サークルタイムで「みんなは、たけ組第一号だね!」と声を掛けたことを覚えています。

今より少し幼いみんなの表情が思い返されます。

 

忘れられない運動会


新年度が始まってすぐに運動会の準備が始まりました。少人数の話し合いを経て、クラス、学年のみんなと一緒に競技を決め、練習をしました。

クラス対抗玉入れやリレーでは、練習で勝つことの多かったたけ組ですが、本番では、玉入れもリレーも負けてしまいました。子どもたちが口々に「悔しい!」と言ったり表情が曇っていったりする中、私自身も悔しさが募り、運動会を終えた後、実は大号泣しました。

勝つことにこだわっていたわけではないですが、子どもたちに悔しさや負けたという衝撃を残してしまったこと自体が悔しかったのです。私自身大きな悔いが残る運動会となりましたが、1学期を振り返るサークルタイムで、「運動会は負けちゃったけど、楽しかったよ」と子ども達から聞けたことがとても嬉しかったです。

みんなならこの悔しさも大きな力にして、進んでいけると思います。

 

沢山の成長を見せてくれてありがとう


この一年を通して、日常の中で子ども達の成長を感じる場面が沢山ありました。

友だちに気持ちが伝えられなくて、悔し涙を流していた子どもが、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになりました。

嫌なことがあった時に気持ちの立て直しが難しく、遊びや活動への参加が一歩遅れてしまっていた子どもが、気持ちを切り替ることを学び、前向きになりました。

文字を書くことが苦手だった子どもが、書くことの楽しさを知り、「書きたい!」と意欲的に鉛筆を持つことが増えました。

自分の気持ちを思い切り表現していた子どもが、友達の気持ちの存在に気づき、人に優しくできるようになりました。

 

私はこの一年、子どもたちが自信を持って就学できるように、声を掛け、励ましたり、促したりしました。時には、子どもたちに私の思いが伝わってほしいという思いから、とても真剣に話をしたこともあります。毎日感情を揺さぶられながら、そして、感情を整えながら子どもたちと向き合ってきました。

そんな中で、子どもたちの良いところ、成長したところを沢山見つけられました。卒園式でみんなに一言ずつ言葉を贈ったのですが、正直まだまだ贈る言葉はあります。

ですので、最後に一つだけ伝えさせてください。

 

アンジョーヤリーナ!!!


私から最後にみんなに贈りたい言葉は「自分自身を好きになってね」という言葉です。

この先、上手くいくことばかりではないと思います。でもそれが人生です。生きていくということです。

誰かに否定的な言葉を言われた時、失敗してしまったとき、自分自身を好きでいると「私はこんなに素敵な一面があるんだから大丈夫」と自分を奮い立たせたり、落ち着かせたりすることができます。このような自己肯定感や自尊心は、自分だけで育まれるのではなく、周りの大人がその子を認めたり、受け止めたりすることで育ちます。

だからこそ、沢山の愛情で子どもたちを包んでください。

 

私の大好きなアーティストの曲に「アンジョーヤリーナ」という曲があります。

これは関西弁の「あんじょうやりな」という言葉を変換したものです。「うまいことやりな」という意味を持つそうです。

この曲の中で『号泣するくらいの感動を 一生一度の冒険を 味わいたいんだ それは贅沢じゃない 愛せ君の人生』というサビの部分があります。

どんなに辛いことも、楽しいことも、失敗したことも、頑張ったことも、全部まとめてあなたの人生。だから自分自身を好きになって愛してほしい。そんな言葉をみんなに贈ります。

今は意味が分からなくても、大人になった時に理解してもらえたら嬉しいです。

 

次のステージへ!!


さあ4月からはいよいよ小学生。

ドキドキすることも沢山ですが、楽しいことやワクワクすることの方が圧倒的に多いです。

友達もたくさん出来ます。ぜひ楽しい小学校生活を送ってください。

みんながランドセルを背負って元気よく登校する姿を楽しみにしています。みんなのひとつぼしが輝きますように✨

離れていてもみんなのこと応援しています!!

心から、ご卒園おめでとうございます!

文責:中村

 

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