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2024.05.15

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端午の節句

5月5日はこどもの日。こども園でもこどもの日にちなんで、多くの活動が取り入れられました。錦ヶ丘の行事は、ただこいのぼりを作るだけではないのが特徴。今年の端午の節句はどのような活動が繰り広げられたのか、子ども達はどのような経験をし、どのように活動が広がっていったのかお伝えします。

端午の節句ってどんな日?

 

「5月5日はこどもの日」:園で使用している行事絵本から注釈:はじめての行事えほん/発行元 株式会社バイ インターナショナル

「端午」とは月初めの丑の日を意味しますが、古くから5月5日に端午のおいわいをしています。この日は1948年からは、男女の区別がなくこどもの成長をいわう「こどもの日」として、国民の祝日になっています。

「男の子のための節句」

端午の節句は「菖蒲の節句」ともいわれます。中国では、旧暦5月5日に蘭の花をひたしたお酒をのみ。家の入口に菖蒲をつるして病気や災いを払う行事が行われていました。日本では、武士が政治を行っていた時代に、武道を大切にするという意味の「尚武」ということばと菖蒲が同じ読みであることから、5月5日が男の子の為の節句となりました。

「こいのぼり」

中国には、黄河にある「竜門」と呼ばれる滝を登ったこいは竜になるという伝説があります。これにちなんで、こいのぼりが立てられるようになりました。どんな困難にも立ちむかって成功をおさめ、立身出世するようにという願いがこめられています。

 

しかし、最近ではこいのぼりをあげている光景もあまり見られなくなりました。あまり見られなくなったからこそ、園では、伝統的な文化に触れてほしいと考え、玄関前と園舎裏にこいのぼりを飾りました。

錦ヶ丘では…。

今年度のねらい:①日本の伝統行事に触れる。②端午の節句について知る。

伝統行事をどのように保育に取り入れるか、毎年、学年担当を中心に考えながら進めています。まずは、学年の実態に合わせて行事について話をしたり、絵本を選定し読み聞かせを行いながら行事の由来などにも触れる機会を作ってたりしました。保育者の思いもありますが、子ども達の知っている知識や家庭での経験などを通し、子ども達の知りたい!こんなことをしてみたい!という主体的な姿を大切に、日々、保育活動を行っています。

子ども達と端午の節句について話をすると、鯉のぼりを飾るよ!と子ども達。姉妹園の錦ヶ丘プラスに鯉のぼりがあがっていることに気付いていた子ども達。「こども園はどこに飾ったらいいかな」と声を掛けると、子ども達なりに考えて、「外(玄関前)に飾ればいいよ!」とアイディアを出し合っていました。

玄関ホールに、端午の節句コーナーを作り、由来や伝統文化の紹介、製作コーナーを作ると、興味を持って親子で見てくださっている姿も見られ嬉しく思いました。ありがとうございました。

早速、園や家庭で作った鯉のぼりは玄関ホールや2階廊下に展示。それぞれがイメージをふくらませ、思い思いの素敵な鯉のぼりがたくさん泳ぎました。

鹿児島のこどもの日と言えば?

こどもの日に鹿児島で食べられるのは、ちまき=灰汁巻です。

年中・年長では、今年もちまきを食べました。切る前の灰汁巻を手に取ると、「ぷにぷにしている!」「食べた事ある!」と口々に話をしていました。「初めて食べる!」という子も、「ちょっと苦手かもしれない」という子どもも、目の前で切り分け、きなこをまぶすと「なんだか美味しそう!」と郷土の味を五感で美味しくいただくことができました。

それでは終わらないのが、錦ヶ丘!子ども達からは、「灰汁巻ってどうやって作るんだろう?」というつぶやきも聞かれました。自分達で灰汁巻作りにも挑戦できたらいいなと考え、現在計画中です。

昔は手作りする家庭もあった灰汁巻。実際に作る経験を通して、昔の人の生活体験し、作る喜びを感じる機会にできたらと考えています。

 

一つの行事から様々な活動に発展する錦ヶ丘の活動。子ども達のやってみたい!なんだかおもしろそう!を引き出し、調べるって楽しい!考えるって面白い!を感じることができるよう、これからも子ども達のつぶやきに耳を傾けながら、より豊かな生活体験ができる保育を行っていきたいと思います。

文責:田中

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